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パートナーシップについて

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個人的な雑感や体験談などをまとめました。
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記事一覧

パートナーシップ3.0という考え方

※私自身は異性愛者のため、どうしても問題意識がそちらに寄ることをご容赦いただきたい。この「パートナーシップ3.0」は性的指向に左右されない概念であってほしいと思っていること、また1.0,2.0の価値観を選択する(≠他人に強いる)当事者を否定するものではないことを、はじめに断らせていただく。また、このnoteの内容自体も今後アップデートしていきたい。 と、大層な感じで始めてみたが、要は 全てのパートナーシップを祝福したい!という思いだけで書きなぐっている。 この雑多な文は

ブライダルってもっと広がるはず、という雑記

またもまとまらないまま、今度はブライダル業界について考えていること。 パートナーシップ観については先のノートで雑にまとめたが、まだ自分の中の家制度への固執については整理できてないのでそれはまたの機会に。 今回は今、全力で考えていて、業界でビジネスチャンスがあるんじゃないかと思っている分野がまさにブライダル関連なので、問題意識についてまとめる。月末月初の諸事情で今回は簡潔に。 ■外から見たブライダル業界の課題:市場の縮小前置き(ブライダル業界の方々は本当に必死で考えられて

「結婚式パッケージ」がもたらす逸脱コスト

この結婚式レポを以前Twitterで見て、パートナーシップのアップデートという言葉が浮かんだ。本人が記事に超分かりやすく書かれてたので、おお!と思った。 「主体的に選択し望んだのではないとしても、儀礼やマナー、慣例という大義名分のもとでの指示や提示に身を任せているだけで、このような思想の強化に加担してしまう」 「既存の結婚式の背後にだってさきほど述べたような家父長的な政治思想は渦巻いており、何も「結婚式のデモクラシー」だけが政治的なものではない。」(抜粋) 私が式を挙げる

【思考実験】パートナーシップと家制度と夫婦別姓を分けて考えてみた

前回、「パートナーシップのアップデートには家制度からの脱却が必要」だと主張した。また、「夫婦別姓は家制度と家父長制に阻害されている」という仮説も立てた。ただし、「私自身がパートナーシップ3.0にたどり着けていない」とも書いた。 今回は私が何に対して引っ掛かりを覚えて、自分の中でも矛盾を感じている部分はどこか、整理したいと思う。 ■論点整理したい理由Twitterの140字ずつなんて正直議論も何もあったものじゃないと思っているが、だいたいこの「対等なパートナーシップ」「家制度

結婚契約とパートナーシップの行く先について考えてみた。

久々に結婚の話をしようと思う。 パートナーシップについて、以前『パートナーシップ3.0』へのアップデートが必要だという記事を書いた。 <まとめ1>パートナーシップ3.0とは <前回のまとめ> ⑴改姓に際して親への忖度が絡み、結果的に96%が男性側に変えている。背景には内面化された家制度と家父長制の価値観がある。(パートナーシップ1.0の名残) ⑵一方で親世代もパートナーシップのあり方が劇的に変わっていく時代の当事者だった。1度価値観はアップデートされている。(パートナー

夫婦別姓のルサンチマン

今日は趣向を変えて、『ルサンチマン』という切り口でパートナーシップを考えたい。かなり前に山口周氏の『武器になる哲学』を読んで、ルサンチマンという視点は面白いなと思ったから考えてみるだけだ。 イソップの酸っぱいブドウと甘いレモンの話はよく聞くが、ルサンチマンは酸っぱいブドウの時の狐の気持ち。「あの高いところにあるブドウは取れない。どうせ酸っぱいに決まっているから、取らなくても良いんだ。」と、自分を慰めるのが酸っぱいブドウの寓話だ。要は「やっかみ」だという。 ルサンチマンとは

95年生まれZ世代、現在事実婚中。

「結婚しました!」かねてから進めていた、私たちのパートナーシップのフェーズ移行……つまり、結婚。ついにいわゆる事実婚の最低限の手続きを終え、未届けの夫婦として生きていくことになった。 交際からはや6年半、大学時代の青春も社会人になってからも支え合って生きてきた私たちだが、ここに1つ区切りをつけられたことを幸せに思う。 相当な年数をかけて(私の場合は小学生の時からずっと)、法律上の婚姻状態になるべきか悩んで考え、いろんな勉強をしてきた私たちだが、結局今は事実婚にすることにし