『映画:フィッシュマンズ』
フィッシュマンズのアルバムでは「ORANGE」が好き。オレンジは夕暮れの色。まだ帰る前、一緒に遊んでいる誰かがいるとき。歌詞の中の「僕」は「君」を想っての僕であって、まだ「孤独」ではないのかも。言葉をのせる音もひたすら楽しいし。暗さも誰かを肌に感じての暗さに聴こえる。世界がどうとかよりも、「あの娘」や子犬に対している「僕」、「僕」の捉えられる世界がある。
「ORANGE」以降は帰り道から家までのとき。「君」は側にいなくなって、そこにいない「君」を想像することはあっても、ひたす