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僕がマスターズに挑む理由

マスターズってなんですか?

ゴルフ? ええ、ありますけど、今回は違います。

中高年のスポーツといいましょうか、陸上、水泳、卓球などあります。

近年、甲子園というのまで出てきました。 日本が高齢化の進む国らしいというか。 若者だらけの東南アジアの国あたりでは考えられないですね。

ちなみに、僕が参加しているのは、陸上競技です。

① マスターズって何か知る

このマスターズを知ったのは、なんと中学時代でした。

当時陸上部に所属し、顧問の先生が今週のスケジュールから、大会やタイムトライアルの結果や、陸上関連の新聞記事なんかをまとめて、プリントし、毎週のように、部員に配布していました。

そこで、先生がたまにマスターズの大会に出場していて、掲載されていたのです。

先生は凄い記録を出したわけでもなければ、優勝したというわけでもなく、
僕の感想は、「あー、そんなことやってるんだぁ」程度でした。

その後高校も陸上部でしたが、3年で引退、それ以降陸上とは縁がなくなりました。
縁としいて言うならば、
テレビでオリンピックや世界陸上、箱根駅伝なんかは気が向いたら観る程度でした。

② 陸上を観るだけ

なぜか一回だけ、北京五輪直後のスーパー陸上を等々力競技場に観に行き、メダルとった男子リレーメンバーや、サプライズゲストに100m覇者のウサイン・ボルトが来ていました。

その後、たまたまテレビで仁川アジア大会が放送していて、何故かハマって結構観ていたら、水泳勢なんかは大健闘しているのに、陸上勢はことごとく負け続け、極めつけは男子リレーまで中国に負ける始末。

僕はなぜか、頭にきて、「これじゃダメだ、コイツらには任せられない、オレの出番だ!」 と勝手に思うようになりました。

まぁ、真剣にやってたとしても、もちろん代表選手の足元にも及ばないのですが。ありがちなオヤジの戯言みたいなモンですね。

それに長年の運動不足もあり、健診ではメタボ判定くらうほどで酷い有様でした。

ただ唯一誇れることとして、大人になって一度もタバコを吸わなかったというのがありました。どんな人の誘いも、いつか中距離の現役に戻るかも知れないと思って、断っていたのです。

これには理由がありました。 現役時代たまたま読んだ陸上雑誌のコラムに、「ロス五輪で走り高跳びの金メダル候補で、結局とれなかった中国の選手(朱建華)が、その後ケガに泣き、競技場に来ていたが、タバコをふかしていて、寂しい光景だった。」とあり、タバコイコール落ちぶれ、というイメージを持ったからでした。

③ 運動再開

その後、僕はある行動に出ました。市民マラソンの大会に出場です。5キロ。大会の雰囲気や、しっかり走るのとか、全てが懐かしかった。 タイムは、30分もかかりました。

その後、たまたまテレビでマスターズ世界大会のダイジェストがやっていて、タレントで元日本選手権チャンピオンでもある武井壮さんが参加し、リレーでメダルを取ったりしていました。 僕はそれを観て、「これだ!」と思いました。

中学の頃にマスターズの存在を知り、
仁川アジア大会日本勢惨敗で、陸上界復帰を決意、世界マスターズ番組観て、思い出したのです。

早速手始めに、子供の幼稚園の父兄のリレーに出場したものの、走り方はカラダが覚えていても、実際は全然動かず。結果はよその若いパパに抜かれるという燦燦たるものでした。 

現実は甘くありませんでした。

④ 屈辱のマスターズ出場

その後徐々に練習開始し、ついにマスターズにエントリーしました。種目は現役時代と同じ800メートル。

マスターズは年齢が5歳毎にクラスが分かれていて、一緒に同世代の人と走ります。
参加者が多くなく、一度にまとめて走る5000メートルとかの長距離とは違うため、残念ながらゆっくり走るおじいちゃん達と一緒に走ることはありません。

順番がまわってきて、スタート前に軽く流すと、ふくらはぎがピリッとなり、つってしまいました。
そしていざスタート、直後はやはりカラダが覚えていて、どんと前に出ましたが、200メートルちょいの距離でガス欠になり、ダントツの最下位に終わりました。

まさか、これほどまで酷いとは、ショックでした。

⑤ 鍛錬

しかしこの日以降、競技場で練習したり、ジムで筋トレやルームランナーで走ったり、公園のマラソンコース走ったり、毎週仕事帰りにフットサルに参加したりしました。

そしてチョコチョコと大会に出場し続け、タイムもどんどん良くなり、身長176センチで、体重74キロだったのが、一年半で60キロと、高校時代の58キロに肉薄するに至りました。

ズボンのウエストは恐ろしいほど
ゆるゆるになり、頬もこけて、周りからは、「癌か?」と疑われるほどでした。

ある日かなり負荷のかかるインターバル走を真夏にやったら、オシッコをしたら、便器の水がトマトジュースのように真っ赤に染まりまったこともあり、まるで一流アスリートっぽくなりました。

復帰して、今年で4シーズン目になります。
しかしながら、昨年末に喘息にかかり、未だに全力で走れていません。

それでも、大会に出場をしていくうちに、視野が広くなり、中距離だけでなく、フィールド種目もいいなと思うようになりました。

⑥ 円盤投げ

ある大会で、1500メートルに出場した時に、スタート地点で、自分の組の順番を待っていたところ、近くのフィールドで、ちょうど女子の円盤投げが行われていました。 見ると、おばちゃんの投げる円盤は酷く下手で、まっすぐ飛ばず、網にぶつけてばかり。「こんなレベルでも、出ていいんだ」と気づきました。

さらにプログラムを見ると、僕の年齢のクラスは、円盤の重さが五輪選手と同じ2キロと重く、出場選手が著しく少ないのです。つまり、出ればメダルがとれそうだと気づきました。逆に800メートルは、僕のクラスはレベルが非常に高くて、参加者が皆ガチで練習してるようで、いくら頑張っても、上位にはいけない現状がありました。

そして、昨年通販で円盤を購入しました。

実は僕は中学時代に、仲の良かったチームメイトが砲丸投げで全国大会入賞し、高校進学後、合わせて円盤投げもやっていて、練習でたまに会った時に、ふざけて彼のフォームを見様見真似していたら、円盤投げのターンを自然に覚えていたのでした。

そんなこんなで、円盤投げを極めようと、思ってます。 実際危険を伴うという理由で、個人では練習場の確保が難しいのと、高度な技術も必要なのが、競技人口が少ない理由かも知れませんが、楽しもうと思います。

喘息が落ち着いたら、走るほうもまたやるつもりです。目指すは二刀流です。

ちなみに、マスターズ世界大会に出場するには、予選会突破だとか、標準記録をクリアとかをする必要はありません。 

エントリー費を払い、開催地に行くお金と時間があれば、誰でも出れます。

いつか出たいと本気で思います!

中には、100歳近くでも出てる人もいます。

そう考えると、まだまだチャンスはたくさんありますからね。

それでは、また。


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