👶ゲーム展示会に出展者として初参加したレポート👶 東京ゲームダンジョン(2022/8/7)

2022年12月1日 12:00

はじめに

2022年8月7日に開催された東京ゲームダンジョンに出展者側として参加しました。年末に今更感は漂いますが、出展者として参加する際にどのようなことを準備したのか、ゲームの試遊を実施する展示会とはどのようなものだったかをまとめておくために本記事を作成しました。

私個人はもちろんの事、サークルとしても展示会や頒布会などのイベントに参加するのは初めての経験だったため、これから東京ゲームダンジョン2に出展される方や今後インディーゲーム系の展示会に参加しようと考えている方の参考になれば幸いです。

文字数が1万字を超えてしまっているのでとても長い記事です。
目次から見たい場所だけ見てもらえたらと思います。

第二回東京ゲームダンジョンに参加予定だけど何も準備していない方は今から準備すれば充分間に合います！私も今から準備します…。
え、展示するゲーム開発の進捗の方がヤバい？　……。

自己紹介

私は離水ひつじと申します。インディーゲームデベロッパーを自称する同人サークル「221GAMES（プニヒゲームズ）」にて主にデザイン面でゲーム開発に携わっています。

弊サークルは
代表(ソフトウェア開発等)：かにひ(https://twitter.com/KaninoYokonov)
副代表(各種デザイン制作等)：離水ひつじ(https://twitter.com/K_SheePlane)
の二名で運営しており、友人・知人たちから都度様々な協力をいただきながらゲーム開発を進めております。

現在は2023年中にWindowsPC(Steam)向けシングルプレイ専用メカカスタマイズシューター「プニヒローダー2」をリリースするために開発や宣伝活動を精力的に行っています。

「プニヒローダー2」は一頭身の謎生物である「ぷにひ」が個性的なメカに乗り込み戦うメカカスタマイズシューターです。
作中の舞台となる「ネオアサヒカワ」では、ぷにひ達がメカに乗って戦う競技が大流行しています。
プレイヤーは「ぷにひ」となり、仲間を集め、活動資金を稼ぎ、メカパーツを買い揃え「ネオアサヒカワリーグ」の頂点を目指します。

せっかくなので下のURLからSteamストアページに飛んでいただきウィッシュリストへ登録してもらえるととても嬉しいです。体験版をプレイしてもらえるともっと嬉しいです。

動画も見て…

この記事の要約

東京ゲームダンジョンに出展サークルとして2名で参加しました。
展示会やイベントに参加したことがなかったため一から準備しました。
ゲーム開発に加えて設営機材・配布物などを1ヶ月半で用意しました。
イベント当日は、殆どの時間で参加者に試遊頂くことが出来ました。
しかしゲーム内の導線が整備出来ておらず、都度説明が必要でした。
試遊の際の説明が忙しく、他ブースの展示は見に行けませんでした。
名刺は2名で合計約60枚、パンフレットは約70部ほど配布しました。
出展者側として東京ゲームダンジョンはとても良いイベントでした。
東京ゲームダンジョン2にも参加します！

参加の経緯

2022年2月に東京ゲームダンジョンの展示会開催ツイートやメディアでのプレスリリースがあり、221GAMESは出展サークルとして応募しました。
展示会当日は人員2名/試遊機2台で参加する予定を考えていました。
応募した理由は開催日時と開発スケジュールのタイミングがちょうど良く重なったためです。
(プニヒローダー2は2022年4月から開発を正式に開始し、夏にsteamでの体験版公開を予定していました。現在体験版公開中です。)

また、夏場の開催かつ日曜日だったため予定が組みやすく、デジゲー博よりも早めの開催だったのも応募の決め手となります。
(bitSummit・東京ゲームショウはまだ候補に入っていませんでした)

事前準備

ゲームの展示会どころか同人系のイベントに参加することすら初めてだったため、知識ゼロの状態から準備を始めました。ゲーム展示会のレポートなどを参考にしつつ、何を準備すればいいのかリストアップしていきました。
離水ひつじが埼玉に在住していたため、基本的には離水ひつじが各機材・備品の調達・集結を担当しました。用意したものは次のとおりです。

プニヒローダー2試遊版(ゲーム本体)

来場者に試遊して頂きたかったので当日まで開発を進めていました。なお、東京ゲームダンジョンはPVの提出がありますので早めの開発を心がけていました。開発スケジュールの割り振りは大体次のような感じです。

応募～1.5ヶ月前：
ゲームシステム(アリーナ・ガレージ)部分の開発・メカパーツの実装(かにひ)
メカパーツのデザイン・制作(離水ひつじ)

1.5ヶ月~0.5ヶ月前：
ゲームシステム(アリーナ・ガレージ)部分の開発(かにひ)
各パーツのパラメータ調整(離水ひつじ)

0.5ヶ月前～前日：
ひたすら試遊版に向けたデバッグ作業(恐ろしいことに自機操作メカの挙動修正をやっていた…)

当日の試遊版の内容としては次の通りの状態でした。

・メカ3機でチームを組み、3on3で戦闘するアリーナモードが試遊可能。
・自機のメカパーツを60種類から選んでカスタマイズ可能。
・自機のメカパーツを塗装することが可能。
・プニヒもコスチュームを変更可能
・僚機を8種類から選択可能。
・何度が異なる合計6チームの敵チームを用意し、試合することが出来る。

試遊用PC機材

離水ひつじが保有していたゲーミングノートPC 2台を会場に持ち込む計画としました。使用したのは下記2機種です。
デスクトップPCは重たいため除外しました。

①Lenovo ideapad Y700(販売終了)
2016年に購入した古のゲーミングノートPCです。GeForce GTX 960Mと言う今となっては完全にポンコツなGPUを搭載しています。開発しているゲームの要求スペックとしてはギリギリのラインであり一応動作は60fps出ていると言う感じです。当時は色んな場所を点々としながら生活していたためメインPCとしていました。約15万円ぐらいで購入しました。

②Lenovo Ideapad S540(15)ゲーミングエディション(販売終了)
2019年に購入した開発サブ機としてのゲーミングノートPCです。 GeForce GTX 1650を搭載してるので普通にPC向けのゲームをすることが出来ます。(これでエルデンリングやってました…。)
当時異常なコストパフォーマンスが売りで、10万円を切った価格で購入した記憶があります。

Lenovoの回し者のように思えますが、安くてまともに動くゲーミングノートPCを買うならLenovoは選択肢の一つとして結構いいと思います。
PCゲームの開発においても廉価なゲーミングノートPCは動作環境の低い部分の検証に使えるため、1台は持っておくと便利な機材だと感じています。
ちなみに②のPCでUnity/Blender/SubstancePainter/Illustrator等問題なく使用可能です。出先での開発は全てこのゲーミングノートPCを用いて実施しています。

上記に追加して試遊する際のマウスとコントローラを準備しました。
当日はほとんどコントローラを使用して試遊いただいていました。

マウス①：Logicool G903
マウス②：Razer DeathAdder
離水ひつじが保有しているマウスから選定しました。

コントローラ①:DUALSHOCK 4
PS4のコントローラを流用しました。コントローラといえばこれという趣があるように感じています。
コントローラ②:Logicool G F310r
Logicoolの標準的に手に入るコントローラです。安かったので複数所持していました。

更にPVを流したり、外付けディスプレイとして使用できないかタブレットを2枚持ち込んでいました。あんまり役には立たなかったです。

タブレット①：Lenovo IdeaPad Duet 560(かにひ氏の持ち物・PV流し用)
タブレット②：ipad pro (離水ひつじの持ち物・外付けディスプレイ用)

ブース設営機材(ブースクロス編)

ブースを設営する機材を考えた際に、東京ゲームダンジョンの大きな特徴が問題となりました。

それは机がデカすぎることです。

展示会で通常使われる机に対して奥行きがなんと2倍もあるそうです。(180cm*90cm)(デカい)
当日使用した感想としては机がデカくて正直助かった面がかなりデカいのでメリットのほうがデカいと思うのですが、最初はブースクロスをどう用意するかで悩んでしまいました。
ブースを設営する際には布を机に敷くことが多いと思いますが、手頃な価格の敷ける布がなく、どうしようかな～～～となっていました。
そのため次のような方策を取りました。

①通常の2ブース用のブースクロスを制作。
ネット印刷所のグラフィックさんで2ブース用のブースクロスを制作しました。

グラフィックさんは入稿するデータのテンプレートをDLすることが出来るので、そのテンプレートをもとにBlenderやIllustratorを駆使してデータを制作しました。

納期5日で7950円で制作いただけました。(当時の価格です)
しかし、通常の2ブース用のブースクロスで、机の前に垂らす形でクロスを設営した場合、テーブル天板を半分程度しか覆うことが出来ません。

②デスクマットを2枚購入する
Amazonで良さげなデスクマット(45cm*90cm)を購入してそれを2枚並べた上で、テーブル天板にブースクロスを養生テープで止めることで誤魔化すことにしました。

他にいいやり方あったら教えてください…。

ブース設営機材(PCスタンド・ポスタースタンド編)

PCを普通の机に直置きすると、画面を見るために腰を曲げる必要があり、展示ブースが腰破壊マシーンと化してしまうため当日問題になると感じておりました。そのため、ノートPCスタンドを2台購入しました。

また、ポスターを制作してブース背面に飾りたいと考えていたのでポスタースタンドを選定したところ、ピッタリの製品がありましたので購入しました。同人イベント展示会に特化した軽量のポスタースタンドです。

ブース設営機材(その他編)

その他に用意した備品は次のとおりです。
①アルコール消毒スプレー・アルコールティッシュ
機材洗浄及び試遊いただける方が使用できるように準備しました。

②モバイルバッテリー・電源タップ
会場には使用できる電源タップがあるのですが、念のためにモバイルバッテリーも持ち込んでいました。

③パンフレット入れ・立て
百均で探しましたが意外といいサイズのものがなく苦労しました。

④小型ホワイトボード
会場についてから追加で準備したいときなどに使えると思って2台準備していました。

⑤養生テープ
色々止めたりするのに使いました。

⑥ゴミ袋
養生テープで机に止めて、ウエットティッシュを捨てたり、目につくゴミを放り込んだりしていました。

⑦ブッダマシーン
かにひ氏が持ち込んだブッダマシーンです。機嫌が悪くなってしまい当日は光り輝く置物(無音声)と化していました。

プニヒローダー2ブースの特徴 pic.twitter.com/80ZZrjto1k
— かにひ (@KaninoYokonov) August 7, 2022

名刺

試遊いただいた方に配るために名刺を準備しようと考えていました。
グラフィックさんのサービスを利用させてもらいました。

デザインは謎のメーカーっぽい感じを全開にしたい趣味がサークル両名で出たため、こんな感じになりました。Illustratorで制作しています。

オフセット印刷/両面カラー/マットコート180kg/100枚/5日納期で2名分、2120円で制作頂きました。(当時の価格です)
~~この名刺配ってたら法人だと勘違いされました。~~

パンフレット

フライヤーというよりは、攻略本の文脈で折パンフレットを作りたいと当時考えていました。
こちらもグラフィックさんのサービスを利用させてもらいました。

グラフィックさん配布のテンプレートからIllustratorで制作しました。
A5折パンフレット/3日納期/カラー4p/コート110kg/250部で10160円で制作頂きました。(当時の価格)
250部も作成したのは値段があまり変わらなかったからだと思います。
今考えるとA4フライヤーのほうが激安だし作りやすいので次回はフライヤーも作ります。

布ポスター

ブース背面に掲示するための布ポスターを作りました。
こちらもグラフィックさんです。(回し者か？)

デザインはロボゲーであることを意識したいなと思い、体験版時点のメカが大集合している絵としました。これはPhotoshopで作った記憶があります。
B1/3日納期/片面カラー/1枚で3670円で制作頂きました。(当時の価格です)
今考えるとなんでゲームジャンルのキャッチコピーぐらい入れなかったんだ？ってなっています。

作業着

実を言うと221GAMESのメンバーはどちらも工学系出身なため、作業着に思い入れを強く持っています。
Tシャツでも良かったんですが、ここは作業着を手に入れよう！ということでサークルカラーの赤かつサークルの名前入りの作業着を購入しました。

桑和961レッドを購入しました。もしこういう作業着が刺繍入りで欲しい場合は、刺繍を入れてくれる作業服屋さんがネットで探すとありますので検索してみてください。
かにひ氏の友人からはどこに221GAMESの展示ブースがあるのか会場に入って一発でわかったと評判(？)でした。

以上の内容の機材・備品類を大型のスーツケースに入れ、当日展示会会場へハンドリングでの搬入を計画しました。
宅急便を使用しての搬入は実施しませんでした。

展示会当日及び前後の状況

~展示会前日

サークルメンバーが北海道在住と埼玉在住で構成されているため、迎えに行くために離水ひつじが羽田空港に乗用車で向かいました。無事コロナ禍の真っ只中だったため、移動は基本車を使っています。都内で宿泊するのは人混み的にもホテル的にも嫌だったため、前日の宿泊先は横浜を選択。ホテルで機材チェックや洗浄・消毒、試遊版の最終チェック等を実施していました。

チェックを実施した結果、GTX960Mを積んでいる方のポンコツゲーミングノートPCで試遊版をプレイ中に、軽度ではありますがフレームレートがスパイクする現象を直前になって発見してしまいます。恐らくGPUメモリを食いすぎているための現象で画質調整が出来れば改善が見込めたのですが、画質調整設定を実装していないという負の連鎖が発生。試遊機材は持ち込んでいたものの、Unity側の開発機材はバックアップしか持ち込んでおらず、そのバックアップが機能しないという危機的な状況に…。

あまりにも直前での発覚となりどうすることも出来なかったため、そのまま展示会に臨むことになりました。結果的には会場では大きな問題にならなかったためなんとかなりました…。

更に失念していた点があり、キーバインドをゲーム内で確認できる方法やキーバインド表自体を作成していませんでした。そのため急遽ホテルにてキーバインド表を1枚制作することに…。

プニヒローダー2ブースの特徴 pic.twitter.com/80ZZrjto1k
— かにひ (@KaninoYokonov) August 7, 2022

このブッダマシーン自慢ツイートの左側に写り込んでいるのが問題のキーバインド表です。PowerPointででっち上げてコンビニのコピー機で光沢紙印刷することでなんとか難を逃れました。このキーバインド表を制作するに当たり、手張りラミネートフィルムを百均で購入してラミネートをトライしましたが、普通に難しすぎて使いこなせなかったので、なにか突発で掲示物を用意するなら光沢紙でコンビニ印刷したほうがいいと思います。

展示会当日(移動・設営)

10時前に会場に到着できるよう早めにホテルを出て、車にて浜松町を目指しました。日曜日ではありましたが朝ということもあり、首都高は特に混雑しておらず快適に移動できました。駐車場は少々お高いですがニューピア竹芝ノースタワーの駐車場を使用しました。駐車場から会場までは徒歩10分ほどだったと思います。今回の展示会場は2Fにありました。

10時丁度に受付を済ませて、設営を開始しました。ノートPCスタンドのセッティングに若干手間取りましたが、1時間半ほどでブース設営は完了しました。
その最中、ノートPCスタンドの付属マウススタンドのねじを持ってき忘れるという痛恨のトラブルが発生。どうすることも出来なかったため、スタンド上でノートPCをオフセットさせてなんとかマウスを置くスペースを確保しました。~~鬼ハイセンシ仕様です。~~

ホワイトボードには「パンフレットご自由にどうぞ」のメッセージを書き込みました。
また、ブース以外にもパンフレット・フライヤーを置くスペースが用意されていましたのでそちらにもパンフレットを設置しました。
イベントが始まる前に軽く他の出展者のブースを見て回ろうかなと思っていたんですが、そんな時間もなく、イベントの開始時刻を迎えます。
なお、イベントエリアの外には既に数十人ほどイベントの開始を待つ参加者の方々がいらっしゃる状況でした。

展示会当日(イベント中)

開始時刻直後はかにひ氏の友人が展示ブースに押し寄せてきたので、かにひ氏と離水ひつじとで1台ずつ試遊PCを担当し、ゲームの試遊について応対をしていました。

ここで今更ながら気がついてしまったのですが、開発しているゲームの簡単な紹介やどんなゲームなのか、どうやって操作したほうがいいのかなどのプレゼンについて何を喋ればいいのか何も考えていませんでした…。
かにひ氏の知人には大変申し訳無いですが、展示会の最初に開発しているゲームについてある程度理解している方が来ていただいていたので、口頭で喋りながら試遊いただくために何を話せばいいのかある程度整理することが出来ました。差し入れも色々頂き誠にありがとうございます。

かにひ氏の知人が襲来した後もイベント開催中の6時間、ほぼ参加者が途切れることなく展示ブースにて試遊していただくことが出来ました。正確にカウントしてはいないのですが、平均試遊時間10~15分ほどで約50人の方にプレイいただけたと思っております。

パンフレット・名刺は試遊して頂いた際に、対応した側の人間が渡す形で配布していました。パンフレットは約70枚ほど、名刺は各約30枚ほどイベントで配布することが出来ました。試遊対応で時間が完全に埋まっていたため、試遊頂いた方以外にもパンフレットを配布する動きは難しいように感じました。(チラシ置き場で手に取ってもらえるようなフライヤーにするのがいいのかもしれません)

イベント開催期間中に置きたトラブルとしては、DUALSHOCK 4を有線接続していたUSBケーブルの接続が不安定になってしまいました。
今冷静に考えればBluetoothでPCにつなぎ直せばそれで良かったのですが、完全に気が動転してしまい1FのコンビニにUSBケーブルを買いに走りました…。購入したUSBケーブルで接続は回復したので結果オーライ(？)となりました。

イベント中の備忘録は次の通りとなります。

掲示物・配布物・設営機材について

・試遊機に対して今試遊できる状態か外から見てわからなかったため、「今試遊できます！」のカードを突貫で作ってPCの上に載せました。効果は結構あったように思えます。

・そもそもどんなゲームかを明確に謳った掲示物がなかったため、実際にゲームに触れていただくまではどんなゲームかわかりにくかったと思います。

・無料で配布していたパンフレットについては、無料の記載がなかったため何度か「無料ですか？」と質問を受けました。無料と掲示しておいたほうが良かったかもしれません。

・試遊機に対して外付けディスプレイ等を用意していなかったためブースの表側に回り込んで説明等をする必要があり、ポジショニングが大変でした。
隣のブースにもしかしたらご迷惑をおかけしていたかもしれません。この場を借りてお詫び申し上げます。

ゲーム内容について

・試遊版としては遊んでもらうゲームのボリュームが大きかったです。(現在Steamで公開している体験版とほぼ同様の範囲が遊べるようになっていました)ある程度プリセットを用意するなどしたほうがいいかなと思っています。

・インゲームでどんなゲームかを紹介する機能が何もなかったため、隣で常に説明をしながら試遊頂く必要がありました。もっと導線づくりを心がけるべきだと感じました。

・UIがPCゲーム前提で組まれていたためフォントサイズが小さく、展示会場で14~15インチノートPCを覗き込みながらプレイいただくには可読性が低かったかと思います。次回はもっと大きくすることを心がけたいと考えています。

・インゲームで自機メカの編成を初期化出来る機能を付けていなかったので、試遊いただく方が交代するたびにゲームを再起動する必要がありました。

コントローラー・コンフィグについて

・コントローラー用にエイムアシスト機能を付けていたのですが、アシスト強度の初期値が0だったため、ゲームを再起動するたびに再設定する必要がありました。

・視点操作機能に上下反転機能は設けていたのですが、試遊いただいた方で左右も反転したいとコメント頂いた方がいました。マウス/アナログスティックで視点を操作するゲームでは、上下/左右反転機能を実装しておいたほうがいいと思います。

・プニヒローダー2は基本キーバインドではL2/R2(トリガー)ボタンを使って武器を使用するのですが、Logicoolのコントローラーはトリガーが深すぎるため、操作しにくいとのコメントを貰いました。次回は別のコントローラーにしようと考えています。

・試遊いただいた際の操作方法は9割近くがコントローラーでした。マウスキーボードは一応用意してはいましたが、あまり重要視する必要はないかもしれません。

・緊急時に備えてコントローラの予備は持っておいたほうがいいと思いました。

全体を通して

・PCスタンドを使っていましたが、それでも6時間接客していると腰が破壊されました。次回のイベントでは腰痛防止ベルト巻こうかな…

・途中で飲料水が切れました。(合計2Lぐらい持ち込んでいました)後半は差し入れをもらったり、コンビニに走ったりしていました。とにかく喋りながら接客していたのでその影響がでかいと思います。

・人が途切れることなく試遊に来ていただいたおかげで、常にかにひ氏と離水ひつじが常に試遊機について色々説明する必要があったため、他のブースの展示を見に行ったりは全く出来ませんでした…。

展示会当日(イベント終了後)

イベント終了後、撤収作業を行って会場を後にしました。撤収作業は特に手間取ることもなく完了しました。6時間に及ぶ接客で疲れ果てていたため、都内での食事等はせずそのまま横浜に帰りました。

東京ゲームダンジョンの感想

結論から先に申し上げると、とても良いイベントでした。
イベント開催中に弊ブースまで聞こえてくるようなトラブルはなく、試遊展示に集中することが出来ました。12~18時の間、大勢の参加者が色々な展示ブースを訪れており、常に活気溢れた会場となっておりました。
今回の会場である、産業貿易センター浜松町館は2020年にリニューアルされたこともありとても近代的な会場で、展示会場の空調やトイレ・コンビニ等について特に不満点は見つかりませんでした。特に同じ建物の中にコンビニがあるのは飲料水の補充などで非常に助かりました。
展示会場のブース配置についてもかなりゆとりを持った配置になっていて、ブースの手前に出たり後ろに戻ったりなどの移動がとても楽でした。
何より展示机がデカいので展示物の配置で悩むことがあまりなかったことも良かった点だと感じています。

試遊展示についてもとても得難い経験を得ることが出来ました。
実際にプレイヤーの方がどのようにしてゲームをプレイしているのかを間近に見ることができるため、どういった点がプレイヤーにとってとっつきにくいかなど言語化しにくい内容を目で見て理解することが出来たように感じています。

東京ゲームダンジョン2についても221GAMESは継続して出展予定です。次回こそは他ブースの展示も色々見に行けたらなと思います。

全体を通しての反省点

開発環境の持ち込みはバックアップの確認も含めしっかり準備して実施する。

今回はフレームレートの軽度なスパイク程度のトラブルで大事には至りませんでしたが、前日に致命的な事態が発生してもいいように(？)ちゃんとリカバリーするための事前準備をするべきだと感じました。

試遊してもらうに当たって、ゲームの内容を理解してもらうための導線づくりをゲーム内で簡潔に実施する。

試遊版としてはちゃんと完成させていたつもりだったのですが、内容がロボゲーとしての常識・シューターとしての常識で理解してもらうことに頼りすぎていて、インゲームでプレイヤーに対する充分な説明が出来ていませんでした。完全には無理だと思うのですが、掲示物にこのゲームがどういうジャンルなのかぐらいはしっかりと掲示して、インゲームにもわかりやすい説明を盛り込んでいこうと考えています。

試遊時間を考慮して試遊版を準備する。

メカカスタマイズシューターというジャンルで、自機カスタマイズ要素を全て開放していたのは逆に不親切だったと思っています。まだどのようにするのが正解かは悩んでいますが、5分程度でこのゲームの魅力が伝わるよう、展示・試遊内容を整理したいと考えています。

試遊機2台に対して対応人数2名は無理があった。対応人数の増員が必須。

試遊展示しているゲームが手放しで遊べるようになっていない限り、試遊機1台に対して1名を当て、途中時間で交代しながら展示を行わないと、休憩や他ブースの展示を見に行くなどの行動が出来ないことがよくわかりました。
次回は3~4人チームを組んでイベントに臨みたいと考えています。

今後の予定

現在はプニヒローダー2の開発を引き続き継続しており、東京ゲームダンジョン2に備えて新しいモードが試遊できるように色々と準備をしています。
イベントに備えては、新ポスターの制作や、A4フライヤーの準備などをしようかなと考えております。SteamDeckの到着が間に合えば、SteamDeckでの試遊が出来るように準備したいです。
2023年は更にいろいろなゲーム展示会に出展できるよう活動する予定です。

終わりに

ここまで本記事をご覧頂き誠にありがとうございます。
長々と書き連ねてしまいましたが、なにか参考になるものがあれば幸いです。
これから東京ゲームダンジョン2に向け、準備を加速させていきます。
2023年1月15日(日)に浜松町でお会いできたら嬉しいです。
ありがとうございました！

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