知られざる名作「Uボー」の傑作エピソードを次々とご紹介!
3年半という長期連載、しかも毎週オールカラーで、全179話。内容は異能力を持った異世界キャラが、平凡な少年の家庭に居候するという藤子不二雄王道のストーリー。
さらに言えば、一本一本のクオリティが秀逸で、短編マンガの名手たる藤子先生の匠っぷりも堪能できる。
しかし、それでいて、世の中にはほとんど知られていない作品がある。それが「Uボー」だ。
前回の記事で、作品概要と、初回・二話目を詳細に紹介した。
改めて読み直すと、他の藤子作品(ドラえもん等)でおなじみのテーマやモチーフが描かれていることに気がつく。本稿では、前回紹介しきれなかった177話の中から、いくつかの魅力たっぷり作品を抜粋していく。
外の世界からやってきたFキャラは、大体の場合、同居している少年の学校生活が気にかかるもの。オバQなどがその代表例である。
本稿はUボーがすすむの学校に付いてきてしまうというお話。すすむの勉強を邪魔する前半は、わりとお馴染みな展開だが、後半になると学校が火事になってしまい、Uボーが大量の水を掛けて鎮火させるという事件が描かれる。
オチとしては、Uボーから出てきた水はおしっこであり、詳しい説明ができなかったという終わり方となる。
一人留守番をしているUボー。誰も家にいないと思われて空き巣が入ってくるのだが、Uボーはお客さんだと勘違いして、一緒に遊ぶことに・・。本作では透視能力を披露し、初めて空を飛ぶ以外の能力が発揮された。
以前、「こどもの日特集」で紹介した一本。詳細はカットするが本作では作り物(こいのぼり)を本物(鯉)にするアニマライトという能力を使う。
ライオンが町へやってくるという藤子Fお得意のパターンが描かれる。本作では動物と会話できるマイクが登場。初めてドラえもんのようなひみつ道具を取り出すお話である。
UFO型の大きなUボーの口の中に入り、「チイサクナーレ」と唱えると、あら不思議小さい体に。
続けて今度はUボーが目から出した光線を浴びると、すすむが大人に成長する。さしずめタイムふろしきビームといったところだろうか。
見間違いではない。どこでもドアではなくて、「どこでもドアー」。ただし、Uボーのどこでもドアーは、好きな場所へどこでもいけるドアではない。どこにでもドアを張り付けて出入口にできるというもの。
・・・ややこしいが、要は「通りぬけフープ」である。
絵本の中に入り込ませることができるUボー。かなりの万能キャラクターである。
ドラえもんの「フエルミラー」のような鏡を口から出すUボー。すすむがこれで遊んでいると、もう一人のすすむが鏡から出てきてしまい、鏡の中に帰れと逆に言われてしまう。かなりヒヤッとするお話である。
記念すべき新年号。おそらく特別版という位置づけらしく、通常の倍のスペースを確保したボリュームとなっている。
藤子作品に頻出の「アラジンのランプ」をテーマにした作品。本作も御多分に漏れず、魔人がヘンテコな行動を取ってしまい、迷惑千万となる。
こちらも藤子頻出テーマ、地下の秘密部屋を題材にした作品である。「オバQ」が最初に住みついたのも地下だったし、「ドラえもん」にも「アパートごっこの木」という道具を使ったお話があった。
真珠を作る機械で、操作している人間が真珠になってしまう・・・。これもドラえもんに登場したお話と一緒。ちなみにドラえもんには「しんじゅ製造アコヤケース」と同じオチとなる単行本未収録作品「しんじゅせいぞうロボット」という作品もある。
本当はもっともっと紹介していきたいが、本日ここでタイムアップ。さすがに3記事連続で「Uボー」を取り上げるのも何なので、また別の機会で記事化させます。
それまでどうぞお元気で!
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