詩 『金木犀』
金のかけらと茶の硬質
揺蕩う飴の湿りが抱きしめる
丹の積もったふくらみに
甘い角が突き通る
凝の破れ
幹の隈
月の橙は手を差し延べる
一縷の光輝に
捧ぐ影
金木犀は中国原産の常緑小高木。別名、桂花や丹花として知られる。その花は鮮やかな橙黄色で甘みのある上品な香りから世界三大香木とされている。中国の伝統的なお茶である桂花茶は、その美しい香りを身体で感じることのできる素晴らしいものだ。この一杯が、私達を日々の重みから開放し、明日への希望をもたらしてくれる。素敵な香りの中で謙虚ながらも気高い自己を養いたい。
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