シーツ

好奇心の風呂敷を広げる!

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最近の記事

我が家の食卓

毎日の夕食時、我が家ではいつも1日の出来事を各自思ったように話し始める。自分の職場での話や、本日新聞やテレビで取り上げられた重大事件やネットで盛り上がってるものごとなど、割と幅広く喋る。 ウィルスミスがビンタしたのはこうこうこういう理由でやっちゃったとか、これに対して賛否両論でこれから彼には苦境が待っているとか、ウクライナとロシアのやつで小麦が高くなってパンがケーキがとか、日本経済について我が家なりにどうなるこうなるを喋って夕食時に話し合う。 話題は多ければ多いほどいいとい

    • いつも足りない

      地震が起こると防災を気にする。防災のアプリを検索してみたり、自治体のウェブサイトの防災ページを見にいったり、防災というワードがその一時だけ自分の中でトレンドになる。 そんなことを何回も繰り返してはや何十回目。ようやく一歩から三歩ぐらい進む。 スーパーでサトウのご飯を初めて購入した。これはレトルトのご飯? レトルトってどういう意味だっけ? よく分からずに買って、説明を読んでみて電子レンジで温めるのだと知る。おかずはキムチだ。電子レンジから出てきたご飯を食べると特にいつも食べ

      • テレビの中

        好きな番組はTBSの世界遺産。 2022年3月27日放送の世界遺産は鉄道関係の映像だった。 番組で出てくる鉄道は約100年以上前にできた古いものばかり。 だけど現役。バリバリ走ってる。速度はあまり出ていない感じ。 山岳列車だったり除雪車だったり、パワフルな映像があったり、インドの列車なんかは先頭車両に人が座ってレールに砂を撒いていた。その砂の摩擦力が大事なんだと。 そんなことをやってる鉄道があるもんなんだな、知らなかった。ダージリン鉄道? 紅茶? 本当に紅茶だった。 鉄

        • 祖母たちと写真たち

          祖母が亡くなった時のことを思い出す。 急いで準備して遠くの祖母の家に着いた頃には日が暮れていた。 床の間には顔を白い布で覆われた祖母。 悲しさが最初。次に違和感。 あれ? こんな顔だったっけ? 違う顔とも言いきれないし、数年ぶりに会ったからか、じわじわとした違和感が最後に会った記憶から追いかけてきた。そして会えてなかった年月の長さにも悲しみが向いていき、涙が込み上がるように出ていった。 祖母に向かいつつ、一通り親族で最後がこうだったとかああだっとかの話を聞いていたら、

        我が家の食卓

          マスクを解放する

          仕事の休憩時間はひとりになることが多い。というかひとりだ。 ご飯を食べたかったら食べて、飲み物が欲しかったらどこかでゲットして飲む。 食事処には行かない。ああいうところでは何か休まらない気がするからだ。 ひとりになれる場所を見つけると私はマスクを外す。外した後、たぶん深呼吸をしてる。 そして仕事場以外での私に切り替わる。 自宅ではマスクをつけないし、他人の動向に神経を使ったりしないし、あと猫背なんか気にしない。猫背になりながらずっとスマホばっかりだ。 ただ、物音には敏感で、

          マスクを解放する

          カンペ

          九九を覚えるのは大変だった。 確か小学2年生の時に九九を覚えさせられた。 授業中に2から9の九九のどれかを覚えたら先生の前に立って暗唱する。その時算数の教科書の九九のページを先生の方に向ける。生徒は背表紙を見ながら声を出すわけだ。 私は同級生の中では比較的に早く覚えられた記憶がある。クラスの中で5番目か6番目に先生の前に立って暗唱した。何の段の九九だったかは覚えていない。 けれど7の段の九九だったと思う。間違えた。一回席に戻って暗記のやり直しを行った。ものすごく悔しかっ

          呼び捨て

          3歳から6歳までアメリカに住んでいた私は小学校入学に合わせて日本に帰ってきた。もうあまり覚えていない小さい頃の話である。 入学式を終え各クラスで何か自己紹介や簡単なオリエンテーションが行われたような気がする。その後なぜか同じクラスになった男の子に話しかけた。内容はなんだったのか覚えていない。 ただ、そこからの記憶が鮮明だ。 「呼び捨てすんな」 私の記憶に残るドキッとした思い出で1番古いものだ。 話しかけた相手が怒っている。意味がわからない。 けれど理由をはっきり言って

          呼び捨て