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BtoB SaaS|バナー制作のポイントとバナーの8大訴求

こんにちは。SaaS Growth Partnersです。
広告運用を実施しているSaaSマーケターの皆様においては、リード獲得につながるクリエイティブの「勝ちパターン発掘」に頭を悩ませているのではないでしょうか。
今回は、「バナー制作のポイントと8大訴求」と題し、クリエイティブのメソッドとPDCAの実施方法についてお話しします。


1.BtoBバナークリエイティブで効果を上げるポイント

企業単位でロジカルな意思決定がされるBtoBにおいては、目に留まるバナークリエイティブやインパクトのあるバナークリエイティブを作成することが目的ではありません。以下の3点をおさえることが大切になります。

①第三者権威の提示

前述したとおり、BtoBサービスは企業単位で導入するため「失敗を
避けたい」という思いが心理にあります。そのため、サービス選定者に対して「安心感」や「信頼感」を醸成することが必要になります。その際に有効な手法が「導入社数」や「改善効果」などの実績を記載することになります。

例:導入社数4,000社
例:導入実績No.1
注意
最大級・No.1表現は、以下の内容を遵守する必要があります。
(媒体によって異なるため、出稿予定の媒体にご確認ください。)
(1)クリエイティブ内の表示が省略されない箇所に第三者によるデータ出典・調査機関名および調査年が明記されていること。
(2) 調査データが最新の1 年以内のデータであること

②導入効果の提示

①第三者権威で記載したように、「安心感」や「信頼感」の醸成に効果的なもう1つの手法として「導入効果の提示」があります。

例:申請業務が50%削減できました
例:たった半日で仮想環境に最適なバックアップを実現

①第三者権威の提示や②導入効果の提示はいづれも、「安心感」や「信頼感」の醸成に効果的ですが、要素を沢山入れると訴求の内容が分かりづらくなるため、ユーザーがすぐに理解できるように、訴求内容を整理して作成しましょう。

③クリエイティブのテスト

ターゲットや配信先にもよりますが、バナーは約1~2週間で効果が徐々に下がってきます。そのため、定期的なバナーの入れ替えが重要になります。

バナーとCTR・CPCの関係

上記のグラフでは、3日目から徐々にCTRが下がり、CPCが上がってきています。クリエイティブテストを実施しないことで効果が悪化することを防ぐため、弊社ではクリエイティブテストを設計した上でバナー作成をしています。
実際に弊社でサポートしたクリエイティブテストの事例は、以下の記事で紹介しています。

2.まずはここから!「バナー8大訴求」

以下では、簡単に8大訴求について「ラフフォーマット案」も含めてご紹介します。

①体験版訴求

無料トライアルや体験版があることをユーザーにアピールするバナーになります。無料トライアルや体験版はコンバージョンの難易度が比較的高いですが、Webサイト上で申込が完了するSaaSプロダクトにおいては、用意すべき訴求でしょう。

ラフフォーマット案

②実績・事例訴求

導入効果や導入実績を記載することで「安心感」や「信頼感」が醸成されるため、実績や事例で訴求するクリエイティブは定番です。

ラフフォーマット案

③問いかけ・危機煽り訴求

問いかけ・危機煽り訴求とは、ユーザーの注意喚起を促す目的で使用される訴求で、主にセキュリティ商材で良く使われます。

ラフフォーマット案

④インサイト訴求

ターゲットユーザーのインサイトにフォーカスし、機能訴求では響かないユーザーへの訴求に使われます。

ラフフォーマット案

⑤価格訴求

自社のサービスの価格に競合優位性があるケースやキャンペーンで価格が安価になっている場合に使用する訴求です。

ラフフォーマット案

⑥新製品訴求

市場に認知されている製品において有効な表現です。
新製品やサービスがバージョンアップされた場合に活用されます。

ラフフォーマット案

⑦イベント・セミナー訴求

イベント・セミナー集客では、「場所」「日時」「ターゲットコール」「セミナー内容」を見やすく配置することがポイントです。また、講演者の顔写真と肩書を明記することもトレンドの一つです。

ラフフォーマット案

⑧ホワイトペーパー訴求

ホワイトペーパーのダウンロードを促すバナーです。資料の内容やダウンロードのハードルが低いことをアピールすることが多いです。

ラフフォーマット案

3.CV増加を目指すなら!「動画バナー」

バナーは静止画だけではなく、媒体によっては動画バナーも配信が可能です。以下で記載しているように、CVR観点では動画バナーの方が効果が良い傾向にあります。
まずは、静止画でコンバージョン獲得に貢献しているバナーの訴求を動画に転用し、手堅く運用を開始することをおすすめしています。

CVRから見る 動画VS静止画

また、静止画と動画の比較調査では「広告認知」「広告理解」「利用意欲」何れの指標においても、動画広告の方が効果が高いことが分かります。

態度変容からみる 動画VS静止画
出典:https://supership.jp/magazine/product/1900/

4.バナー制作時の注意点

バナークリエイティブ制作について、特に気をつけたいポイントを最後にお伝えします。

①最大級・No.1訴求

最大級・No.1表現は、使用するための規定をあらかじめ確認しておく必要があります。

①クリエイティブ内の表示が省略されない箇所に第三者によるデータ出典・調査機関名および調査年が明記されていること
②調査データが最新の1 年以内のデータであること

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②コンテンツとの同化

バナーと配信サイトの境目が曖昧になるようなバナーは、審査落ちする可能性があります。対策としては、バナーを囲む枠を設けることで防ぐことができます。

③主体者表記の記載

どの企業が配信しているバナー広告なのかが分からない場合は、審査落ちの対象です。バナーには、「会社」や「サービスのロゴ」などの表記を視認可能な大きさ・色で記入する必要があります。

5.まとめ

今回は、BtoB SaaSにおけるバナークリエイティブ制作のポイントやラフフォーマット、動画バナーについてご紹介いたしました。
細かいポイントはご紹介した通りですが、一番大切なことはユーザーニーズを理解した上でバナークリエイティブを作成することだと考えております。
本記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。


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