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文学フリマお品書き

どうも瀬戸です。さかさに読んでもせとちとせ。
衝動的にニンテンドースイッチを買いまして、ここのところはずっとポケモンをやってます。シールド。大好きなウインディと一緒に旅をしながら、生態系が変わってもおかしくないくらいポケモンを乱獲し、ガラル地方でキャンプを営みつつひたすらウインディを愛でる日々をすごしています。寝る間を惜しんでポケモンをプレイしたのは、もう20年くらい前のクリスタルが最後なので、こんなにもウインディのビジュアルがキュートになってるなんて思いもよらなかった。不覚。

知ってます? ウインディ
オレンジ色をした巨大な狛犬というかシーサーのような見た目で、トラみたいな模様が身体に入っていて、たてがみとか胸元とか足首とか尻尾がとにかくもふもふ。めっさかわいい。映画版「名探偵ピカチュウ」にも数秒くらい登場しています。警察署の前のシーンね。

小さい頃は犬がとにかく飼いたくて、理由はいまいち覚えてないけれど犬が庭を走り回る光景に強烈に憧れて、それは柴でもコーギーでもゴールデンレトリバーでもセントバーナードでもコモンドールでもよかったんだけど、家の事情で犬どころかあらゆるペットを飼うことができませんでした。そのせいで私はしばしば近所で放し飼いにされていた犬を見にいき、その仕草やら匂いやら吠え方を覚え、頭のなかのイマジナリー・ワンコと暮らしていました。「もののけ姫」の山犬みたいなやつ。そういう年頃です。

そんなタイミングで出会ったのがガーディ。ウインディの進化前なんだけど、これがまんまワンコ。それまで空想のワンコと戯れていたので、ゲームボーイの白黒ドット絵は妄想の補助線どころか一筋の光明でした。電子音の無機質な鳴き声にさえ感情の機微を読み取ることができたし、無邪気に駆けてゆくさまを思い描いては幸せな気持ちになったものです。
結局、歳の離れたお兄ちゃんが勝手に「ほのおのいし」を使ったためガーディは進化してウインディとなり、でもその姿がワンコ+クールだったので怒るどころか兄に感謝の意を伝え、それからずっと一緒に旅をすることに決めたのでした。こんなに待たせてごめんね。あと私の記憶が間違っていなければ、ポケモン図鑑に「ちゅうごくでいいつたえられる」とか書かれていて、中国ってすげー!って勘違いしていた気がします。いつ真実に気づいたんだろう。


そう、ウインディをこんなにも愛でる余裕が生まれたのも、ガラル地方のレッドデータアニマルズを書き換えているのも、ひいては急にニンテンドースイッチを購入したのも、文学フリマの諸々を入稿できたからです。やった。というわけでお知らせ。


第29回文学フリマ東京に出ます

日時:11月24日(日)11時〜17時
場所:東京流通センター 第一展示場
入場料:無料
最寄り駅:東京モノレール「流通センター」駅すぐ

サークル名:夜の会
ブース番号:ナ-49


いつものように、友人の北枕ふか子氏と同じブースでお待ちしています。

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お品書き

・星の幽霊
12.8cmスクエア型 160ページ 1000円

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ツイッターで行った #いいねした人をイメージして小説の書き出し一文 という企画で、だいたい半年かけて書いた作品たちを1冊にまとめました。76作品あります。製本化するにあたって、物語からイメージした写真をヒロセミサキ氏に撮りおろしてもらい、右にお話、左に写真を載せています。ものすごく大変な作業をありがとう。そのおかげでめっさ素敵な仕上がりです。

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本はモノクロ写真ですが、カラー写真も見られるように特設サイト(https://hoshino-yurei.studio.design/)も作っていただきました。

Webには写真しか載らないので買わないとお話は読めません。ツイッターを遡って物語を読んでも写真とはきっとリンクしません。あとたぶん大変です。そうです買ってください。


・やがて死ぬ私をみていて
A6版 88ページ 600円 3編収録

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連作短編集。得意の海・方言・青春を詰め込みました。
表紙は阿部島猫利さん


・いつか夏のまたたきで
A6版 156ページ 400円 8編収録

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短編集。
2年前の文学フリマ東京にてお披露目しました。
ようやく品薄になりつつあるのでご協力ください。


一緒に座っている(はずの)北枕氏のお品書き

北枕氏のお品書きはブログとかTwitterをご参照ください。


・ミッドナイト vol.3

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だいたい年に1回発行しているミッドナイト、やっとでました。いつもみたいにデザインしてます。今回も全体的にやばい仕上がりで、目玉のグラビアページにファッション誌デザイナーの方を起用したので、さらに情緒がやばい感じになっています。増ページしてるよ。


閑窓もあるよ

サークル名:閑窓社
ブース番号:イ-10

・閑窓Vol.2「旅の丸寝」
A6版 182ページ 500円 8編収録

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架空の旅館「柳水庵」を舞台にした作品集。
原稿をお願いしたり執筆したり校正したりデザインしたり間取りを作ったりしました。買っていただけたら苦労が報われます。私目当てじゃなくていいから。みんな素敵なお話だから。ね。ちなみに旅の丸寝は「旅行中に着物を解かないで着のみ着のままで寝ること」です。そういう旅に出たい。
あと旅館の説明、なるだけ齟齬が生まれないようにわりと作りこみましたが、ほとんど日の目を見ませんでした。川のそばがウリなので山側にしかマッサージチェアがない、とか、旅館の紹介でそば打ち体験ができる、とか。悲しいのでここで供養させてください。ナムナム。

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あとvol.1「翳りゆく部屋」も売っています。こちらは本当に品薄なので、興味を持ってくださった方は早めにご購入いただければありがたいです。好評につき重版!二刷!とかやってみたいので……。


閑窓の新刊を買った旨をお伝えくだされば、なにかいいものを差し上げます。飴ちゃんとか、半分くらい書いたのに他の人と丸かぶりだったので没にした閑窓のコピー本とか。でも会いにきてくれるだけで嬉しいよ。きてね。買ったばかりのニンテンドースイッチを持ってウインディを愛でながら待ってます。なにとぞごひいきに。さかさに読んでもせとちとせ。

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