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【アセック セクハラ闘争記Vol.7 〜第2回団体交渉〜】

みなさん、こんにちは。私はSonyやAppleなどの世界的な企業と取引をしているアセック株式会社という会社で働いています。上司からセクハラ、パワハラを受けました。それを会社へ相談すると、副社長と役員からセカンドハラスメントを受け、休職を余儀なくされました。会社がセクハラを許したことで、その後も加害上司から私を中傷するセカンドハラスメントが行われています。現在は総合サポートユニオンという労働組合に加入し会社と闘っています。

今回は、第2回の団体交渉の模様をお伝えします。


過去のnoteはこちらよりご覧ください。
・約束を反故にされ4時間以上待たされた 8月7日の 申し入れ
【アセック株式会社】へ申し入れをしました。セクハラ・パワハラを許さない!
・退出者が続出した 9月11日の ”第0回”団体交渉
アセック セクハラ闘争記 Vol.1
・会社の懇親会が中止されてしまった 9月29日の 街頭宣伝
アセック セクハラ闘争記 Vol.2
・団交拒否宣言をされた 10月12日の 第1回団体交渉
アセック セクハラ闘争記 Vol.3
・11月17日 #セクハラを許さない社会をつくるアクション
アセック セクハラ闘争記 Vol.4
・法令違反だらけのアセックの会社経営と労災認定
アセック セクハラ闘争記Vol.5 〜セクハラによる労災認定の記者会見
・街頭宣伝で従業員へチラシを配布
アセック セクハラ闘争記 Vol.6 〜街頭宣伝で従業員へチラシを配布〜

【’’春闘’’のみ(?)の団体交渉】

アセックは昨年10月に行った、たった1回の団体交渉以降、ずっと団体交渉を拒否していました。それがなぜ、今回2回目の団体交渉を行うことになったのでしょうか。それは、私たちが ”春闘” の要求書を出したからです。
年明け2月頃になると皆さんも ”春闘” という言葉を耳にしたことがあると思います。春闘とは、毎年春に労働組合がいっせいに使用者に対して賃上げや労働環境の向上を求めて交渉することをいいます。

アセックからは「”春闘”に対してのみ、団体交渉を行う」と回答がありました。その言葉通り、 ”春闘” については、今までのセクハラの団体交渉を行ってきた弁護士とは別の弁護士を契約して、しかも弁護士事務所自体を変えて、交渉に臨もうとしていました。”セクハラ”についての話し合いは絶対にしないというような不誠実な姿勢が団体交渉前からうかがえていました。

今回の団体交渉には、2022年当時私にセカンドハラスメントを行った役員が、初めて参加をしました。(当時の発言は不適切だったのでお詫びするとして、後のアセックからの通知書で「謝罪」をされています。)
団体交渉時に、なぜ弁護士を変更したのかということを尋ねましたが、「社長が台湾人で日本語のコミュニケーションが取れないため、英語のコミュニケーションを取れる弁護士にお願いした」というような回答でした。ということは、会社として春闘については社長とコミュニケーションをとりながら話を進めるが、セクハラについては社長とコミュニケーションを取る必要がない、とアセックは判断しているということなのではないでしょうか。
 
また、私たちは賃上げの交渉の為には財務諸表の確認が必要であることを伝えましたが、その役員では判断ができないとして持ち帰り検討することになりました。驚くことに、財務諸表の提出要求について一通り話し終えた後に、弁護士から蒸し返すように「なぜ財務諸表の提出が必要なのか?」というような趣旨の発言も飛び出しました。

【セクハラの話しは一切拒否!】

私たちは、「セクハラ事件を半年近くに渡り放置しているような状況をどう考えているのか?」というようなことを役員に聞きましたが、役員は「答えられないです。」の一点張り。「責任は放棄していないです。」と言いながらも「(団体交渉の)拒否はしてないですよ。」と嘘まで述べる始末です。その後も「セクハラ事件に関しては、(春闘とは)別の弁護士、あと、副社長と別の役員に任せている」と言うような発言をするばかりでした。
大企業ならばそういったこともあるのかもしれません。しかし、アセックは従業員30名ほどの中小企業です。縦割りをする意味がわかりません。アセックの代理人弁護士さえも、中小企業が案件ごとに弁護士を変えるのはあまり経験がないと言っているほどでした。
ましてや前述の通り、この役員は私が当時会社へセクハラを相談した場にいたのみならず、私に対してセカンドハラスメントを行った張本人です。このセクハラ事件を知らないはずがなく、自分は担当ではないからと逃げるのはあまりに不誠実です。
私たちは昨年10月の団体交渉以降、毎月アセックに対して団体交渉を開催するよう要求してきましたが、アセックからは毎回「すでに回答した」と言う中身のない回答書が届いていました。このような事実上回答がないやり取りを3回も4回も続けさせられていることに対して、なんと役員からは「じゃあ5回目も6回目も(別の弁護士に伝えてくれ)」と言う発言があり、一同驚かされました。
要求書を出すことが目的ではなく、セクハラ事件の解決が目的です。アセックはいつになったらセクハラ事件を解決する気になるのでしょうか。

【会社で辛い思いをしている方、そういった人が近くにいる方へ】

ここまで読んでいただきありがとうございます。
私自身、この総合サポートユニオンと出会うまで、さらには会社と闘うと決心するまで1年以上かかりました。
今回の団体交渉で初めて、私に対してセカンドハラスメントを行った役員が出席しました。彼はもしかしたら、当時の”自分が悪いと思い込まされている私”が相手だと思っていたのかもしれません。私を黙らせるために、なだめ、丸め込もうとしていたように感じました。しかし、今の私は1人ではなく労働組合の仲間がいます。その役員も前回の団体交渉の副社長のように、中身のない発言を繰り返すばかりで、人の心は無いのだなと私は俯瞰して見ていました。 私自身 ”被害者” だから弱くて泣き寝入りするしかない、というような考えから脱却することが出来てきているように思います。
一方で、アセックがこのセクハラ事件に対応しない、という嫌がらせは受け続けているわけで、解決しないことには心身の休まる時は来ないのだろうと思います。
しかしながら、何もせずに泣き寝入りするしかないと無意識のうちに思わされていた人生に、労働組合と出会ったことで光が差し込んできたとも感じています。

働きづらさは、ハラスメントや長時間労働など、1人1人の感じていることは様々だとは思います。声を上げることは最初はハードルが高いかもしれませんが、その1つ1つの声が大きくなると、社会をも変えられると思います。
そういう思いを持っている人たちと繋がれたり、共感できたり、今まで凝り固まった考えとは別の考えが身についたり、社会への見方が変わるかもしれません。
気になることなどありましたら一度ご相談ください。

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