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短歌 連作8首『微熱』

 熱っぽくて寝込んでいた日に、ベッドの上で思ったことを連作にしました。


テキスト



冷房をつけて布団にくるまった三十七度五分のおはよう

真上から見たシルエットがひらがなの「よ」になるようにベッドに寝ころぶ

このままじゃ空に落ちちゃいそうだから下向きにパラシュートをひらく

窓際に見える子どものキラキラを指で隠せば、いない、いない

一滴。いま鏡さえ見なければ泣いてなかったことにもできる

ひとりきりの部屋で遮光カーテンのしたから見える窮屈な月

深海でゆれるくらげは昔から青い頭痛に悩んで 火花

目を閉じて秒針に身をまかせれば ただ心臓がそこにあるだけ



このnoteを読んでわたしに興味を持った、
そんな素敵な方にはこちらを……

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