いつか消えてしまう貴方へ

だいすきだった女の子がまた、いなくなってしまった。

若くして自殺した女の子って魅力的だなぁ、と毎回思う。
ここで勘違いしてほしくないのは、若い女の子に自殺して欲しい訳ではないということ。
私の人生の希望では、「自分も出来る限り綺麗なうちに消えてしまいたい。」という願いはあるけれど、これだけはどうか「叶うことのない永遠の夢」になってほしいと願っている。

とても悲しいけれど、かわいい女の子(特にインターネット)は本当に儚い。美しい。
本当に消えてほしくないし、永遠の存在でいてほしい。
けれど、そういう子たちほど繊細で個性的で、生きていくことが少し人と比べて上手じゃない。
でも、その、『生きるのが下手』なところに私はきっと強い魅力を感じているのだと思うし、
すぐどこかに行ってしまいそうな、あの恐ろしい儚さごと、抱きしめていたい。
彼女たちを見ていると胸が苦しくなるけれど、他の何ものでも変えようのない魅力がある。
消えた彼女たちはもう戻ってこないけれど、インターネットには永遠に生きた跡が残っている。
私がnoteをいま書いているのは、この世に自分の意志を残す、そのため。

急に話題が逸れます。
『Serial experiments lain』というアニメの話。
この記事を読んでいる人なら高確率で知っているんじゃないかな~、と。知らない人は調べてね。
(パプリカとか今敏系が好きならきっと好き。さよ教とか。)
主人公の岩倉玲音は、肉体を捨ててインターネット上(ワイヤード)に生き続ける、という物語。
私の理想はこれ。

でも、叶わないしこれだけは叶えてはいけない願いだ、と理性で分かっているので、
それでも自分の代わりに叶えているひとを見ると、どうしても心惹かれてしまう。

私自身も生きるのが得意な方ではないけれど、それ以上に自分自身の最期を強い意志で
決めてしまえるくらい大きな勇気も、深い絶望も、意志も持っていない。
だからもう、惰性で生きていくしかない。私は特別じゃないので。

精神的な痛みを知っていること自体が魅力になる現代は、かなり異常だろうけれど、
わたしにとっては少しだけ生きやすい。
きっと、今日も誰かがいなくなったり、いなくなってしまおうか悩んだりしているんだろうけど、
そんなことも全部含めて日常だね。


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