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捨てるもので美しく暮らすなら、杉皮がいいのではないかと、皮剥きをはじめたよ。

「杉皮を捨てるなんてもったいない」

という一言から、我が家の家づくりの方向性がガラッと変わった感覚があります。

参照:セルフビルド家づくり会議。建築士と左官屋と素人が話し合うとこうなる。

一緒にチームとして動いてくださっている設計士さんは、とても面白い人で、最近では打ち合わせで「杉皮」というワードを聞かないことはないくらい。

家づくりを進めている施主で、そんな設計士さんに出会ったことがある人というのは日本全国探してもそんなにいない気がしています。

もちろんそれには理由があって、私たち夫婦は林業を営み、製材をしているので、背板にくっついている杉皮も廃材として燃やしてしまうんですよね。

確かにもったいないし、使えるものなら活用したいと思います。

だけど、きれいに皮を剥がせないし、背板なので、奥行もそんなにありません。

そんなこともあって、先日、セルフビルドで家を建てるために伐った、わりと太い木があって、製材するまでに虫が入ったら嫌だということもあり、皮剥きを試しにやってみることになったのです。

すると、夫がその地道な作業にのめり込み、思いの外、きれいに剥がせることがわかり、俄然やる気となった夫。

私も試しに皮剥がしをやってみるものの、夫がやるよりも想像以上に力がいり、数枚剥がしただけで、小指が痛くて、もう限界だ!!となり、別のことをやることに…。

それでも夫が黙々と作業を続けています。

夫がひたすらに木の皮をめくっている様子をみて、

「ああ、この人は『北の国から』の五郎さんの生まれ変わりなのかもしれない」

と思って、先日逝去された田中邦衛さんを想ったことでした。

小学生のころに、そんな『北の国』からの世界観に憧れていた私(妻)ですが、今思えば、そういう憧れが今の行動につながっていると思うと、夫とはぜひ『北の国から』のロケ地巡りをして、家づくりに活かす必要があるのでは、と雑念も湧いてきます。

どうでもいい話ですが、

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