セブンみ

イランで1人、病みながらも懸命に生きる22歳の少女の奮闘劇を赤裸々に書きます。

セブンみ

イランで1人、病みながらも懸命に生きる22歳の少女の奮闘劇を赤裸々に書きます。

最近の記事

この状況でイランにいて思うこと

イスラエルが在シリアイラン大使館に攻撃したことを理由に、イランがイスラエルに攻撃し、一気に中東の緊張感が高まった。 全ての仕事が進まなくなり、仕事は前より少ないのに緊張状態が続く1週間で、当たり前だがなんだかとても疲れた。  やれる事は情報を集める事とひたすら飛び交う情報の一つを飲み込んでいると、段々とお腹いっぱいになってくる。  こんな状況でも鬱なのは変わらないという気持ちと私が抱える悩みなんてちっぽけなものだという気持ちが交差する。今は後者が勝っている。 私も私の周りもま

    • お風呂に入ってる時につい考えること

      頭を洗っている時、体を洗っている時に考えることは、寂しさとの戦い方と将来への不安である。あと罪悪感で急に目の前が真っ暗になり涙する時間がある。いつかこの悩みも全て解決する日が来るのだろうか。きっと来るとしても、だからと言って今解決するわけじゃないし、今状況が良くなるわけではない。  一口に将来への不安と言っても、明日、数週間後、数ヶ月後、数年後と近い未来から少し先の未来まであり、逆にすごく遠い未来への心配はまだない。最近気づいたことは、自分がすごく真面目で、現実的で、常に「今

      • 夢を叶えたからといって幸せなわけではない

        小さな夢をたくさん叶えてきた自覚はあるのに、海外で働くという大きな夢も叶えたのにその結果は鬱だった。不安定だけど元気になってきた最近は、ただ辛い死にたいしか思わなかった時と違って色んなことが考えられるようになってきて、そんなことを考えている。 本を何冊か読んだ結果、 すごく大変な努力をして得られる幸せもあるけど、そういうことじゃなくて、できる限り世界で起きてることを知って、もっと大きな視点で、地球レベルの視点で毎日を過ごせれば、毎日に感謝して、もっと満たされた気持ちで過ごせる

        • 誰でもいいから許されたい

          最近の私はずっと誰かに許しを乞うように生きていて、本当に辛いのか、辛そうにしていることで許されたいのかわからないことが悩みで辛い。 自分の身に起きたことや、今起きてることが本当に辛いことなのか、ちゃんと苦しんでるので悪いところ全部許して欲しいと思って辛いことにしてるだけなのかわからない。そもそも何で苦しんでるのが正しいと思ってるんだろう。誰も頼んでない。私も頼んでない。いや頼んでいるのか。自分で自分がわからない。辛いと思ってることにすら申し訳なさを感じている。最近ずっと申し訳

        この状況でイランにいて思うこと

          イランに来て、離婚して、鬱になった話。

          イランに来て半年と2ヶ月ほど経った。 この地に降り立った日から何もかもが変わっていた。 ここに一度連れてきた旦那と日本で離婚した。本音を話せる人が1人もいない地で、旦那を連れて赴任してきたと思ったら別れて独身になって帰ってきた若い女になった。上司に離婚なんて何をしてるんだと責められて泣いた。被害者ぶる気はない。全て事実であり自業自得である。その上司だけは許さないけど。  鬱になった。経験したことのない思いをたくさんして、何が原因かは自分でも説明できない。不安を和らげる薬と睡眠

          イランに来て、離婚して、鬱になった話。

          眠れないほど寂しい夜

           午前8時30分起床。痛みがかゆみに変わり、なかなか寝付けず眠りについてからも、無意識に掻きむしっている自分に何度も起こされた。首の痛みが肩まで降りて、シャツが擦れるのすら痛い。昨日ほど気持ちの良い朝は迎えられなかった。  寂しい。      すごく寂しい。 ここ最近私を苦しめるこの寂しさというやつは、今までの23年間の人生で一度も感じたことのない、ひどく辛く、夜も眠れないほど痛いものだった。  毎日夜が来るのが怖い。  毎日朝が待ち遠しい。 原因となり得る事柄が多すぎて、

          眠れないほど寂しい夜

          挫折の歴史

           午前11時起床。痛みのせいで眠れない日が続いたが、ここ2日間はぐっすり眠れている。昨日は夜10時には布団に入ったので、13時間も寝れている。そのおかげでメンタルも昨日から明るくなってきたようで、自然とペンを持ち、前向きな言葉が出るようになった。読んでいる本が終盤を迎え、毎日が憂鬱だった主人公が問題を全て解決し、前向きになったことも影響していると思う。  落ち込めるだけ落ち込んだ結果、異国の地で初めて迎える誕生日は周りに感謝の気持ちを伝える日にしたいと思った。いつ皆んなが死ぬ

          挫折の歴史

          月刊イランだより(仮)〜素晴らしきイランの国内生産能力〜

           イランに越してきて早1ヶ月、やっとSIMカードやデビットカードなども手に入り、生活が整ってきた。こんにちここで話したいのはイランの国内生産能力の素晴らしさである。  イラン赴任が決まった時、イランでの生活が全く想像できなかった私は、前任者と連絡を取り、「経済制裁で何も手に入らないから、出来る限り色々なものを日本から持ってきたほうがいい」と言われていた。その時同時に言っていた「日本からイランに帰るたび国内生産でよく頑張ってるなあと感心するよ」というセリフの矛盾の意味をわから

          月刊イランだより(仮)〜素晴らしきイランの国内生産能力〜

          月刊イランだより(仮)〜ネット規制と経済制裁の実情〜

           イランに来て一週間が経ち、入居先が決定した。旦那はルームキーパーたちとの別れを惜しんでいた。毎日テレワーク中に部屋の掃除を頼んでいたので仲良くなったらしい。私も毎朝見送ってくれたドアマンとの別れは寂しかった。立て付けが悪くドアが開かなくなりトイレに閉じ込められたり、朝ごはんでお腹を下したりもしたが良いホテルだった。 か  イランで暮らすにあたり、生活の立ち上げに必要なものは主にSIMカードの購入、VPNのダウンロード、そして銀行の開設及びデビットカードの発行である。他国の生

          月刊イランだより(仮)〜ネット規制と経済制裁の実情〜

          月刊イランだより(仮)〜元ヒルトンホテル生活〜

          経済制裁で撤退してしまい名前を変えた元ヒルトンホテルが一時滞在先である。 到着すると前にはブライダルカーが停まっていた。イランでは結婚式当日の移動に使う車は花で飾り付ける。走っていると独特なリズムのクラクションを鳴らしてくれたり、「モバラク(おめでとう)」と声をかけてもらえるそう。 到着早々そんなめでたい車に会えるなんて良い始まりだ。 翌日の出勤日初日に備えて早く寝たいところだが、チェックイン、荷下ろし、翌日の準備等で寝るのは午前4:00になってしまった。(旦那は翌日仕事はな

          月刊イランだより(仮)〜元ヒルトンホテル生活〜

          月刊イランだより(仮)〜テヘラン初夜〜 

           時刻は深夜0時50分。到着ゲートには多くの花を持ったイラン人が誰かの帰りを待っていた。イラン人は夜行性かつ花を大事にするらしい。早速その生態が顕著に現れた景色を見た。  空港を出て、3時間ぶりに外の空気を吸う。 環七のような空気の悪さである。イランでは大気汚染が深刻化しており、ひどい日には学校が休校になる。原因は自動車の排気ガスが80%、発電所や工場などから出る煙が20%とされている。2013年においては、PM2.5値がWHOが定める基準値より高い日が年間298日あったほど

          月刊イランだより(仮)〜テヘラン初夜〜 

          月刊イランだより(仮)〜テヘラン到着〜

           足が悪いというおばさんに譲ったため、トイレに近いからと代理店に手配してもらった通路側の席ではなく、窓側の席で夜景を眺めていたら、テヘランに向かう空の旅は終わっていた。  ザ・バケーションといった格好の客はいつの間にか居なくなり、著しく肌色は無くなっていた。3時間の間にどうしたらこんな大勢の人間が着替えを済ませられるのだろうか。 テヘラン行きの機体にはビックロ新宿東口店の試着室に繋がる隠し扉があるのだろうか。  降りるやいなや、お金を払って手配した席をついやせ我慢して譲ったせ

          月刊イランだより(仮)〜テヘラン到着〜

          月刊イランだより (仮)〜テヘランへお引越し〜

           TK874便搭乗ゲートに向かい猛スピードで空港内を走るバギーに揺られる。思えばこの時からイランの洗礼は始まっていた。  数ヶ月前、私は上司からイラン赴任の異動通知を受けた。誤って赴任先の第2希望欄に「イラン」と書いてしまった日から、いつか言われるのではないかと心づもりしていたが、いざ言われてみるとショックは大きく、ドキリと胸が痛むのを感じた。 そこからの毎日は目まぐるしく、あっという間に出発当日となり、多くの人に見送られて飛行機に乗り、経由地トルコに着いた。 イランはイス

          月刊イランだより (仮)〜テヘランへお引越し〜