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イランで鬱で不眠だったので筋トレ始めたら1ヶ月続いてちょっとパワーアップした話

 鬱になり不眠のせいで負のループにハマっていた私は、どうにかぐっすり眠りたい一心で、体を疲れさせるために持て余した時間を使って筋トレと15分のランニングを始めた。
偶然イランで借りた家の謎部屋(扉の右手には大家の趣味のいかにも高そうなガラス食器が並べられたショーケース、左手には大きな鏡とその鏡を挟むように、そしてそのガラス食器を眺めるためかのような角度で置かれた二つの綺麗な椅子、その奥、正面にはランニングマシンが置かれている。ちなみにこのガラス食器ショーケースは家のあらゆるところに置かれており、壊したら弁償と大家に釘を刺されている。)に大家が置いていったランニングマシンとヨガマットあったからである。
 高校で部活を辞めてからぶくぶく太り、以降万年ダイエッター、ジムに行ってはランニングをしても5分も持たずリタイア、そのままやり気をなくししばらく行かなくなる、なんてことを繰り返していた私が、なんとびっくりテヘランは高地にあり、その更に山を登ったゲレンデで息を切らし死にかけた(この話はまた別にの機会に書くつもりである)甲斐あって、肺が強くなったようで余裕で走り切ることができたのだ。
 走れることが嬉しくて毎日走るようになり、ついでに筋トレもするようになった。これが続いて痩せられれば、鬱で自己嫌悪が止まらない毎日から抜け出して少しは自分を認められるかもと深く考えずとりあえずがむしゃらに続けてみた。ダイエットだとは思いたくなかったので、食事は制限しなかった。帰宅→夕食→筋トレ→ランニング→入浴→睡眠という習慣がつき、1ヶ月経った最近、「あれ、なんかちょっと筋肉ついてきたかも?」と思えるくらいになった。せっかく運動したからとちゃんと自炊をして高タンパク低脂質の食生活を意識するようになり、不眠も解消されたので肌艶も良くなって、いつの間にか恐ろしいことを考えて泣くこともなくなった。今の私は運動を始める1ヶ月前とは別人のように前向きな気がする。将来への不安もあるしもやもやぐるぐる息苦しくなる瞬間はあるけれど、少なくともこの世の終わりのような気持ちで泣くことは無くなった。男に依存して振り回されるか弱い女のまま人生を終えるのは癪なので、とりあえず今は生物として強くなるべく筋トレを頑張り続けようと思う。

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