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パワハラしてきた相手にキレたら、職場が改善した件

日本人はキレることを異常に嫌う。

和を持って尊しとなすという教えを重んじる民族だからだろう。

どんなに理不尽なひどい目に遭っても、耐えることでやり過ごそうとする。

その結果としてストレスフリーで生きていられているなら問題なかろう。

しかし、多くの人は理不尽な目に遭ったストレスをうまく解消出来ずに疲弊して病気になってしまったり、
店員や電車で居合わせた人やネットなどで赤の他人に不快感をぶつけることでストレスを解消しようとし、さらに負のループに嵌ってしまっていたりする。


先日、アカデミー賞の授賞式でアジア人に対する差別的な態度があった騒動があった。

多様性だなんてキレイゴトを言いながら、アジア人は邪険に扱われる。

ハリウッドで俳優として活動されている松崎悠希さんのインタビュー記事には、特に日本人はナメられていると書いてある。

彼は「でも、日本人は変な描き方をされても怒らないし、ボイコット運動もしない。興行収入に影響しないから配慮する意義をあまり感じない」と言っていたんですよ。これが日本人の描写が差別的でも、ずっと変わらない原因です。
日本では、耐え忍ぶことが美徳という考えを持つ人がいますが、それは日本以外では通用しないということです。

上記記事より抜粋

記事によると、これはハリウッドの有名なプロデューサーの発言らしい。

外国人からしたら、日本人は何をしても怒らないから適当に扱っていいと思われているということだ。


また、先日読んだ中野信子さんの著書『キレる!』にも、理不尽な目に遭った時にキレずに我慢し続けることの弊害と、キレることについてのメリットについて書かれていた。

他人に嫌がらせをする人間というのは、相手が言い返して来ないと思っているらしい。

多くの心理学や脳科学系の本には、『嫌がらせには一切反応せずにスルーすることが得策だ』と書かれているが、スルーすることを一貫していても、長期に渡るとさすがに疲弊してくる。

世の中には多少スルーされたくらいでは諦めず、執着し続けるヤバイ人間というものが存在する。

毎日頭の周りにコバエが飛んでいるのはウザイし、スルーし続けるのはかなりの至難の業だ。
だいぶ悟りを開いた状態じゃないと厳しい。

出来る限り他人との衝突は控えたいが、そんなヤツには、自分の身を守るためにはしっかりキレることが大事らしい。


そんなこんなで前置きがながくなってしまったが、先日私は職場内いじめ(パワハラ)を継続的にしてきていた主犯格のお局婆さんにキレた。

ハッキリと

「あなたがやっていることはパワハラだ」

「ずっと不快だったから今後はやらないでほしい」

「あなたの嫌がらせで不眠になっている」

「他人の痛みが分からない可哀想なひとだ」

「今後同じようなことをしたら訴える」

「言いたいことがあるなら悪態つけて従わせようとせずに、ちゃんと言葉で伝えてくれ」

と言ってやった。


出来る限り穏便に済ませたいと思っていたし、そもそも低レベルな人間と関わりたくなかったのでスルーし続けていたが、状況は悪化する一方だった。

私のメンタルも悪化し続け、追い詰められた結果としてこのような事態に至った。


キレた直後は自己嫌悪で落ち込んだ。
キレたことは不本意だった。

しかしその後、職場は改善している。


誰も手のつけようがなく放置し甘やかされ続けていたコミュ症モンスターについても、現場責任者が無礼な態度について注意をしてくれた。

婆さんも私に文句を言わなくなった。


お互いに避け合うでもなく、業務に必要な最低限の会話はしている。

つまり、本来あるべき職場の姿になっている。


一時的なものにならなければいいと願っているが、大きな進歩だ。


日本人はキレることは悪いことだと教えられて来た。

しかしキレるべき時というものは確実に存在していて、キレることによって悪い状況が改善することはある。


自分より明らかに立場が弱い人間をいじめるようなヤツは、他人を見下すことでしか自尊心を保てないような弱いヤツだ。

そんなヤツに無理に耐え続ける必要なんて全くないし、しっかりNOを突きつけることは決して悪いことではない。


嫌なら嫌だとちゃんと言葉で伝えよう。

怒ることは悪いことではない。

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