電気技術者、中国で混乱する
こんにちは!
「難しい」を「易しい」に変えるナビゲーター 深谷百合子です。
中国語は漢字だから、筆談とか読むだけなら、お互いに何となく意味が通じるものです。私自身も中国で仕事をしていた頃は、発音がわからなくても筆談で何とかなったことが多々ありました。
とはいえ、同じ漢字なのに全然意味が違うものもあるので要注意……。
というより、面白いです。
たとえば、「手紙」
中国語ではトイレットペーパーです!
これは笑い話ですみますが、仕事に関わることとなると、意味の取り違えは時にトラブルを招くことも。
今日はそんなお話です。
9月から中国に赴任される方に向けて中国語の研修を行っています。
中国語の研修といっても、ガッツリ語学研修をするというより、向こうでの仕事の進め方、現地でのコミュニケーションの取り方などをお伝えしている時間が多め。
生徒さんは生産部門の方なので、職場で遭遇する単語を覚えてもらうようにしています。
そこで出てきたのが電気の「スイッチ」
中国語では「开关(開閉)」といいます。
たとえば、「灯りをつける」は「开灯(開灯)」
つまり、電気が流れている状態が「開」、電気の流れていない状態が「閉」となります。
これがです。
「電気が流れている、流れていない」と聞いて、電気回路が頭に浮かぶバリバリの電気技術者にとっては混乱のもと。
電気が流れている状態は、電気回路でいうと「閉じている」状態。
理科の教科書に載っていたのを覚えている方もいらっしゃるでしょう。
こういう回路。
この電気回路が頭に浮かぶ人にとっては
「電気が流れている」=「閉」
「電気が流れていない」=「開」
が常識なのです。
ところが中国語では、電気が流れる状態にするのが「開」、電気を流れない状態にするのが「閉」。
まったく真逆で、混乱してしまうということなのです。
「私は開閉と聞いても電気回路が頭に浮かばない人なので、スンナリ受け取れたけれど」と私が話すと、生徒さんも「私も浮かばないんで大丈夫」と笑っていました。
ちなみに電気の入り・切りのことを、どうして「開閉」で表現するのか調べてみたら、京都産業大学の先生が書かれた論文がありました。
中国語に限らず、開閉で表現する言語は多くあるようです。
電気を水と同じような流体に見立てて「蛇口を開ける・閉める」というところから「開閉」になったのではないか、といった内容が書かれていました。
詳しく知りたい方は
こちらをご覧くださいませ。
ほんと「常識」はひとつではありませんね。
それでは、また。
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