表現とエネルギーと方向性
最近は本当に緊急度の高い
仕事が多い。
歌のステージ、ミュージカルの
オーディション、台本の
分析やその作品の本質的な
意図を汲み上げる。
表現者達の様々な課題や葛藤
は様々だ。
様々なフェーズで活躍する
方々で、そのスキルの質も
様々ではある。
そして、その多くの
根本的な原因のベースと
なっているのは
自己の性格や性質が
どんな風に形成されてきたかも
その表現者の感覚感性に
大きく影響している。
舞台やステージの上は
日常では表現出来ないことが
出来る場だ。
例えば『怒り』の感情に
しても自分の中にある
『怒り』という感情の
トリガーや感情感覚自体が
今まで自分が体験したことに
付随しているからだ。
怒りを抑えるタイプの私などは
『怒り』を怒りとして感じずに
『憤りを含む悲しみ』に
変えてしまう性質がある。
ある時、自分のこういう性格構造に
気づき顕在化したことで
『怒り』を怒りの感情として
感じられるようになった。
日常で、それをむげに
ばら撒きちらしたり、否定性を
使うことはしたくないが
こういう風に表現のベクトルというのは
その表現者が感情を
どんな風に感じているかという質が
エネルギーとなり
流れる方向性すら決めてしまうのだ。
⚫︎川の流れや水質や方向
⚫︎風の流れや天候や影響
そんな大自然も場所や季節により
変化する。
表現とは大いなるものだ。
音楽や演劇という芸術は
大いなるものが原点である
と考える。
だからこそ、人間という生き物が
『己を知ること』
からのみ得るスキルこそ
本質的なスキルアップの原点になる。
そしてその感情は私達自身の
身体の中にあり
身体にも影響を及ぼす。
また更に身体に取り組むスキルも
必要だ。
尽きることのない探求の旅は
『生きる』意味を明確にし
表現者をスキル以上の価値ある
存在へと誘なう。
まさにmindfulnessである。
舞台も映画も音楽も
創る人間の愛に満ちている。
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