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やっぱりロボットは暴走する『ロボットえんぴつ』/単行本未収録幼児向けドラえもん②

「ドラえもん」初期の幼児向け作品は、単行本未収録作品となっている貴重なものばかり。

そこで、記事を書く時間が取れない忙しいこの時期に、まさしくうってつけの企画として、「よいこ」「幼稚園」に掲載された超短編を、一作一本の記事で紹介していく。

本稿はその第二回目。「幼稚園」の第二話目となるお話である。


『ロボットえんぴつ』
「幼稚園」1970年2月号/大全集18巻

お話は極めて単純。絵を描くことの苦手なのび太に、ドラえもんが「ロボットえんぴつ」を貸し出してくれるというもの。

使い方は、「あの花を描け」とこのロボットえんぴつの末端に付いているボタンを押すと、一人で動き出してさらさらと画用紙などに上手な花を描いてくれる。

ところが、「ドラえもん」が出す各種のロボットは、だいたいにおいて重大な欠陥を持っていて、ロボットが暴走したり、あまりに融通が利かなかったりする。

本作も連載二回目ながら、早くもこの「ロボットえんぴつ」は思い通りに動いてくれず、さらには続けて出した「ロボット消しゴム」によって、のび太はさらなる被害に遭うことになる。


なお本作の「ドラえもん」はまだ頭が小さくてボディが太い形状をしている。まだそれほどかわいくない体型だが、初期ドラではキャラクターのデザインも試行錯誤されていたのである。



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