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【アセック セクハラ闘争記 Vol.3】

みなさん、こんにちは。私はSonyやAppleなどの世界的な企業と取引をしているアセック株式会社という会社で働いています。上司からセクハラ、パワハラを、副社長と役員からも人権侵害などのハラスメントを受け休職を余儀なくされました。現在は総合サポートユニオンという労働組合に加入し会社と闘っています。

9月11日に初めての団体交渉を行いました。アセックは責任者を出さないうえに、ハラスメント調査もほとんどできておらず団体交渉になりませんでした。その為、次回の団体交渉を第一回目とし、そこには副社長を出席させることを約束させました。
その時の様子はこちらのnoteをご覧ください。
アセック セクハラ闘争記 Vol.1

また、9月29日にはアセックの前で街頭宣伝も行いました。
アセック セクハラ闘争記 Vol.2



【現れた副社長 注目の発言は…?】

10月12日にアセックとの第一回団体交渉を行いました。前回の’’第0回の団体交渉’’で抗議した甲斐があり、今回は副社長と役員が出席してました。
まず初めにアセックの弁護士から33項目に渡るハラスメント行為の調査結果の説明を受けました。その中でも、上司によるセクハラ、パワハラに関しては、半数の4項目が「真偽存否を認定できず」とされており、結局は『否定も肯定もしない。分からないからそのままにしておく』というようなふざけた回答でした。

その中の1つに、上司から抱きつかれたとする項目がありました。
私がセクハラ、パワハラを訴えた1年前に会社が上司に対して行った聞き取り調査時には、加害者は抱きついていたことを認めているにも関わらず、今回の調査では分からないと、アセックは嘘をついています。
その調査結果は副社長も見ており、認識しているはずなのに、「その調査結果は覚えてない。」と言い張りました。
私たちは「1年前の抱きついたと言った調査の記憶がないなんてセクハラを軽視しすぎだ!」と猛抗議しましたが、アセックの弁護士は「人間の記憶なんてそんなもんですよ」と軽々しい物言いで発言しました。都合の悪いことは覚えてないフリを決め込んだ副社長に加担したのです。
会社も会社なら、アセックと結託する弁護士もその程度のレベルなのだと感じました。呆れかえります。

その他のセカンドハラスメントについてはふんわり認めて、とりあえず謝罪しておけばいいか!というような、事態をなるべく大きくしない為の対応をとっているに過ぎないと感じました。

セクハラに関して認めたことは下記の2点です。
・真正面から両手で両肩を触られ、揺さぶられこと
・上司が私の頭を何度かにもわたり撫でた(叩いた)こと

アセックは上記をセクハラだと認めたものの、「セクハラだけど軽微だから違法ではない」と言い、調査をしっかりしていないにも関わらず「加害者についてはすでに減給処分を科している」と主張。
私たちは、どういった経緯で触るという行為に及んだのか?、どういった調査を今回行ったのか?、セクハラと認定した要因は何なのか?などの説明を求めたものの、「回答書に回答していることが全てです。」、「調査方法などの詳細は回答しません。」とアセックは不誠実な態度をとり続けました。

先述のように、アセック曰く’’軽微なセクハラ’’なので慰謝料は払わない、労災認定がされた場合も補償はしないと言い切りました。
セクハラなどのハラスメントをとことん軽視しています。

団体交渉会場へ向かう途中

【団体交渉の拒否】

33項目にのぼるハラスメントの被害ですが今回の団体交渉で組合から質問ができたのは2項目のみです。その2項目に関してもアセックは誠実には対応せず、解決に至っていません。
にも関わらず、アセックは「次回の団体交渉はもう必要ない」と言ったのです。
今回、なぜ副社長と役員が団体交渉に出席したのか疑問でしたが、今回さえ我慢して出席すればいいと我慢して臨んだのだと考えると納得がいきました。
たった1回のみで、以降の団体交渉を打ち切りにしてくるとは思っていなかったので、ここまで酷い会社なのかとさすがに驚きました。
会社の方針としてこれで良いのか副社長に尋ねても、団交をしないという姿勢は崩しませんでした。役員にも聞きましたが、「私は今ね、生きていく為に頑張って働かなきゃいけないからねえ」と発言。これまでもセクハラ、パワハラの加害者である上司をずっと擁護してきた、次世代のアセックを担うことになるであろうこの役員は、自分の生活の為なら会社に従うこと=今までと同様これからもハラスメントを助長、擁護し、人権を無視するような、コンプライアンスなどの社会倫理に違反する企業であり続けるのだとこの発言から感じられました。

団体交渉中の様子

【団体交渉を終えて】

今回も多くの組合員の方に参加して頂き、そのみんなが声を上げてくれました。私もそれにつられ、会社の経営陣相手でも臆することなく臨むことができました。
アセック社内にいた時は上司などの上の人間を立てないといけないと思いそうしてきましたが、そんなの全く関係ない。ダメなことはダメだし、おかしいことはおかしいとはっきり言えることはとても爽快でした。社会的には地位の高い副社長や役員でも、ただ言い訳ばかりする人に見えました。
団体交渉の拒否をしてきたアセックに対しては今後も街頭宣伝などを通して抗議や呼びかけを行い、再び団体交渉の席につかせるべく声を上げていきます。今後ともご支援のほどよろしくお願い致します。

【会社で辛い思いをしている方、そういった人が近くにいる方へ】

ここまで読んでいただきありがとうございます。
私自身、この総合サポートユニオンと出会うまで、さらには会社と闘うと決心するまで1年以上かかりました。
団体交渉は最初は怖いと感じていたのですが、会社の偉い人間も会社から出てしまえば普通の人間です。自分を守る為に重大な出来事でも忘れたふりをしますし、嘘もつきます。会社の労使関係で結ばれた人間関係は、いざとなったら自分を守る行動に出るのは至極当然だと思わされているところです。
ユニオンに加入し多くの仲間と出会いました。偉い人に従うようなことも、上下関係などもありません。おかしいことはおかしいと、一緒に声を上げられる仲間です。
今私はハラスメントのない世にしていきたいと願っています。そのための闘いが、アセックにハラスメントを認めさせ、しっかりと加害者と会社に対して処分をさせることです。そうしないと加害者や会社にハラスメントをしても大したことにはならないと隙を与え、ハラスメント撲滅につながりません。
私がそうであったように、今悩まれているあなたが声を上げたら、世界が変わるかもしれません。会社から不利益な扱いを受けていたり、長時間や未払い残業のことなど、お悩みのことがありましたら一緒に声を上げましょう。

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