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君と見た景色

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トクベツな日なのに...

トクベツな日なのに...

大切にしたい日はたくさんある

その日に向かっていろいろ準備をする
だけど、だけど、その日を万全な体調で迎えれなかったらその時を楽しめないんだ…

ただ、ただ、特別な日に一緒に過ごすことが出来るしあわせを味わいたかった
あなたの笑顔を側で隣で見たかったんだ

ボクはいつだってあなたに元気をもらっていた
今回も会えば元気になれると
元気を振り絞ってあなたの元へ向かっていた

最初で最後かな
直接言え

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何気ない日常

何気ない日常

あなたが揃えてくれたボクのためのマグカップとお箸
あなたの手料理が好きだった
あったかいシチューやクリームパスタ
おでんを食べる夢を見たって言ったら作ってくれた
いつもボクの好きなものを作ってくれた

ある日にカラオケに行った
お互い好きなジャンルは全く違う
だけどボクはあなたの声が好きだった
知らないどんな曲でも心地よく聴き入った

あなたはドリンクバーの入れ方も知らなかったよね
有名なチェーン

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毎年訪れる場所

毎年訪れる場所

雨はあがっているけれど
色なき風がつよくふく少し寒い朝
こうしてまた冬に近づいてくんだろ?

まだ紅葉には早い黄葉を見に行こうよう
いろんな昂揚感なのか高揚感なのかを感じ
ココロにもいい効用を与えるかもしれないと

今年の旅はひとりではなかった 

あなたが湯葉を食べたいと言うので
普段しないお店探しをして電話で予約をした
ひとりなら絶対にしない
あなたのためだから動けたんだろう

そこはカウンタ

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しあわせの共有

しあわせの共有

ボクは思った
あなたとしあわせを共有したいと

あの時流した涙が本当の応え
ボクはずっと待っていたんだ

わたしの好きとあなたの好きの間
2人の好きの間はどこなんだろう...
見え隠れするココロの糸を繋ごうとした

あとどれくらいの時間が
ボクたちには残されているのだろうか
途方もないことを思いずっと悩んでいたんだ

風が少し柔らかくなり、微かに香る金木犀の香りが
ボクのココロを動かす
迷うなら進

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行きたかった場所へ

行きたかった場所へ

行きたかった場所へ

死ぬまでに行けたらいいなとずっと思ってた
一番行きたかった場所

山々に囲まれ、澄んだ空気が広がり
ここから見る満天の星空・雲海は息をのむ美しさ
そこは日本一星空が綺麗な場所

陽が沈む前に夕食を済ませて、そこへ向かった

綺麗な星空はそう簡単なは見せてはくれない
この道で間違いないのに...
方向音痴のふたりは慌てていた
地図にない道を進み、何度も同じ道を行ったり来たり

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しあわせのお裾分け

しあわせのお裾分け

改札の前で立つ女性は笑っていた

ナニかいいことでもあったのかな
数秒後、男性が走って女性の元にやってきた

待った?
イマきたとこ!

急に思い立って会いにきたらしい
かわいいところあるなって抱きしめた

これからもっともっと
ふたりで笑顔溢れる時間を過ごすんだろう

そんな光景をみてまた笑顔が生まれ
夜風は少し肌寒いのにココロは温かくなった

しあわせのお裾分け。

Shaun

ひと夏の陽炎

ひと夏の陽炎

真夜中にほんのりと生ぬるい風を感じながら
空高く上がったまん丸の月を眺めていた

月明かりに照らされた僕らは
夏の終わりと同時に何かの始まりを感じていた

終わりは時に何かの始まりを告げる
もう終わらせてしまえばいいのに…
そう呟きながら掴めもしない月に手を伸ばした

夜が明けるとまた夏が目を覚ましていた
そんな夏にも別れを告げ
また会いにいくからと寂しさを隠した

またトクベツな季節が巡っていく

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ぼくのなつやすみ

ぼくのなつやすみ

あれ?まだ夏の香りがする
相変わらずせみは合唱を続けてる

せみの一生は土の中で7年、成虫になって地上で過ごせるのが7日と言われている
限られた地上の瞬間を一生懸命に生きている

暑い夏は一年の中でも1/4に過ぎない
寒いときがあるから暑いも感じられるのだろう

あと何回この場所で夏を過ごせるんだろう
あと何回あなたと夏を過ごせるんだろう
当たり前の日常では考えることはあまりない

アスファルトに

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夏の魔物

夏の魔物

まぶしい太陽がボクらを照らす

セミのようにがんばりたいのに
アイスのように溶けてくやる気

夏の空の色はよく変わる
まるでボクの気分のように...

同じ青空でも濃く薄く違いを見せる
同じ夕空でも淡く儚く変化を見せる
ナニかを伝えるかのように...

海のような大きなココロで
向日葵のように上を向いて背伸びしよう

夏のにおいがした気がした
夏の魔物の面影がそこにはあった。

Shaun