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社会人14年目の石川&3年目の水島が考える、会計スタッフのキャリアとは?

「会計事務所や税理士事務所に勤務している人のキャリア」というとどんなものが想像できるでしょうか。事業会社や金融機関への転職、独立など、社外へのキャリアチェンジの選択肢は思い浮かぶと思いますが、「事務所内でのキャリアアップ」については、イメージできない方が多いのではないでしょうか。

このnoteでは、株式会社Seven Rich Accounting(以下:SRA)の社内におけるキャリアパスの一例をご紹介。

今回インタビューしたのは、2021年4月に昇格を果たした石川と水島。税理士事務所からSRAに転職してきた石川と新卒で入社した水島という対照的なふたりですが、SRAでそれぞれどのようなキャリアを思い描いているのか話を聞いています。

【この記事に登場するスタッフ】

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【石川能央(いしかわ よしお)】
大学卒業後、税理士事務所へ入所。前職では資産家のクライアントを中心に相続税や贈与税に関する業務を担当し、12年の経験を積んだのちに、2019年にSRAへ入社。


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【水島総一郎(みずしま そういちろう)】
大学在学中に2017年にSRAの札幌事務所へアルバイトとして入社。卒業後は社員として入社し、現在も会計スタッフとして活躍中。

前職で未来が不透明だった石川。ステップアップを自然と意識できた水島。

——この度は、昇格おめでとうございます!今回はSRAにおけるキャリアパスについてのお話を伺いたいです。石川さんは以前は税理士事務所に勤めていましたが、社内におけるキャリアはどのようなルートがありましたか?

石川:キャリアですか.....。実は前職では社内におけるキャリアアップというのは無かったんです。

——キャリアアップが無い?

石川:ステップアップできる可能性が限りなくゼロに近い、と言った方が正しいのかもしれません。前職では税理士の所長がトップにドンとひとりいて、あとは横並びで会計スタッフがいる組織でした。

税理士事務所

▲石川さんの税理士事務所時代の組織構造


石川:そのときは、クライアントに対して単独で業務をすることがほとんどで、資産税に関する知識やひとりでなんとかする自走力は身についていきました。ですが自分を含めほかの会計スタッフも任せてもらえるクライアントの数が増えたり、役職が上がったりすることはありませんでした。

——なるほど、以前のインタビューでも個人の資産家のクライアントだけでなく、法人の会計も見てみたいと言っていましたよね。


——石川さんは転職活動を経てSRAに入社しましたが、その一方で水島さんは学生時代からSRAでアルバイトをして、そのまま新卒社員として入社しています。SRAにおけるキャリア形成について教えてください。

水島:SRAではクライアントごとに3人1組のチームを組み、役割としてプリペアラー、レビュアー、インチャージの3種類があります。まずはプリペアラーから経験を積んでいって、レビュアー、インチャージと昇格していくのがSRAの会計チームにおける一般的なキャリアです。

セブンリッチ

インチャージ
チームをマネジメントする責任者。経験豊富な人材がこのポジションを任され、決算などの提出に伴う最終的な判断はインチャージが行う。インチャージの多くは、会計業務に5年以上携わった経験があるベテラン。
レビュアー
会計処理や文書などをチェックする役割。インチャージが全体を統括するのに対し、レビュアーは技術的な面でチームをサポートする。
プリペアラー
実際に手を動かして会計処理を担当。クライアントに一番近い窓口としても機能し、クライアントと接する時間がチーム内で一番長いポジション。

▼SRAにおけるチーム体制について詳しくはこちら

水島:アルバイトをしていたころから自分はプリペアラーとして働き、レビュアーやインチャージの先輩に面倒を見てもらっていたので、自分も将来はこんなふうになるんだろうなと考えていまして。だから今回レビュアーへの昇格の話を聞いて、やっとあのころの先輩のポジションになれたんだと思いました。

——気が早いかもしれませんが、インチャージへの昇格も考えているのでしょうか。

水島:そうですね。プリペアラーのころはひとつのクライアントに対して向き合う時間が多かったため、担当するクライアントの数は少なかったのですが、インチャージになればクライアントの数も増えていきます。

色々な分野の企業の会計を見ることで視野も広がるだろうし、さまざまな経営者の方ともお話しできるので、数年後はインチャージのポジションになれるよう成長していくつもりです。

こうして僕たちはSRAにフィットしていった

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——前職では単独で仕事をしていた石川さん、SRAで3人1組のチームで働いている水島さんを比較すると対照的に思えます。実際に転職してみていかがでしたか?

石川:税理士事務所時代は1クライアントに対してひとりで対応しており、相談することなく目の前の仕事を粛々とやっていく日々でした。SRAに中途で入社してみるといきなりチームで仕事をすることになって、社内におけるコミュニケーションの量は格段に増えたと思います。

業務内容的にも資産税に関することから法人会計に変化していき、最初はベンチャー企業特有の会計税務に戸惑うこともありました。

——ベンチャー企業特有の会計税務というのは、たとえばどんなものが?

石川:資本金の移動やストックオプションなどでしょうか。税理士事務所に勤めていたころは触れる機会がない話ばかりでしたが、困ったことがあれば折に触れてメンバーに聞いているので、しっかりと法人会計に関する知識は定着してきていると思います。前職が資産税に尖りすぎていたため、今は守備範囲がバランスよく広がっている実感はあります。

——スペシャリストからゼネラリスト的な会計スタッフに変化していったんですね。

水島:僕も何かに特化しているというよりは、税務申告書や財務諸表の作成など一般的な会計税務をバランスよく担当しています。

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——先輩社員から教えてもらったことで印象深い話はありますか?

水島:専門的な部分ではないのですが、「きちんと仮説を立ててクライアントに質問する」というのは入社したてのころに教えてもらい、いまでも意識しています。

何も考えずに相手に委ねた受動的な質問をすると、クライアントは回答に困る場合があります。でも、仮の答えを想定して能動的に質問を考えると、回答のしやすさが上がる。たとえばこちらから具体的にどんな情報が足りていないのかが事前に想定できるので、質問を再考できその質も上がってくるんです。

——なるほど。

水島:これはチーム内でのコミュニケーションや、その他の仕事においても同じことだと思っています。日常的に仮説を立てる癖がついたことは、いろいろな場面で役立っていますね。

SRAにおける成長のキーワードは「ポジションを取る」

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——最後になりますが、今回それぞれレビュアーとインチャージに昇格されたということで、おふたりの成長観について教えてください。

水島:個人的に考えている成長とは「自立していくこと」。仕事の本質は「相手の課題解決の代行」だと思っていて、クライアントの課題やチームメンバーの手間を代わりに自分が引き受ければ、自分のできることが少しずつ増えていくはずです。

——というと?

水島:たとえば自分の税務的な判断を社内でレビューしてもらう際、「AとBのふたつの根拠が考えられるけど、自分はBが適切だと思ってる。なぜなら〇〇という理由があるから。」と自分のスタンスを提示してポジションをとります。

そうすることによって、相手が判断する負担を減らすことができる。インチャージの先輩がしている仕事ができるようになれば、その役職が後から自分に追いついてくるはずですよね。

石川:ポジションを取ろう」というのは、SRAに来てよく聞く言葉ですよね。全部人任せにしないで、自分はどう思っているのか先に結論を伝えちゃう。

ちなみに社内ではチャットでそういったレビューをお願いすることが多いので、他の人がどんなやりとりをしているのかがオープンになっているんですよね。だからロールモデルを見つけやすいので、技術を盗める成長しやすい環境ではあると思います。

——皆さんステップアップのために、それぞれ模範となる人を見つけているんですね。

石川:そうですね、皆それぞれにいると思います。ただ、今回はプリペアラーからインチャージになるまでの話をしましたが、もちろんSRAにおいてそれだけが進むべき道ではないんですよ。

本人の希望があればプリペアラーのままで経験を積んでいったり、社内の経理を担当したりもできます。他にも直接的に会計には関係のある業務だけでなく、人事や労務、さらにはグループ内の別の事業部に移る人も過去にいました。

▼セブンリッチグループの事業部について

水島:いろんな立場の人が活躍できる職場であるのが理想だよね、という話はよく耳にします。会計業務は製販分離も可能なので、クライアントと密に関わりたいとか、プリペアラーとして製造の面に力を入れたいとか。

——この業務に注力してみたい、事業部にも興味があるなど、会計スタッフとしての昇格が絶対正義というわけではないんですね。

石川:SRAにおいて肩書は、そのときの役割に過ぎないと思っています。大切なのはその人が今活躍できるポジションで働いてもらうことです。まだ環境を整えている段階ではありますが、適材適所がどんどん実現していければいいなと思います。

——ありがとうございました!

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