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【アセック セクハラ闘争記 Vol.4】

みなさん、こんにちは。私はSonyやAppleなどの世界的な企業と取引をしているアセック株式会社という会社で働いています。上司からセクハラ、パワハラを受けました。それを相談すると、副社長と役員からも人権侵害などのセカンドハラスメントを受け休職を余儀なくされました。現在は総合サポートユニオンという労働組合に加入し会社と闘っています。

これまでの闘争記は下記noteよりご覧ください。
・約束を反故にされ4時間以上待たされた 8月7日の 申し入れ
【アセック株式会社】へ申し入れをしました。セクハラ・パワハラを許さない!

・退出者が続出した 9月11日の ”第0回”団体交渉
アセック セクハラ闘争記 Vol.1

・会社の懇親会が中止されてしまった 9月29日の 街頭宣伝
アセック セクハラ闘争記 Vol.2

・団交拒否宣言をされた 10月12日の 第1回団体交渉
アセック セクハラ闘争記 Vol.3



【大規模な街頭宣伝に至った経緯】

アセックは私に対しても他の社員に対しても、これまでずっと「あくまで会社は中立だ」と言い張っています。その一方で、セクハラなどの起こったことについては一貫して口を噤み、全社員に対して一切説明をしていません。
その割には街頭宣伝が行われることに対して、社員へは「会社は社員の皆様の判断を尊重するのと同時に、社員の皆様の安全と待遇改善に向け顧問弁護士とも相談しながら適切に処置を進めてまいります」などと提示、声明を出しています。
判断は個人の自由と謳っており、中立だと宣言していながらもずっと真実を隠蔽し続けているのに、組合を敵の位置に置き、あたかも会社は頑張って対応しているんだアピールは率先して行っている状況です。
その上、前回の第一回目の団体交渉では、突然アセックから次回の団体交渉の拒否が宣言されました。私たちは抗議するとともに、大規模な街頭宣伝を行うことにしました。

【#セクハラを許さない社会をつくるアクション1117@橋本〜セクハラを起こす会社に責任逃れさせない!】

今回の街頭宣伝の目的は以下の通りです。
1、セクハラ・パワハラを隠ぺいしている副社長をその場に出させ謝罪させる事
2、団体交渉を再開させる事

そのために、大勢の人にアセック本社前へ集まってもらいたいと考えていました。
当日は40人以上の人が集まってくださり、会社への抗議など、みんな思い思いにスピーチをしてくださいました。

アセック本社前でのスピーチ

一方、社内の様子はというと、申入書を渡すためにインターフォンを押し副社長を呼ぶもダンマリ。会社の人間は誰も応答しませんでした。同僚から聞いたところによると、インターフォンの画面の向こうでは加害者である上司がニヤニヤしていたようですが、私がインターフォン越しに「セクハラを隠ぺいしないでください!」と言ったことが会社中に響き渡り、アセックの社員一同静まり返っていたと聞きます。
役員や人事総務部の社員は慌てふためいている傍ら、肝心の副社長は素知らぬ顔で仕事を続けており、副社長は自分の会社の問題にも関わらずどこまでも他人事で解決する気が全くないのかと疑念を抱かずにはいられません。
最終的には副社長は降りて来ず、謝罪や団交の再開を約束させることはできなかったものの、収穫もありました。

前述の通り、アセックの社員30名ほどに対して、それよりも多くの人たちが集まり、その一人一人がアセックという会社に対して、「セクハラを許さない」、「人権を守れ」など、たくさん声を上げてくれました。

アセック本社前での街宣活動

紆余曲折はあったものの、加害者の上司や副社長や役員と対峙する事にさほどストレスを感じなくなっていましたが、何も知らされていない、もしくは加害者である上司に都合のいいように話を吹聴されている社員に会う事への不安感というものは結構ありました。
が、社員が私たちの前を通り退社していく様はどこか申し訳なさすら醸し出されており、私が不安を感じることはありませんでした。更に、会社に対して声を上げた人がマイノリティであるという関係性や、労使間の力関係が逆転したそんな空間へと変化していたと感じました。

【橋本駅でのアウトリーチ】

会社の前での街頭宣伝後、神奈川県相模原の橋本駅でアウトリーチを行いました。チラシを配るとともに、今までアセックで起きたハラスメントの数々を、加害者たちの音声と共にマイクを持ち話しをさせて頂きました。アウトリーチの場においても、当日参加してくれた多くの方が次々にスピーチをしてくれました。
正直、見ず知らずの大勢の前で自分が被害にあった事実を口にすることはとても苦しかったのですが、チラシを受け取ってくださる方、耳を傾けてくださる方、詳しく話を聞いてくださった方や「自分も昔セクハラを受けたけど、当時は泣き寝入りをするしかなかった。がんばってください。」と声をかけてくださる方もいらっしゃり、とても励みになりました。

駅前でのアウトリーチ

自分だけではなく、セクハラに遭っている人や、それを支援したい人、そういったハラスメントを許さないと思っている人は少なからずいる。いや、ハラスメントなんか嫌だ、おかしい、絶対許さないと思っている人は当たり前のようにいるのだと身をもって理解することができました。

【会社で辛い思いをしている方、そういった人が近くにいる方へ】

ここまで読んでいただきありがとうございます。
私自身、この総合サポートユニオンと出会うまで、さらには会社と闘うと決心するまで1年以上かかりました。
今回、多くの人が《#セクハラを許さない社会をつくるアクション》へ参加してくださいました。少し落ち着いた時に皆さんの顔を拝見し、今まで以上に、こんなにも多くの方が一緒に闘ってくれたことがとても嬉しく、感慨深く感じました。

もしも、総合サポートユニオンと出会っていなければ私は辛い人生をただ過ごしていただけだと思います。それこそ生きているか分からないですし、生きていたとしても心は死んだままでした。
ですが今は仲間が増え、できることも格段に増えました。なかなか会社が真摯に対応をしないので困りものですが、会社に対して泣き寝入りするだけでなく、逃げるだけでなく、行動ができることは生きる力に繋がっています。

今回のこの行動で、自分がなぜ声を上げたのかということを再確認することができました。ハラスメント被害に遭って苦しんでいるのは自分だけではない、この社会には同じような苦しみを抱えている人が多くいるのだと実感でき、少しでもそうした人へ助けになればと思い、声を上げ、発信をしています。
今まさに悩んでいる人にとって、どんな方法でも良いのでその人自身の問題解決の糸口が見つかればと強く願っています。その1つの方法に、労働組合という選択肢もあるということを知ってもらえたらと思います。
ハラスメントは仕方ない、減るもんじゃない、自分が悪いからなどと思い込もうとしていると、後々その想いが自分自身に襲いかかってきませんか?
会社から不利益な扱いを受けどうしたらよいのか分からなければ、悩みを共有し、できることを模索しながら一緒に声を上げられたらと思います。

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