社会福祉士の基礎研修1年目が終わった
少し前のことになるが、社会福祉士会の基礎研修Ⅰが無事に修了できた。この基礎研修はⅠ~Ⅲまであり、これを受けておくと、社会福祉士として出来る仕事が増える。自分の可能性を広げるためにも基礎研修は受けておくべきだと判断して受講を決めた。
社会福祉士は私が思うに「足の裏の米粒」なのだ。福祉で仕事をするのなら取らなければ気持ち悪い、さりとて取ったところで食えない。その理由は、多分、守備範囲の広さにあると思う。この資格、ライセンスホルダー自体も少ないのだが、分野が広いので人材が薄い。業務独占でなく名称独占なので、抜け穴みたいに「ソーシャルワーカー」を名乗らせて同じ仕事をさせる仕組みになっており、国家資格を取っても取らなくても変わらないと考える人も多く、ますます人材が揃わない。そういう中で差別化を図るには、やはり経験だけではダメで、資格取得後の勉強も必要。両方そろってようやく専門職として働けるようになるのだと思っている。
3週間前にロシアがウクライナに進攻して、戦争が勃発している。ウクライナ国境で行われている住宅支援・就労支援・教育支援・経済支援などは特別なものではない。戦争がセットになっているから、報道も大きいし支援の規模も桁違いだが、平時であっても同じような支援が必要な人は沢山いる。私はウクライナやロシアで戦争の被害を受けている人に何かをすることは出来ないけれど、措置されている子どもたちやその家族の人たちには同じように支援をしているし、言うまでもなく福祉に関わる仕事はすべてそうだ。もう少し私たちは社会に対して物を言わなくてはいけないんじゃないかと思ったりもする。研修を受けなくても考えたかもしれないが、私の場合は研修がフックになっていることも多い。
今回、めでたく経験1年・研修1年を終えられた。来年からは毎月研修とレポートを求められ、1回でもしくじると来年に持ち越しとなり、先には進めない。有難いことに、福祉施設の職員でも「働き方改革」の恩恵を受けて休み自体は大企業並みになっている。中には「違う」という職場もあるだろうが、少なくとも我が職場はそうなっている。だから研修を修了しやすいということも無いだろうが、以前より時間があるのは確かだ。せいぜい来年度も上手くやりくりして無事に修了したい。