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『茨城の企業・求職者・クリエイターをつなぐ』ーインクデザイン|鈴木潤さん

潤さんとの接点はココ!

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プロフィール

【鈴木潤さん】
1974年生まれ。茨城県日立市出身。
大学進学を機に上京し、デザインと出会ったのをきっかけにデザインを作り出す職を目指す。
現在はインクデザイン合同会社(2022年9月に株式会社に組織変更)の代表を務め、茨城の企業の思いを伝えるメディア「いばしごと」を運営している。



クリエイティブの力で伝え方に向き合う

———まず、潤さんの今のお仕事の内容について教えてください。

軸足を東京に置いて、インクデザインという会社を経営しています。主にIR分野を多くの人に伝えるツールの制作を行っていて、そこに特化してやっています。
※IR:上場企業が株主や投資家に向けて、自社の業績や成長性を伝えること。

パワーポイントやWeb、紙媒体など、その都度ベストな方法を選んで伝えているのが弊社の特徴だと考えています。

———なるほど。茨城ではどんなお仕事をされているんですか?

茨城県内で取り組んでいる仕事の内容は、大きく分けると自治体(主に県)の仕事と県内の民間の企業向けの仕事の2つがあります。

自治体の案件だと、移住定住サイト『Re:BARAKI』の運営とそこに掲載するコンテンツ制作に取り組んでいます。
民間企業の案件の場合は、それぞれの企業が自社のことを表現できるようなツールを制作して提供しています。


デザインとの出会いが世界を広げた

———東京を主軸に、茨城には月に1〜2回のペースで訪れている潤さん。大学進学で上京後、茨城に関わるきっかけやそれまでの暮らしについて伺いました。

———潤さんの「デザインとの出会い」について聞かせてください。

大学で僕が入った情報処理のゼミで、初めてMacを操作した時ですね。相当な衝撃を受けました。

元々何かを作ったり表現したり考えたりするのは好きだったんですよね。

それもあって、表現したくてもできなくてもやもやしていた気持ちが、Macに触れた時に「これは自分でもできるかも」という希望に変わった気がしました。

アプリで簡単な図形を描くことができたり、当時珍しかったインターネットに触れられたりするだけでもう感動でしたね。
自分の世界がばっと広がったというのもありました。

当時留年をしていたんですが、そうでなければデザインに出会えなかったと感じています(笑)

———潤さんは大学を卒業後、デザインに関わることができるという理由で印刷会社に入社。

20代後半になってきた頃、デザイン会社に転職しようと考え始めました。外の世界を知ろうと思い、社外のセミナーに参加したこともありましたね。

「でもやっぱり会社に残ろう」と決心したあとは、社長に「デザインの仕事をさせてほしい」と直談判をしたり、飛び込み営業をしてデザインの仕事を取ってきたりしていましたね。

———すごい行動力ですね…!

今考えればとても効率が悪い営業方法なんですが(笑)
デザインをやりたいという気持ちと、デザインをやれる環境にないという悔しさとでひたすらに取り組んでいましたね。



『いばしごと』で茨城の企業とクリエイターを見える化する

———勤めていた会社で自分で営業を始めてから約7〜8年後、潤さんはインクデザインを設立。

———日立にオフィスを持って茨城の企業との繋がりが広がりました。そこで聞いた「声」がいばしごとを始めるきっかけになったと潤さんは語ります。


県内の経営者の方々は「若い人材はみんな首都圏に働きに出ていってしまうんだよね」
と言っているし、若い人たちは「地元茨城には良い会社や仕事がない」と言っている。

そんな状況を見てまず僕は疑問を感じました。

しかも、その割には、求人メディアの記事に待遇と「アットホームな会社です」のような記載しかない企業を見かけたんです。

求職者は、就職という一生を左右するような決断をするにもかかわらず、雇用側はスペック以外の判断材料を提示せずにいることにも違和感を覚えました。

良いことも悪いことも伝えた上で、そこに共感した人が応募するべきではないかと考えたというのも、いばしごとを始める大きな理由のうちのひとつですね。

———本当によく分かります。私も東京にいる時、良い企業や活動を見つけづらいと感じていました。

やっぱりそうですよね(汗)
そこにも、もうひとつ思いがあって。

地方のライターやデザイナー、その他クリエイターがなかなか自立して食べていけない現状があることを目の当たりにしてきていたんです。
地方と首都圏とで、仕事を並行している場合が多いんですよね。

そうではなく、地元企業の案件を地元のクリエイターが担当するという循環が必要だと感じたんです。

その流れができなければ、クリエイターは地方では暮らしていけないと思っています。

そういう思いもあって、茨城のライターにこだわってライティングのオファーをしています。いばしごとのテーマとしてライターの発掘というのもありますね。


———茨城と東京の両方を経験した今の潤さんが思う「茨城の良さ」ってどこなのでしょうか?

そうですね、東京と圧倒的に違うのは、人と出会える可能性が大きいことですかね。

東京は人があまりにも多すぎて、自分と同じような立場(同じような職種、役職の人)にしか会えないことの方が多いように感じますね。

その一方で、茨城だと業種を超えていろんな人に出会える可能性があると思います。

潤さんが茨城で出会った皆さん!楽しそう!

戸板さんのような若い世代とか、自分より年上の方、議員さんにも知り合えることがあって、それが面白いんです。

ただ僕にとってそれはやっぱり1つの刺激になってることは間違いないですね。



自分とその周りの人が「好きなこと」で働き続けるために

———まずはインクデザインとして、どんなことに取り組んでいきたいですか?

今のこの大変な世の中、自分を含めスタッフがやりたいことを続けられるのが最優先事項だと思っています。

デザインの仕事を好きなまま一生を終えるためにはどうするか、ということになるのかもしれませんね。

自然な笑顔が素敵!インクデザインの皆さん🌷


———いばしごとの今後の展開についてはいかがですか?

いばしごとはとにかく事業として軌道に乗せていきたいですね。

最近は動画コンテンツにチャレンジしていましたが、伝える手法は動画であれ文章であれ問いません。その時々で「いいもの」を形にできればと思っています。

▼いばしごとのYouTubeチャンネルはこちら


———事業化にあたり様々な業務が生まれると思いますが、いばしごとに関わってほしい人物像はありますか?

・期日を守れる人
・興味があってすでに何かアクションを起こしている人
・仕事として関わる覚悟がある人

ですかね。

2つ目に関して、自分のポートフォリオを見せながら「興味があってこういうことをしているけれど、外で仕事としてやる機会がないので是非やらせてほしい」という方がいいと思っています。

興味があるから書きたい人はたくさんいますが、いばしごとの場合は、「興味がある」ぐらいでは足りないかなと。
興味があるならすでに何かやっているはずだから。

ちょっと厳しいような感じなんですが…(笑)

そして、3つ目に関して。
僕は無償で業務をお願いするのではなく、仕事をしてくれた人には必ずお金を払いたいんですよね。そうでないとなんかフワッとしちゃうと思っていて。

読み手に伝わる記事を作るため、執筆と向き合う時間をしっかりと確保してほしいという思いがその理由のひとつです。

最初からクオリティを求めるわけではないですが、対価を支払って業務を渡す以上、依頼する側もされる側もプロとしてちゃんと覚悟を持つことが大事だと考えています。

あと、あくまでもビジネスとして活動を行いたいという思いもあります。



U30の皆さんにメッセージ!

———最後に、これを読んでいるU30の皆さんにひとことお願いします!

興味がある以上何かをやっていないわけはない、やらない以上それは興味がないに等しいというのが僕の考えです。
でももやもや考えちゃう人もいるのはよく理解できます…。

若くて、失うものも少なくて、行動力もあるうちは、思考よりも行動するのがいいかもなと思っています。

失敗することもあると思うんですが、それはそれで経験かなと。

もし、茨城に帰ってくるか帰ってこないかで迷っている人がいるなら、帰ってこなくていいんじゃない?と思ってしまいますね。
逆に東京とか海外とか行っちゃったらいいんじゃないですかね!(笑)

茨城に帰ってくるのはいつでもできるんですよ。
だけど、歳を取ってから東京で人脈作ろうとか海外進出しようとか絶対思えないです。

そこで培った経験や人脈を持って帰った方が茨城のためになるかもしれない、という1つの仮説もあるんじゃないかな。

若いうちはとにかくなんでもやってみること!

インクデザイン合同会社|鈴木潤


———お忙しいところ楽しいお話をありがとうございました!^^

最後に1枚!📸


◎編集後記◎
名前を出せば「あー!潤さんね!」と言われるほど茨城のコミュニティで有名な潤さんに初めて直接お会いしてインタビュー。
若干緊張していました。笑
社会人になってからも自分の好きなことをとことん追求している潤さんの姿がとても素敵です…!またお話聞かせてください!

インタビュー・執筆|大学5年|戸板咲紀


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