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子どもにとって、“動く”は大切だが楽しくなければ

「話したい」「行きたい」「会いたい」。そんな思いで、今日は何をしようか、来週は何をしようか、次のお休みは何をしようかと考えるのって楽しいですよね。こんなふうに、「やりたい」の気持ちってどうやって生まれてきたのでしょう?

生まれて最初は、ひとりではほとんどなにもできないので、いろんなことを親などにやってもらいますよね。でも成長の中で、ちょっとずつできることが出てきて、自分からのアクションが楽しいって思える経験の積み重ねで、次は何をしたい!という気持ちも積み重なっていくのだと思います。

さて、“自分からのアクション” にはいろいろあると思いますが、今回は “動く” ことをテーマに話したいと思います。

“動く” ということ

子どもの成長の中で、動くことは本当に様々な意味を持ちます。

例えば、自分の体の形がイメージできてきたり、動かした足が壁に当たれば周りの環境や空間を意識することにつながったり。また、人との距離感を感じて、コミュニケーションにもつながったり。医学的には、動く-運動-活動と見たとき、循環や消化器なんかにも影響してくることも考えますね。

こうした逆算的な “動く” ことの意味は、子育てをする側、サポートする側が考えることは重要なときもありますが、子どもたち自身にとってはそんなこと関係ないかもしれないですね。
(例えば、運動が苦手な子に、「もっと動かないと空間認知が苦手になって、数学の図形が苦手になっちゃうかもしれないよ」なんて言ったって、「???」って感じでしょう笑)

“動く” ことが苦手でも、楽しいということ

例えば、発達遅延があったり、脳性麻痺だったり、同年代の周りと比べる動くことが苦手な子どもたち。そんな子どもたちにとっての運動は、苦手の克服みたいになりがちですが、本来、“動く” ことって楽しいから始まるはずです。

おもちゃまで近づいて取れた!とか、気になる人に近づいてタッチした!という “できた” の積み重ねが次の “やりたい” に繋がります。

能力に差があったとしても、それぞれの子どもたちの純粋なやりたいという気持ちを邪魔せず、もっともっと掻き立てられるツールを紹介させていだたこうと思います!

デジリハ

まずは、遊びを通して自ずと動きが引き出されるツール「デジリハ」です。

ユーザーの好きなモノ・コトを反映したデジリハアートと、センサーによって起きるインタラクションを活用した、新しいリハビリツール

株式会社デジリハ

デジリハは、センサーを使って画面を見ながらさまざまな遊びを皆が楽しめるゲームのようなものです。種類も多く、ゲームの難易度も細かく調整できるため、一般的なゲームができない子でもデジリハを使えば遊びの幅を拡げることができます。

また、遊びによって子どもたちの動くことに対する意欲をかきたてることも期待できます。このように遊びの中で獲得した動きが生活につなげられるかもしれませんね。

BabyLoco

また、幼児期から自らの意思で探索して、興味、関心、意欲などを高める目的で開発されたBabyLocoという製品もあります。

BabyLocoのイメージ
BabyLocoのカタログより

座位保持椅子を載せて、自分で操作して室内を移動する移動支援機器

株式会社今仙技術研究所


BabyLocoを使うと、すでに持っている座位保持装置を取り付けて、自分で操作して移動できるようになります。姿勢を保つことが苦手で、自分専用のイスを持っている子も、そのイスをそのまま使えます。また、電動車椅子よりも大幅に価格が安く、手に入れやすいところも魅力です。

移動するという体験を繰り返し経験することで動く楽しさに気づくことができ、周りの人たちとの関わりなど社会性を育むことも期待できます。

さいごに

ShareCo-ではこのようなツールを使ってもっともっと “動く”ことが楽しくって、その先には、いろんな遊びや社会とのつながりが増えていく、という子どもたちが増えていってくれたらいいなと思っています!

今回紹介したものが実際に体験ができるイベントの開催をいつかできたらなぁと考えています。では。

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