稽古日誌(2019/12/14,15)「終着点」

どうも、斜陰です。



昨日今日の稽古は、12月の寒空のもと寒い寒いと言いながら稽古を始め、

冷え切った体にいつしか熱を帯びてくるような稽古でした。


え?、じゃあついに通しもできてもうほとんど固まってきたってこと?

って思ったあなた、残念!そううまくもいかんのです。


正直なことを言うと、まだ一回もきれいな形で通せてはいません。


ただ、昨日今日の稽古を通して「ハスキームーンとミルクティー」という、一つの物語の終着点が見えた気がしました。

これまでは台詞と動きだけだったものに、照明と音楽が加わり、やっとゴールが見えてきました。





思い出せば、稽古が始まったのはつい2か月前のこと。



「どうや、主役、やってみんか?」


という、脚本兼演出さんの一言から始まりました。

話をいただいたとき、僕は驚きのあまりその場で固まってしまいました。


(え、主役?まだ一度も舞台に立ったこともない僕が?いやいや、そんな馬鹿な…)



でも、そんな馬鹿な話はどこにもありませんでした。



じゃあ何があったのかって?



それは…



はぁ、こういうの言葉にするのはなかなか恥ずかしいのですが、

実際にそこにあったのは、演劇経験なんてほぼゼロに等しい僕を温かく見守ってくださる方々の温もりと、良いものを創りたい、魅せたいという仲間たちの純粋な願いでした。

なんか、こんなことを書くとまるでもう本番が終わってしまったのか、なんて勘違いしそうですけど、まだ本番は終わってません。

というよりも、むしろここからが「本番」です。


もうすでに公演まで一週間を切りましたが、ここからが本当に大事な時間です。


ここからどこまで完成に近づけるのか。

どれだけその役に入り込めるのか。

台詞のひとつひとつ、動きそのものに僕の演じる役のらしさを出せるのか。


そして、この舞台を見に来てくださる方々に、

「今日はこの舞台が見れてよかった」って言ってもらえるように。



役を演じる上で未熟な部分は数えきれないくらいある僕ですが、

明日からもまた頑張りたいと思います。


自分のためだけじゃない。

この舞台を一緒に創り上げてくださる皆さんのために。

舞台を見に来てくださる方々のために。


そして、明日のあなたのために。


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