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地域とスポーツの関係でハッとしたことをメモしておくよ

少し前にカトさんが書いた記事.
なるほど,と思っていたところに.

四国アイランドリーグ Plus  に所属するチーム,我が香川の「香川オリーブガイナーズ」社長の福山さんと打合せをすることがありました.福山さんとは,以前,高松市のシティプロモーションのイベントのプレゼン会場で,setouchi i base の伊藤マネージャを介してご挨拶をさせていただいたこともあり,再会を楽しみにしていたのでした.

いまでは,そのご挨拶の時の印象の含めて,起業家らしくバイタリティとビジョンにあふれた熱い行動派,というイメージを持っていますが,1年半前に顔も経歴も知らずに「香川オリーブガイナーズの社長さん」とだけ聞いたときには,球団社長という昔のイメージ(球団社長のみなさまスミマセン)でしか理解できていなくて,そのギャップに驚いたものでした.

さて今回.打合せしたのは,2月に私の所属しているデザインカレッジのデザイン展に合わせて実施していただく予定の講演や学生との交流の機会についての意見交換でした.その中で,僕の中で大きく気付きがあったので書いておきたいと思います.

それは,スポーツにはまだまだ社会との接続できる可能性が未開発な部分が凄くあるのだな,ということです.目からうろこだったのですが,おそらく,まだ分かりにくいですよね,逆説的に説明していきますね.

僕は,広島出身です.広島には,広島東洋カープという市民球団(実際にはちゃんと企業オーナーがいますけど)があり,熱狂的なファンがいます.そして,サッカーではサンフレッチェ広島,バスケはドラゴンフライズ,バレーはサンダーズ.ひと通りのプロスポーツや日本のトップリーグに参加しているチームが揃っています.そして,例えば僕のような市民の多くは,カープやサンフレッチェをスポーツというかゲーム(試合)の結果がどうか,という部分を見ています.優勝してほしい,とか,今年は8月までは余裕で優勝すると思っていたのに何が起きたんじゃ?的なことですね.つまりゲームの勝敗を見ています.そして,それがプロスポーツのすべてだという認識を持っていました

そうすると,僕がその気付きを得るまでどう考えていたのか.それは,香川のスポーツチームを下のレベルのチーム,としか見ていなかった自分がいたのです.もちろん,2部リーグのチームは1部リーグに上がるために選手は必死で戦うでしょう.それは,下のリーグに行っても同じです.自分も小学生から大学時代,社会人になってもしばらくはサッカー部や社会人リーグに長く所属していたので,その感覚があります.でも,球団やチームというのは選手だけで構成されているわけではないんですね,当たり前ですけど.そうなった時に,チームを存続させるためにいろんな活動をしている,広報活動を含めて.何が言いたいのかというと,ああ,スポーツチームって,会社なんだ,という発見です.ひとことで言うと.

そして,学校も同じなんだなって.論理が飛躍している感じもありますが,社会や地域のニーズにこたえるということが,集団存在の根っこにあるのだということが初めて自分ごととして見えたというか.「スポーツ」というカテゴリーがあることによって,自分には見えていなかった本質を捕まえられたという感じ.

四国アイランドリーグに所属する香川オリーブガイナーズという野球チームの監督である福山さんをデザインカレッジの講師に呼んで何を話してもらうつもりなのか???という疑問も,これできっと氷解するのではないでしょうか.これこそ「知っているつもり」の「デザイン」が「社会」の中で具体的にどういう役割を果たしているのか,あるいは,デザインとは何なのか,という問いかけそのものなんですよね.

毎年,具体的なパッケージデザインなどのコンテストをゲストとのコラボでやってきているのですが,今回は,社会とデザインを繋ぐようなアイデアや企画を学生たちには考えてもらうことになりそうです.デザインの領域が拡大していることを,地域の方々にも気付いてもらういい機会になるといいなと企画を先生方と進めています.

デザイン展期間中には,他にも,デザインの領域を拡張していく活動をされているゲストの方々に複数お話しいただく機会を計画していますし,それらの多くを一般公開で社会に開いて開催します.ぜひお楽しみに.

おっと,スポーツ関係で,もうひとつトピックスが.
同じく香川を拠点にするバスケットボールチームの,ファイブアローズの今シーズンのオープニングムービーと選手紹介ムービー(ホームゲームで試合開始1時間前くらいに流れるもの)は,穴吹デザインカレッジの学生が制作に携わっているんですよ,これについても近々ここに書けるといいな.





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