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出会いを出合いに変えるのは実力


出会いを出合いに変えるのは実力

という話。

就活をやりながら、過去を振り返る過程で、
自分を大きく変えるきっかけをくれたのは、全て周りの方々の存在であった。

大学一年次の、地域ブランド実践ゼミでの出会い。

塩尻市役所インターンでの、多くの社会人の方との出会い。

編入を考える過程で出会った、憲法学、社会学など、自分の領域の学問に対して、脳がちぎれるほど苦悩しながらも考え続け、
社会に対して、正しいインパクトをもたらし続けようと尽力していらっしゃる研究者の方々との出会い。

その方々から学んだ、
学問とは、
自分の力を誇示して己の自己顕示欲を満たすためでもなく、

社会や市場の競争の中で、失敗せずに上手くたちまわるためのハウツーでもなく、

「己の卑小さを知り、社会の抱える課題を解決しようと、自身を奮い立たせてくれるための技術、手段」

ということ。その中で学んだ、

ノブレスオブリージュという、
「社会の要職に就く人間には、それに相応しい社会的責任が課せられて当然」という意味の
フランス発祥の倫理観。

そして、大阪大学に編入してからの、

•自身の知的好奇心に最大限応えてくれる、陶冶された人格を持つ教授陣

•自身の学ぶ研究に対し、火傷するほどの熱量で語り合える同期、先輩方、後輩

ミニ卒論を書く過程で出会った、
•労働者協同組合の方々

強い個人ではなく、「弱い個人」であっても、その弱さを否定せずに、「自分のあるがまま」でも生きやすいように、社会をデザインしようと第一線の現場で尽力されている方々。

これらは、一つ一つが「点」として存在していたミクロな出会いであったが、
自身にとっては、その積層が「線」となり、
自身の価値観や人格形成に大きく寄与するものであった。

このような出会いは、誰にでも訪れるようなものではないかもしれない。そして、その出会いは、
常に自己と対話し続けて、自己の人生の目的は何かと向き合い続ける過程で、「Ready」の状態ができている人にこそ訪れる。

その、千載一遇のチャンスを逃すことなく、掴み取れる嗅覚にこそ、そのReadyの姿勢を作るために積み上げた、その人なりの努力が宿る。

大学一年次、平凡な大学生にだけはなりたくないと思い、早く「何者か」になりたいと思い、

•塩尻市役所でのインターン
•ゼミでの地方創生活動
•社会人の方との交流
•蓼科でのリゾートバイト
•長野県千曲川での災害ボランティア
•noteでの、自分の考えを発信する訓練
•社説の比較購読による、自身の価値観形成

など、色んな「他の大学生がやっていなそうなこと」に首を突っ込み、生き急いでいた。
そのときは夢中であったが、本来やるべき、大学での学問をなおざりにしていた。

そして、コロナ禍が発生して、自身の成績不良も相まって、いやでも、学問と向き合わざるを得ない日々があって、その局面でもがき続け、苦悩し続けた結果、心の底から学びたいと思える渇望が生まれた、社会学と出会った。

その局面だけを切り取ると、周囲からの印象は、「意味もなく、やたら行動ばっかりしている意識高い系のKTくん」ぐらいだったかもしれないが、

私自身が過去を遡及的に振り返ると、当時のすべての行動、人とのご縁、そこで得た学びが自身の血肉となり、今の自分を形成しているという確信がある。

そのような出合いは、自己と向き合い続け、行動し続ける度量があり、最後までやり抜くグリットを体現している人にこそ、天から降ってくるギフトである、というのが、今朝考えたものである。

まだ続く大学生活、ご縁を大切にしながら、
最後まで泥臭く、途中の景色も楽しみながら、
走り抜けたい。

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