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いのちのやくそく ・ 子どもの存在をありのままに受け入れる(その二) 178

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いのちのやくそく(池川明、上田サトシ著、2016年8月1日、センジュ出版より発売)より抜粋して、少しずつマガジン『いのちのやくそく』に書いています。
今回は、「子どもの存在をありのままに受け入れる(その二)」です。

「他の子が出来るのに、なぜうちの子は出来ないの?」
そんなふうに自分の子どもを他の子と比べてしまい、子どもを「出来ない子ども」と思い、無意識のうちにそう扱ってしまう。

無意識に扱うというのは、口に出して言わなくても「出来ない子」という思いが意識の中で定着していくということで、「良くなる。変わる」ということを諦めてしまうということです。

そう思ってしまうと、「子どもが得意なところ、出来るところ」が目に入らなくなってしまい「出来ないところ」ばかりが目につくようになってしまいます。

そしてその「子どもが出来ない」ところは、自分が出来ないような気持ちになって「自分が責められている」ような気持ちになる人もいるようです。

しかし他の誰かと比べるのでは無く、その子どもが持つ良いところ、例えば子どもの持つ純粋さ、見えないことを感じる感受性の強さなどに注目すると、宝石のような輝きや素晴らしさを見出せるかも知れません。

下記の関連情報もご覧ください。

・「23週でうまれた赤ちゃん」のお話(ユーチューブ
「いのちのやくそく」続編→「アルジャーノン・プロジェクト」

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子どもの存在をありのままに受け入れる(その二)

子育てをしていて、どうしようもなく苦しい時が、どなたにも必ずあるのだと思います。気持ちが溶け込んで不満や不安を抱えてしまう。そんな時に涙を流して自分を責め、自己嫌悪に陥ってしまい、「幸せを感じられなくなってしまう」のは、とても悲しいことです。

瞑想をして、自分やお子さんのたましいと繋がって会話をすると「いつでも、どこでも、どんな状態でも、今、ここに生きている幸せを感じる」事ができるようになります。

そして「自分は何のために生まれてきたのか」という問いの答えを、瞑想を通して問い続けると、苦しみがスッと、自分の中から流れ落ちていくことに気づくでしょう。

ここではもうひとり、お子さんのことで悩まれたお母さんをご紹介します。
このお母さんは、年少児のお子さん、Sちゃんが恐らく自閉症でないかと思われ、僕のもとで親子のスピリチュアル・カウンセリングを受けられました。

この時に「発達障がい」(あるいはグレーゾーン)と呼ばれるお子さんと、僕は初めて出会うことになるのです。

そしてこのSちゃん親子との出会いをきっかけに、僕は手探り状態で親子の関係を少しずつ学ばせていただくようになりました。Sちゃんの場合、約半年間にわたり、数回、親子のスピリチュアル・カウンセリングをさせていただき、親子で行う瞑想方法をお伝えしました。

子どものことを思うあまり、お母さんはかなりストレスが溜まっていた様子でしたので、まずはじめにお母さんにカウンセリングを受けていただきました。もう少し肩の力を抜かないと、良い方向に進まないと思ったからです。

「わたしが死んだ後、この子はどうなるのかしら」

お母さんはこの時、「脅迫概念」や「何とかしなくちゃ。でも何をして良いのか解らない」という気持ちが常にあって、いつも他の子と比べてしまっていたようでした。

それが数ヶ月後には「Sちゃんのことで悩むことがなくなり、肩の荷が降りて、これからのSちゃんの成長が楽しみになった」という言葉を聞く事が出来ました。楽な気持ちでSちゃんを見守る事が出来るようになり、将来の希望を持てるようにまで変わっていったのです。

いつもそばで子どもの成長を見ていたお母さんでしたが、瞑想を通してご自身の心の成長にも気づくようになり、幸せを感じられるようになったようです。

「母親が子どもを思う無償の愛」は、時間をかけてゆっくりと、ご自身をも成長させてくれていたのです。

この事をきっかけとして発達が気になる子どもたちと知り合う機会が増えていくと、彼らの多くはピュアで汚れのないたましいを持っていると気づかされました。

彼らは目に見える存在よりも、たましいで繋がって感じることに価値を見出しているということがわかっていったのです。そして多くの場合、そのような子どもを持つ親御さんたちは、その価値に気づいていないようでした。

子どもたちが感じていることやちょっとした動き、考え方の成長に気づかないままに他の子どもと比べてしまい、「出来ない子ども」として「あきらめてしまっている親御さんたちがとても多いと知り、僕は驚くと共にとても悲しくなりました。

そして少しでもそのような考えを、幸せな思いへ変えて欲しいと164ページで触れた、「アルジャーノン・プロジェクト」を立ち上げることにしたのです。

そしてじつは、このプロジェクトが生まれた背景に、僕自身の体験が大きく影響しています。

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