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有機的につながる

先日「月3万円ビジネス」という本を読みました。

タイトルから金もうけの本?と思われるかもしれませんが、まったく違います。

著者は、非電化の冷蔵庫や除湿器、コーヒー焙煎器など、環境に負荷を与えないユニークな機器を発明する藤村靖之さん。

そんな藤村さんが、今までの資本主義社会の前提となっている「競争(奪い合い)」ではなく「分かち合い」を前提とした、人や社会が幸せになる「いい仕事」のアイディアや考え方を紹介してくれます。

なかなか興味深く、面白かったです😀

#1 卵を1日20個売るビジネス
#2 バッテリーをリフレッシュするビジネス
#3 籾殻断熱ビジネス
#4 出張大道芸
#5 愉しい石釜作り
#6 オーガニックマルシェ
#7 シェアーするマタニティウェア
#8 ストローベイルのB&B
#9 ツリーハウスの週末カフェ
#10 薪ビジネス …… and more!

晶文社の紹介ページより引用

なんでもお金で買う「大量生産・大量消費」の無機質な現代社会に疑問を抱いていましたが、一つの希望が見えました。

すべてのアイディアを見て、会社に頼らなくても生きていける氣力が湧いてきました。

日本は今後、痛みを伴いながら、徐々に既存のシステムが限界を迎え、スクラップ&ビルドされていくものと思われます。

その変化の過渡期にこそ、小さなビジネスチャンスが多くあると筆者は語っています。

過渡期に仕事を生み出し、大量生産・大量消費の世界に対抗するには「有機化」がキーになるとのことです。

有機化とは、これまでに分断されてきたヒト・モノ・コトを繋ぎ直すこと。

いわば、グローバル化の逆の「ローカル化」です。

ローカルへの回帰。

地産地消もそうですが、これからの時代、人間が人間らしく生きるには「有機化」「ローカル化」なしには厳しいかと。

そのためには「地域コミュニティ」を育てていくことが大事です。

日本人は戦後の高度経済成長を経て、なんでもお金で買うことに慣れてしまいました。

「お金で買う=自分でできないことを他人にしてもらう」

よって、なんでもお金で買うようになれば、自分でできることがどんどん減っていくのです。

その結果、お金がないと不安になってしまう。

お金を稼ぐことは大事ですが、それだけに縛られてしまうと、楽しい人生とはなりませんよね。

なんのための人生なんだろう?

少しでも自分で作り出せる方が楽しいし、喜びも大きいんじゃないかな?と、最近思いはじめました。

自給自足でオフグリッドを実践されているご夫婦が「ガスと水道を解約したら、めちゃくちゃ心が解放された」と語っていたのが印象に残っています。

お金に生活を握られているマインドからの解放は、人間らしく生きるために大事なんだな、と思いました。

よってこれからの人生、少しでも自分でできることを増やしていきたいな、と思います。

そして、周りの人と良い人間関係を築き、お互いがお互いの「得意」をわかちあえるようなコミュニティをつくっていきたい!

まずは移住先を探さないとですね・・

都会の生活も好きなので、少しずつスローシフトしていけたらいいな、と思います。

そんな本に出会えたことに感謝。


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