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グローバル化と女性の社会進出 (前編)

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。


ボクの勤務先が、決勝の舞台でもあった日産スタジアムが近くにあり、新横浜駅周辺は、1ヶ月近く、ユニフォーム姿の外国人の方が多く見えられていたのをよく覚えています。

今日はそれに関連して、グローバル化と女性の社会進出という題でお話したいと思います。一見、よく耳するようなテーマですが、それらとは、少し中身は違うと思います。

奇跡前夜~

日本大会よりさらにさかのぼること4年前の2015年、イングランドでワールドカップ大会が開催されました。

その2か月くらい前に、仕事で、豪州からボクの勤務先に来たマークさんという方と、懇親会でお話する機会がありました。

ボク「ラグビーで、ワラビーズ(豪州代表)はメチャクチャ強いですね。それに比べてチェリーブロッサムズ(日本代表、ブレイブブロッサムズともいう)の弱いこと。今回のワールドカップは見る気がしないですよ。」

マークさん「いや、チェリーブロッサムズはいいチームで、好きですよ。特に、あのー、名前誰だっけか、キッカーが素晴らしい!」

ボク「..... (キッカーって誰だ?)」

日本代表は、ワールドカップでは、1991年に勝利して以降、この時点で3分け16敗で、1勝もしていませんでした。実際に試合でも、途中まではいい展開をするのですが、終盤に力の差がでて、結局負けるので、正直観ていてうんざりしてしまうことが多かったと記憶しています。

ところが、日本代表は、初戦で「ブライトンの奇跡」と呼ばれる、優勝経験のある南アフリカを試合終了直前に逆転して下すという、世紀のジャイアントキリングを起こしてしまうのです。

後で考えてみると、監督のエディージョーンズは、マークさんと同じ豪州人であり、本場の豪州でも話題になっていたとかで、日本代表がそこそこいい線いっているということをご存じだったのかもしれません。そして「キッカー」は、このワールドカップ後、日本国内で大人気となった五郎丸選手のことを話していたのでしょう。

この大会で日本代表はグループリーグ3勝1敗の好成績を収めたものの、惜しくも決勝トーナメント進出を逃してしまいます。

熱狂の日本大会

さらに、スーパーラグビーという南半球のリーグに日本選手を主体としたサンウルブズというチームで参戦するなどし、強化を図り、そして熱狂の2019年大会を迎えました。

初戦こそ、地元の期待を背負ってプレッシャーがすさまじかったのか、序盤は緊張でイージーミスを連発していましたが、なんとか立て直してロシアを下し、その後リーグ戦は全勝しました。

圧巻は、その時の世界ランク1位だったアイルランドに逆転勝利をしてしまったということです。

その時ボクはちょうど会社の社員旅行の自由時間で、前半はテレビで観ていましたが、リードされてハーフタイムになったところで、「どうせ勝つのは無理だろう」と思い、テレビを消して、同僚たちと温泉街の見学に行ってしまい、戻ってきたら、ちょうど試合終了のタイミングで、まさかの逆転勝利をしていました。

2015年の南アフリカ撃破も、テレビの放送開始時間が25時半くらいとなっていて、「どうせ負けるし、起きてられない」と思って寝てしまい、翌朝まさかの勝利をニュースで知るという失態をおかしてしまいました。

話を戻しますが、日本代表は、決勝トーナメントまで進み、残念ながら優勝した南アフリカに敗れてしまいます。しかし日本中を感動させるほど大健闘でした。

なんで私が強豪に?

そして弱小国が、なぜこんなに強くなったのかというのが気になります。

まずは、超一流の監督を海外から呼んだというのがあります。外国人監督を呼び、力をつけたというのがあります。これは、他の競技でも現在はよくあります。

次に代表メンバーの国際化です。ラグビーは競技をしている国の数が少なく、昔から盛んだった一部の国ばかり強い為、国籍が違う選手でも、その国のリーグで数年間プレーしたら、代表選手になれるという、かなり緩いルールがあり、日本はこれを最大限に使いました。 

特に体の小さい日本人が苦手とするFWの前線でスクラムを組む選手のポジションを、外国人にかなり頼り、逆に日本人の得意とするキックや、トライを決めるポジションは日本人が行っていました。中には松島幸太郎選手のようなハーフの選手もおり、選手全員が並んだ時の肌の色を観ると、どこの国のチームかわからないほど、様々な人種のるつぼのようなチームにいつのまにかなっていました。

本題

これは、理想的な組織になっていると思います。ほぼ単一民族である日本において、完全な多国籍軍で、「ONE TEAM」になって、一丸となり、快挙を達成したのです。

エピソードとして、士気を盛り上げる為のテーマソングをロッカールームでみんなで一緒に詠ったりする光景は、テレビでも何度も放送されていました。

さらに聞けば、君が代の歌詞にでてくる「さざれ石」がどんなものか、わざわざ代表選手みんなで宮崎県まで観にいったというではありませんか。この本気度といったら、半端じゃないですね。

「日本人の強みと弱みを把握し、得意でないところは、それを得意にしている外国人に頼る。一丸となる為の歌(替え歌)をテーマソングにし、ナショナルアンセムの意味を理解できるように、現場を見学する」

これこそ、真のグローバル化だと思います。

これを組織、例えば企業とかで、実践したらどうでしょうか?

相当強いチーム(企業)ができるのではないでしょうか。

偏見で、門を閉ざすようなこと、例えば、日本製品締め出しとか、徴用工問題とか、そういう政治的なニュースで不快に思い、「韓国人は嫌いだ」と言って、優秀な韓国人を採用しないというようなことはしていないでしょうか。

日本がほぼ単一民族の島国」という発想は、即座に捨てたほうが良いと思います。このままでは、競争力の確保などで、手遅れになりかねません。

今回、ラグビーの話がつい長くなってしまいましたので、女性の社会進出については、次回にお話しさせていただきます。

それでは、また。

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