【こころの処方箋ココトバブレンド】■寂しさに耐えられなくて母想ふ紫陽花の露 赤き涙よ
【こころの処方箋ココトバブレンド】
■寂しさに耐えられなくて母想ふ
紫陽花の露 赤き涙よ
もうすぐ、梅雨の季節である。
梅雨の蒸し暑きなかで、
紫陽花の花を見ると一服の
清涼感を感じるものである。
この花は日本古来の花で、
中国に渡ってヨーロッパにも
流れていったもの。
紫陽花の花言葉は、
よく移り気などと云われるが、
本来の花言葉は、家族の結束や
強い女性の意があるのである。
紫陽花の花を見るとき、
わたしは亡き母を想い出し、偲ぶ。
幼いわたしを背負って、
生活改善の慈善事業で、
演壇で熱弁を振るっていた母の
温もりが、歳を重ねる程に我が
寂しき心を熱くする。
わたしにとって、
紫陽花の花は、母を慕う花なのである。
せき せつお
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