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クリプト領域 (Web3) が理想的な通貨制度になることができるか、論文から見る

現在の通貨制度とクリプト領域と未来の通貨制度をハイレベルな目標から比較しています。国際決済銀行(BIS)の論文「III. The future monetary system」の表1を日本語にしました。緑は政策目標が概ね達成、黄色は改善の余地、赤は概ね達成されていないことを示しています。まず、未来の通貨制度はビジョンなので無視しましょう。

Web3と既存システムを比較するときに、それがコンピューティングパワーの進化で解決できる問題か、またはインフラの設計によるものかを理解することが重要です。現在の通貨制度とクリプト領域を比較すると、適応性とオープン性ではクリプト領域が優っています。これは分散型ネットワークが可能にする通貨のトークン化によるWeb3のインフラとしての設計によるものです。

またクリプト領域の説明責任と効率性と保全性はコンピューティングパワーの進化と各国の規制への努力で解決できる目標です。よって通貨制度にクリプト領域が導入されることは限りなく理想的な通貨制度インフラストラクチャーを実現できると期待できます。

国際決済銀行(BIS):III. The future monetary system
https://www.bis.org/publ/arpdf/ar2022e3.pdf
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