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考察パーマン

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「パーマンは世界一のラブストーリーである」を、じっくり検証していくマガジンです。
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2022年10月の記事一覧

旧→新 7大設定変更とは?『パーマンはいそがしい』/「新パーマン」の幕開け①

旧→新 7大設定変更とは?『パーマンはいそがしい』/「新パーマン」の幕開け①

藤子作品で最も好きな作品を挙げるとしたら、僕は「パーマン」と即答する。大げさではなく、最も影響を受けたマンガと言い換えてもいい。子供の頃から、大人になってからも、何度も何度もマンガを読み、アニメを見てきた。

パーマンの魅力は一口では語り切れないが、一つには「スパイダーマン」でも主題とされている点が挙げられる。すなわち、大いなる力には大いなる責任が伴うというアレである。

他にも仲間との友情、強力

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空飛ぶって素敵『パーマンと東京一周空の旅』/「新パーマン」の幕開け③

空飛ぶって素敵『パーマンと東京一周空の旅』/「新パーマン」の幕開け③

パーマンの歴史、みつ夫とパー子の関係などなど、これまで繰り返し記事にしてきたので、何の話か訳わからんという方は、下記の記事をまずご参照ください。

・・・という訳で、「新パーマン」の幕開けと題して、1983年4月から再連載が始まった、その第一話を徹底紹介していく記事の第三弾。今回は「小学三年生」と「小学四年生」の二誌で同時掲載された作品を見ていく。

前回、前々回の記事で紹介した「新パーマン」第一

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休もうと思っても、休めないのがパーマン『箱毛山の山賊』/新パーマンの幕開け②

休もうと思っても、休めないのがパーマン『箱毛山の山賊』/新パーマンの幕開け②

何度も書いていて恐縮だが、「パーマン」は1960年代に連載されたバージョンを「旧パーマン」と呼び、1980年代にリバイバルされたバージョンを「新パーマン」と呼ぶ。

その間ちょうど15年くらいの間が空いているが、全く音沙汰がなかったわけではなく、別作品に大人になったパー子やパーやんが登場するというファンにとっては最高のエピソードも存在する。

このあたりのパーマン史については、下記の記事に詳しいの

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【必読】「パーマン」の魅力を再確認せよ! ~旧パーマンのまとめ~

【必読】「パーマン」の魅力を再確認せよ! ~旧パーマンのまとめ~

「藤子Fノート」を始めようと思ったきっかけの一つに、個人的に藤子作品の中で最も愛してやまない「パーマン」の魅力を、余すことなく引き出したいという意欲がありました。

「パーマン」は数ある藤子作品の中で、「ドラえもん」「オバQ」に次いで3番目に話数が多く、1960年代と1980年代で2シーズンに渡って描かれている長大なお話です。

しかも、60年代(=旧パーマン)と80年代(=新パーマン)では設定が

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そして始まるラブストーリー『めだちライトで人気者』/女優・星野スミレ③

そして始まるラブストーリー『めだちライトで人気者』/女優・星野スミレ③

「パーマン」世界の美少女アイドルだった星野スミレは、1960年代の漫画連載を終えたその約10年後、突然、「ドラえもん」世界に舞い降りる。

その姿は、もはや少女の面影のない、立派な大人の女優・アイドルとして成長を遂げていた。

星野スミレと言えば、1960年代の「パーマン」において、有力なパーマン3号(パー子)の正体候補として描かれていたが、連載中ははっきり明示されていなかった。

しかし内緒のま

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