杉藤 俊雄 は××したい
を加筆修正して1本化しました。
アーカイブと混同して
ややこしいかもしれませんが、ご容赦していただければ幸いです。
エブリスタでマルチ投稿しています。
…
- 運営しているクリエイター
#あとがき
【加筆・修正ver】杉藤 俊雄 は××したい_00序章
僕の、最初の記憶は、母の声から始まった。
「俊雄《としお》が男の子に生まれて、本当によかった。本当に……」
実感のこもった母の声は震えていた。赤ん坊の僕の顔をそっと撫でる手は冷たく、頬をなぞる長い指は僕の首あたりを移動し、踊るようになぞっている。
このまま指に力をこめれば、無力な赤ん坊はひとたまりもないだろう。
「…………」
母は青ざめた唇をうごめかせて、鼻をすすった。
憂いを帯
【加筆・修正ver】杉藤 俊雄 は××したい_95_あとがき
ここまで読んでくださってありがとうございます。
まさか完結までに、59万字・94エピソードも費やすことになるなんて思いませんでした。
きりよく60万字超え・100エピソードにできなかったのは、この小説を書くにあたって自分自身に何個もしばりを課していたからです。
その一つであり一番大きい縛りが
〇登場人物の八割を嫌いなキャラで占める
それは私の好きな作家のほとんどが
【主人公や主要