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せとものについて話しましょう

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「せともの」の語源は「瀬戸で作られたり焼き物」。 その瀬戸市で代々陶器屋をやっています。 瀬戸焼について知ってほしいこと、楽しむためのヒント、瀬戸の街のことなど、ぼちぼち書い…
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2023年8月の記事一覧

#14 2023年のせともの祭をしっかり楽しもう!!

#14 2023年のせともの祭をしっかり楽しもう!!

 瀬戸市の最も大きなイベントと言えば「せともの祭」です。今回は2023年の「第92回せともの祭」の楽しみ方や注意点を書いてみます。

 せともの祭は毎年9月の第2土曜日と日曜日です。ちなみに今年(令和5年)は9月9日土曜と10日日曜日となります。せともの祭の始まりについては以前に書きました。

 昨年はまだコロナの影響が残っている中、その対策をしながらの3年ぶり(2回中止になった)のせともの祭復活

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#13 窯神神社に行ってみよう

#13 窯神神社に行ってみよう

 せともの祭は窯神神社の祭礼にあわせて廉売市を行なったのがはじまり。その窯神神社には磁祖・民吉が祀られています。
 加藤民吉の誤解されがちな九州修行は前回書きました。

 意外と瀬戸の人でも行くことがないかもしれないですが、やっぱりせともの祭前にはお参りしておかないとね、ということで、ちょっと窯神神社まで出掛けて来ました。

 名鉄瀬戸線の終点、尾張瀬戸駅降りて駅裏手に進みます。北側の丘の上、こん

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#12 瀬戸の磁祖・加藤民吉の修行を誤解していないか?

#12 瀬戸の磁祖・加藤民吉の修行を誤解していないか?

 瀬戸のせともの祭はもともと9月の窯神神社の例祭にあわせて廉売市を開いたのが始まりでした。窯神神社はちょうど名鉄の尾張瀬戸駅から北に見える小高い丘の上に鎮座しています。そこには磁祖・加藤民吉が祀られています。
 以前にも書きましたが、瀬戸は陶器も磁器もどちらも生産出来る稀有な産地です。陶器の技術を中国からもたらしたのが陶祖・加藤景正(藤四郎)とされ、九州から磁器の技術をもたらしたのが加藤民吉となり

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