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シャベルP
2019年4月3日 02:58
むさい男達が見守る中、モカナは珈琲豆を火にかける。 それまでおどおどしていたモカナの顔が、まるで何かが乗り移ったかのように引き締まり、誰が見ても分かる程、一種の近寄りがたい雰囲気を醸し出す。 今のモカナには、目の前の珈琲しか無い。「……よう、どう思うよジャン」 余裕を持ってゆったりとソファに陣取るジョージを横目に、コーディーはジャンに囁いた。「さあ。俺には分からねえ。だがよ、
2019年4月2日 01:57
「明日、手伝って欲しい事がある。一緒に来てくれるか?」「はい!」 二つ返事でモカナは答えた。モカナは嬉しかった。ジョージの顔から迷いが消えていたからだ。 ジョージが何かに悩んでいたのは知っていたが、ジョージから話してこない以上、こちらから聞けないでいたのだ。 そして翌日、モカナは、何故か強面の男達に囲まれていた。「あわわわわわ」 男達はと言えば、場違いな子供を連れてきたジョ