見出し画像

セルフケアを遠慮しないで

あなたにとって、「自分自身」というカテゴリーの優先順位は第何位ですか?

私は「人が存在するのは、喜びを得るため」ということを自分の人生の堅固な基礎にすると決めた最近から、「わたし」というカテゴリーを優先順位第1位に置いています。

置くことにしました。

それまでは相手に対して「人に優しく」「困っている人がいれば自分の所有物(有形無形問わず)を分け与えて奉仕する」ことに力を注ぎ、私は後回しにしていました。

今思い返せば、人の喜び=私の喜び、ということに「無理やり」していたカタチですね。

けど様々な体験を積み重ねて、確かにそうだ、と実感したこともあったけれど、私の場合は、あるときから物質的にも精神的にも幸福感よりも圧倒的な不足感に焦りと恐怖を感じ、大いに悩むようになりました。

大いなる自己犠牲が善行、のような風潮がありますが、実は聖書にはこのような言葉があります。

そして彼らの中のひとりの律法学者が、イエスをためそうとして質問した。
「先生、律法の中で、どのいましめがいちばん大切なのですか」
イエスは言われた。「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたがたの神を愛せよ』
これがいちばん大切な、第一のいましめである。
第二もこれと同様である、『自分を愛するようにあなたがたの隣り人を愛せよ』
これらの二つのいましめに、律法自体と預言者とが、かかっている。」

(マタイによる福音書22章35節~40節)

これは「隣り人よりも先に自分を愛しましょう」とか「自分を愛せるようになるまで隣り人を愛しちゃいけません」という意味ではなく、「自分という媒体を使って愛ある接し方、奉仕の仕方を学んで身に付けないことには、他人である隣り人に奉仕するときに、どうすればいいかわからんでしょ?」とキリストは伝えているのだ、と私は解釈しました。
(個人の勝手な解釈なので、ほんとはどうかは知りません)

他人よりも自分だったら、どうすれば喜びと感謝を感じ、どうすれば怒りや悲しみを感じるかをダイレクトで知ることができるからね。
良い教材よね。


「自分を愛する」方法で、一番てっとり早いのが「セルフケア」です。

自身の心身をケア=手当て、つまり怒りや悲しみなどで心に残る痛みを伴う傷にそっと手を当て、様々な無理で生じた身体の痛む箇所に手を当て、よしよし痛いよね、痛いの痛いの飛んでけ、と労わる。

触れて体温(ぬくもり)を感じると安心し、痛みが和らぐから不思議です。

あなたが最後に、大切な人に「手当て」をしたのはいつですか?

同じようにあなたが最後に、自分自身に「手当て」をしたのはいつですか?

もし後者の質問に対して、答えに困るなら、それは大問題です。

もしあなたが、人への奉仕にもっとも喜びと幸せを感じている人なら、そのための「優秀な仕事道具」である自分自身を、最高の状態に保つ作業を疎かにする理由は何ですか?

あなたは錆びて刃こぼれした鎌で、雑草刈りをする気ですか?


私はそのことに気づくまで、かなり遠回りしました。

理由は自己犠牲が美徳と考える人たちの目に怯えていたこと。

私は彼らが「矯正」するために浴びせる言葉の数々にこれ以上ズタボロになりたくありませんでした。
(私は繊細気質もあって、冗談でも人からの暴言を浴びると、全力で殴られるのと同等のダメージを受けます)

けどそれ以上に、自分が自分を愛して慈しむことを我慢することに耐えられませんでした。


これは自分を疎かにして他人を最優先にしてきた人が体験することあるあるなんですが、「セルフケアを優先事項第一位にする」と決めて実行し始めたときは、ひどい罪悪感に囚われそうになりました。

まわり(家族)が「健康食品なんか買って無駄遣いしやがって」と言ったり思ったりしても、「いやいや、あんたら支えるための健康な体保つのにこんだけ要るし」と折れそうな私の心に言い聞かせ、体の健康には自然由来のサプリメント、心の健康には精油を、自己投資、自己投資、と呪文のように繰り返し、せっせせっせととり続けたところ、先日家族が体調を崩して大変な目に遭っても、私は病気をもらって共倒れすることなく、健康体で家族の看病をすることができました。
おかげで大変だったけどな。

(家族は健康のために生活を節制することはせず、病気になったら栄養ドリンクや市販薬で症状を抑えればいい、という考えで、日ごろからのセルフケアを勧めてみましたが断固拒否とのお返事だったので、相手の意志を尊重するというか、向こうの自己責任として放置することにしています)


「いや、家族がツライ思いしてる中、私だけいい思いするのは…」
セルフケアの重要性を伝えると、心優しい方はよくこのようなことを言いますが、心身の健康に関して言えば、その考えは危険でナンセンスです。

いつか誰かがあなたを労わってくれる時が来るでしょうけど、四六時中あなたを労わってあげられるのは、あなたしかいません。

私はセルフケアの手段のひとつとして、主にアロマテラピーをお伝えしていますが、アロマテラピー以外でもいいから、あなたが喜びを得られるセルフケアツールを見つけて、「これやりすぎじゃ」ってくらいセルフケアに勤しんで(実はこれくらいがちょうどいい)あなた自身をたっぷり愛してくださいね。

もしアロマ(精油)でのケアに興味が湧いたら、そのときは私に声かけてください。

よろしければサポートお願いします。サポートでいただいたお金はひと息つくときのお茶代として、あなたを思い浮かべながら感謝していただきます。