見出し画像

僕らは何者になれたの?「ヱルセグンド/flower】

----------------------------------------

殆どの人間は、
せいぜい誰かの二番目程度にしかなれないのだろう。
一番になんて、
到底なれやしないんだ。

僕は、あなたが一番好き。
あなたは、僕が■番目に好き。
どうして?

僕は、あなたのようになりたい。
あなたは、僕のことなど見ていない。
どうして?

あなたは、夢を叶えるために命を賭す。
僕は、自ら命を絶つことすら能わない。
どうして?

こんな問いに何の意味があるのだろう。
何も見たくない。
何も感じたくない。
何も考えたくない。

僕もあなたも、皆いなくなってしまえばいい。
消えたい。
消えたい。
消えたい。

何もない、心地よい夢を見た。
時間も空間も、
温度も痛みも、
怒りも涙もない、
そんな夢。

この夜が、この■が、ずっと続けばいい。
皮肉にも明けない夜は無いと知りながら、
今日も僕は目を閉じる。

ところで、あなたは何故哭いているのだろう。
どんな願いが叶わず、涙を流しているのだろう。
何になれず、その身を終わらせようとしているのだろう。

数多を叶えるために、
誰かの血が滲み、
誰かの骨が砕け、
誰かの心を躙るような業を、
その度成してきたはずなのに。

どうして?
どうして?
どうして?

僕はヱルセグンド。
あなたの哭く理由にも、
涙を止める理由にも、
到底なれやしないんだ。

君もそうだろう?

----------------------------------------

この曲には、何に於いても二番目、或いはそれ未満にしかなれない僕に生きる意味はあるのだろうか、存在価値はあるのだろうかという苦悩を乗せました。
あなたはどうですか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?