【シェア街住人紹介】テーマは「愛」 シェア街運営 矢野さんインタビュー
「テーマは『愛』。コミュニケーションを通じて人の持つエネルギーを引き出していきたいです」
と語ったのはシェア街の運営を務める矢野さん。今回は、どのようにして運営に関わるようになったのか、コミニュケーションを重視するのはなぜなのか、インタビューしていきます。
ー自己紹介と現在の活動について教えてください。
2023年の4月からシェア街の運営として活動しており、
・イベントの開催やサポート
・ライターの採用
などシェア街に関わるさまざまな業務をしています。
シェア街に参加したのは、1年前に新潟県の越後湯沢にある「Little Japan ECHIGO」の立ち上げメンバーとして関わらせていただいたのがきっかけです。
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Little Japan ECHIGOとは?
新潟県越後湯沢の元旅館を改装したゲストハウス&カフェバー「Little Japan ECHIGO」。かぐらスキー場、田代スキー場へのアクセスが良好なため、冬にはスキーやスノーボードなどウインタースポーツが楽しめます。周辺には、ロープウェイから眺める絶景や温泉など、どの季節でも楽しめる観光スポットが充実。ラウンジやカフェも併設されているので、誰もが気軽に利用できる、リビングのような場所です。
Little Japan ECHIGO公式HP
Little Japan ECHIGOの様子はこちら!
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自分自身で面白くしてやろうという気持ちだった。不安以上にワクワクした。
ー不安に感じる部分もあったと思いますが、Little Japan ECHIGOの立ち上げに参加しようと思ったのはなぜですか?
そもそも、Little Japan ECHIGOについて知ったのは、友人の紹介がきっかけでした。
僕は雪国に住んだ経験もなかったので、慣れない環境に飛び込むことは不安でしたが、活動内容にワクワクしたのと、自分自身で面白くしてやろうという気持ちでしたね。
また、当時失うものがなかったというのもあり、チャレンジしようと考えていたのも大きいと思います。
ーLittle Japan ECHIGOではどのような業務をやられていたのですか?
Little Japan ECHIGOでは
・受付
・調理
・掃除
・業者選定や発注
・DIY
など、この他にもさまざまな業務を行っていました。
業務は、立ち上げだったのもあり、全て手探りで行わなければいけないのが大変でしたね。
最終的には、無事軌道に乗ってよかったと思います。
ー総括的に全ての業務をやられていたんですね。立ち上げメンバーとして参加するなかで、楽しかったことや大変だと感じたことはありますか?
楽しかった、参加してよかったと感じていることは、大木さんという現在Little Japan ECHIGOにいるスタッフの方と一緒に仕事ができたことです。
柔軟な働き方やスタッフの意見も聴きながら仕事ができる受容性、そして在り方そのものに影響を受けました。
大木さんと働いたことで、普段の生活やシェア街への関わり方が大きく変化したと思います。
急にブレーカーが落ちたときは驚いた。サバイバル能力のようなものが身につきましたね。
ー反対に大変だと感じたことはありますか?
予想外のトラブルが多く発生したことが大変でした。
例えば、急にブレーカーが落ちたときはびっくりしましたね。
ほかにも、雪国ということもあり、雪かきが大変でした。
ー雪国に住まわれたことや雪かきの経験はあったんですか?
全くありませんでした。おかげで、サバイバル能力のようなものが身についたと思います。
ーLittle Japan ECHIGOの立ち上げの後はどうされたんですか?
もともとは、スキーのシーズンが終わったらLittle Japanを離れる予定でした。
ですが、シェア街という面白そうな取り組みを知ったことと、代表である柚木さんに声をかけてもらったこともあったので、運営として関わらせていただくことに決めました。
次に活動する場所を考えていたこともあり、入ってよかったと思っています。
肩書を越えたつながりができるのがシェア街の魅力です。
ーシェア街の運営をしてよかったと感じるところはありますか?
肩書を越えたつながりが増えていくことです。
例えば、運営と住人という関係ではなく、友達のように接することができることです。
1人1人は同じ人間だと思いますので、フラットな目線で関係性を深められるのが、シェア街の魅力だと感じています。
そして、肩書に囚われない方が多くいるのもシェア街の魅力ですね。
シェア街に居続けるのは運営としての課題が常に見つかるから。そして、活動がなによりも楽しい。
ー運営をされて半年以上になりますが、やり続ける理由はありますか?
運営をする中で見つかる課題を解決していきたいからです。
シェア街のイベントや業務に携わらせていただくなかで「もっとこうすればよかった」「あんなふうにできたら、もっといいイベントになった」と感じる部分が多くあります。
つまり、運営としての反省点や課題を解決し「シェア街をよくしたい」という考えがあるのと、自分自身が成長し続けたいと考えているからです。
そして、運営として活動するのはシェア街の活動が「シンプルに楽しい」というのもあります。
ーライターの採用をやられていたとお聞きしました。なぜ採用の業務に関わろうと思ったのですか?
ライターが不足していたという背景と、シェア街を盛り上げるいい機会になると考えたからです。
また、自分自身の成長にもつながるとも思いました。
ー応募数や採用のプロセスはどのようなものだったんですか?
Wantedlyでライターを募集し、私が1人1人面談するというプロセスです。
1ヶ月で150人以上の応募があり、その中から複数名の方を採用とさせていただきました。
ー1ヶ月150人の応募はかなり多いですね。対応は大変じゃありませんでしたか?
そうですね。募集文の作成や応募者とのやり取り、面談など全てに対応しなければいけなかったので、大変だったかもしれません。
ーWantedlyの募集文もご自身で書かれたんですか?
はい。相手が読みやすく、意識しやすい文章を心がけて執筆しました。
おかげで、たくさんの応募が集まり、ライターの採用をスムーズに行えたと思います。
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シェア街・ゲストハウス運営のお仕事に興味がある方はこちら!
株式会社Littele Japan Wantedly
https://www.wantedly.com/companies/littlejapan2
矢野さんが執筆された応募文
https://www.wantedly.com/projects/1439466
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シェア街を有効活用できるか、応募者のやりたいに応えられるかを意識しました。
ーライターの採用にあたって意識したことはありますか?
シェア街を有効活用できそうか、本人のやりたいという意思に応えることができるか、この2点を意識しました。
ー1つ目の「シェア街を有効活用できそうか」についてお聞きしてもよろしいですか?
はい。採用に関わらず運営として感じていることですが、住民さんが本当に楽しめているのかということです。
どういうことかと言うと、シェア街にはさまざまな人がいたり、場所や機会が提供されているのでリソースや資源はあります。
しかし、シェア街の資源を活かしきれない人も多くいると感じています。
あくまでシェア街は「自律分散型のコミュニティ」ですので、各個人が自ら楽しむ場所です。
とはいえ、どうしたらいいのか分からないという理由で、シェア街にいる人のポテンシャルが発揮されないのは残念だと思います。
現在運営を続けているのは、シェア街にいる人のエネルギーをどれだけ引き出せるかを追求したいという面もありますね。
そのため、採用はライターという仕事に留まらず、シェア街のリソースを使ってコミュニティを盛り上げられる方を選ぶように意識しました。
2つ目の「本人のやりたいという意思に応えることができるか」という点は、応募者の実現したいこととシェア街がマッチしているのかということです。
今回のライターの仕事は、そもそもの熱意がないと務まらないというのもあります。
特に、収入を得たいという方には不向きな条件ではあったため、合わないと感じた方は1人1人丁寧にお断りさせていただきました。
ー採用面接の際に意識されたことはありますか?
自分から自己開示を行うことで、相手が自然体で話せるように心掛けました。
今後シェア街で一緒に活動していくことになるので、はじめから自然体で相手と接した方がいいと考えたからです。
そして、運営側としての意見だけではなく、自分の本音や実際の話を折り込むことで、応募者の希望や特徴を引き出し、シェア街のライターとして活動していけそうか判断しましたね。
一言でいうと「愛」。表面上ではなく、本質的なつながりを目指す。
ーお話を伺うなかで、矢野さんは自己開示を積極的に行っていると感じました。
自分から積極的に自己開示を行える方は、あまりいないと思います。
矢野さんが自然体で周りと接することができる理由はありますか?
自己開示をしなければお互いが猫を被った状態になってしまい、先ほどお話しした肩書でのつながりとなってしまうからです。
自分から自己開示をすることで、相手も自己開示をしてくれる。
そうすることで、お互いの本質が見えてくるのでよりつながりが深まると考えています。
ー本質とは具体的にどのようなものでしょうか。
一言でいうと「愛」ですね。
表面上のつながりでは相手への配慮も減ってしまうほか、お互いの考えも伝わらないので、最終的に「寂しい」という状態に陥ってしまいます。
お互いの素に近い部分で相手との共通点を探すことが、本質的、つまり1つ1つの縁を大切にすることにつながるんです。
シェア街でも、自然体を心がけることで、肩書きを越えたつながりができていると感じています。
シェア街の住人さんにはいつも感謝しています。損得勘定を越えたすごいコミュニティです。
ー運営側から見たシェア街についてもお伺いしていこうと思います。
矢野さんから見てシェア街はどのように映っているんですか?
いつもすごいなと思いながら、みなさんの活動を拝見させていただいてます。
住人同士が損得勘定なく支え合ったり、助け合っているのを見ると、すごいコミュニティだと感じていますね。
そして、そうして活動してくれている住人さんには、いつも感謝しています。
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まちをシェアする「シェア街」とは?
リアルとオンラインで新しい経済圏をつくる仮想の実験都市。 シェアハウスに住む「住民」とオンライン上でつながる「関係住民」の「まち」です。 シェア街には、住民さんがつくる様々なコミュニティ(「きょてん」と呼んでいます)があり、コミュニティづくりの研究・実践、メタバース・地域通貨の活用など、日々新しいことが生まれています。
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2024年4月1日~4月7日まで
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執筆:福田聖也
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