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【“岩手町を最高の教育現場へ” 中高生の心に寄り添い、自分らしく輝ける未来を一緒に探す。】川島レラさん

皆さんこんにちは、NPO法人SET noteライターの角田です。

今回はNPO法人SETの事業のひとつである「岩手町と僕らの未来開拓プロジェクト」(以下:いわぷろ)より、大学生コアメンバーであるレラちゃんにインタビュー。
いわぷろでのアクションを中心に、教育に対する想い、これから目指したい姿もお伺いしました!素敵な言葉をたくさん聴くことができたので、じっくり読んでいただけたら嬉しいです♪

★プロフィール
川島 かわしまレラさん(レラ)
2001年生まれ。神奈川県出身。青山学院大学3年生。
地域コミュニティ、社会教育、女性支援、高齢者支援について学んでいる。
中高生時代の思い出は、部活と勉強、毎日一生懸命通った自転車通学!
大学の講義でたまたま隣に座っていたSETメンバーのちかちゃんからプログラム参加のお誘いを受け、SETを知る。
※ちかちゃんのインタビュー記事もぜひ下記URLよりご覧ください!
https://note.com/setforjapan/n/neadf8e02af7b

<いわぷろへの挑戦>

▷CMSPの参加がSETを知ったスタートだと思いますが、今回いわぷろに興味を持ったのはなぜですか?

自分の将来の目標にも繋がることをしたかったというのが一番の理由。人との繋がりを大事にしたいと思っていたので、SETでの活動はずっと続けたかったんです。自分の一番興味があることは多分CMSPよりも「教育」だろうと思っていたときに、SETに教育系のプロジェクトがあると知り、いわぷろのメンバーとして活動したいと思うようになりました。

★いわぷろとは
【岩手町と僕らの未来開拓プロジェクト】
岩手県の中高生が大学生と一緒に自分の可能性にチャレンジし、生きたい生き方に向けて走り続けるキャリア教育プロジェクト。
岩手町での実施は今年で2年目。2021年4月26日に新メンバーを迎えて今年度の活動がスタートしました。大学生コアメンバーは6名、これからの活動にも期待が高まります!

・いわぷろ Facebook
https://www.facebook.com/takatafrontier/
・いわぷろ Instagram
https://www.instagram.com/iwapro.machi/?hl=ja
★定期的に更新しています。ぜひ遊びに来てくださいね!

学生さんたち

こちらは、実際に高校生へ配布したイベント募集チラシです!

いわぷろチラシ

▷「いわぷろをする」という決断までどのような気持ちの変化があったのでしょう?

やっぱり、決断はすごく迷いました。実はCMSPからもスタッフのお誘いがあったので(笑)。でも、自分の気持ちを話していくうちに、やっぱり教育のことがやりたいんだっていうのは変わらないと気付いたんです。ビッグマザー(レラちゃんの目指す姿であり、大きな目標。みんなの心の拠り所となれるお母さんのような存在や場所のことです!)を目指したいって。やっぱり、いわぷろなんだなって。

▷レラは教育に対して強い想いがあるよね。最初は先生になろうと思っていたのでしょうか?興味はいつからありますか?

友達やきょうだいに勉強を教えて、「ありがとう」「分かった!」と言ってもらえるのがすごく嬉しくって。教えることってすごく楽しいんだと思いました。
そして大学に入学してから、教育現場は学校だけではない、教育に関係する仕事は先生だけではないと気付いたんです。自分にあった学びをすることや、学校以外の教育の場が必要なんだと思ったかな。今は特に学校以外の教育現場に興味を持っているので、これから突き詰めていきたいなと。

★いわぷろの活動拠点、岩手町とは
総人口約13,000人の町。農業が盛んで、一級河川・北上川の源流もあります。東北新幹線が停車する「いわて沼宮内ぬまくない 」駅は東京から約2 時間半。
特産キャベツ、ブルーベリーがPRキャラクターにもなっているようです。
レラちゃんからお話を聞く限り、あたたかい対応をしてくださる方がたくさんいらっしゃる素敵な町だと感じました。

岩手町の詳細は、下記岩手町ホームページからご覧いただけます!
http://town.iwate.iwate.jp/town/towninfo/

岩手町地図

地図引用:http://town.iwate.iwate.jp/town/

<印象に残っているアクション>

▷これまでの活動の中で一番印象に残っている瞬間を教えてください。

高校生と向き合うことは本当に楽しいです。一人ひとりしっかりとした想いがあって、毎日成長を感じます。すごく印象に残っているのは、夏のマイプロ3daysプログラム!

★夏のマイプロ3daysプログラムとは
今年度は8/5,6,11で実施。
最初の2日間(8/5,6)はワークシートを利用して自分の興味を掘り下げ、これから何をしていきたいか考えます。
途中の期間(8/7~10)は実際に興味に対するマイプロジェクト(アクション)を行い、最終日(8/11)に発表会を実施します!
※下記、実際に高校生へ配布した参加募集チラシです。実施日程やプログラムの雰囲気をご覧ください!

マイプロチラシ

▷具体的にどんなことがあったのでしょう。

担当させてもらった高校生が、積極的に話さないような感じの人見知りタイプだったのですが、興味関心を聞いていくうちに、縄文時代や土偶が好きだというのが分かったんです。その気持ちは本当に強かったなあ。1回動いてみようということになり、一緒に図書館に行きました。岩手町に何かがあるといいなと思って。そうしたら、なんと岩手町に遺跡がある(らしい)ということが分かったんです!

▷すごいですね!実際に行ってみたのでしょうか?

私も遺跡があるとは思っていなかったのでびっくりしました。インターネットでも調べてみたけれど、確実な情報が出てこなくて。本当に遺跡があるのかが分からないけれど、とりあえず行ってみることにしようというアクションになりました。車を出してもらって、探しに行ったんです。
…そうしたら、あったんです!遺跡の近くで農業をやっているおばあちゃんにお話しを聞くこともできました。そこで、「農業をやっていると遺跡とか土偶のかけらが出てくるんだよ」と実物を見せてもらったんです。

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▷それはすごい!実際に土偶を見られたときは本当に嬉しかったでしょうね!

そうなんです!その子は本当に土偶が好きで、ずっと眺めているくらいの子だったので、生で遺跡や土偶を見られたときの目の輝きは、本当にきらきらしていました。
自分でやり遂げた高校生って、本当に輝きがすごいんですよ!それを傍でサポートできた自分もすごく誇らしかった。一緒にマイプロジェクトをできるというのがすごく楽しいし、それがいわぷろのやりがい、私が頑張れる原動力になっています。

地域の方と交流

地域の方と交流2

▷一緒に体感できるというところが、いわぷろのすごく素敵なところなんですね!

確かに、変化が見えるというのは大きいと思います。今回の場合、7月にはじめて会ったときはお互い思ったように話せなかったので、はじめの頃はもっと上手にコミュニケーションを取りたい、寄り添いたいと思っていました。でも、マイプロ3daysや、2週に一回のオンラインでのセッションなど、回を重ねていくごとに何気ない会話ができるようになって、話していてすごく楽しかった。その変わっていく様子が嬉しくて、何よりも頑張りたいという気持ちに繋がっていると思います。

<具体的に、届けたい相手ができた>

私が担当させてもらっている高校生が3人いて、そのNくん、Yちゃん、Sちゃんに、きっかけや勇気を届けたいという気持ちが大きくなりました。具体的な、「誰かに届けたい」の「誰か」が明確になったんだよね。固有の高校生の名前になったから、今までよりも、この子たちのために何ができるんだろうっていうのは考えられるようになったかもしれないなあ。

▷だからこそ頑張れるというのをより強く感じられるんですね!

顔が思い浮かぶんです。この力は大きいなと思っています!
これからだべり場vol.2,3や1年間の集大成となる発表会の企画があるのですが、どのような時間にしようかと思ったときに、この子だったらどんな時間が過ごせたら良いんだろうと考えています。企画書の段階だと、目標がよく分からなくなってしまうことがあったけれど、「この高校生に!」ということに気付けたときは、話が進みました。他のメンバーも、自分が担当している高校生はこういう子だから、こんな企画をやったほうがもっといいのかもしれないと考えていたり。コアで活動する他のメンバーも原動力になっているんじゃないかな。

だべり場アンケート

<参加してくれる中高生のみなさん、チームの皆さんへの想い>

担当させてもらった高校生が何年後かにでも、「いわぷろがあって、大学生の人がいたな、なんか頑張ったよな、あの時担当してくれた大学生が頑張っていたから自分も頑張ろう」と思ってもらえたら一番いいなと思っています。それだけで嬉しいです。
もちろん高校生だけではなくて、コアメンバーの人たちも同じです。レラがあの時あれぐらい頑張っていたから自分が辛いときでも頑張ろうと、そういうきっかけに思ってもらえたら、私はこの一年間いわぷろを頑張ったと言い切れると思います。

▷そういえば、以前会話した時も誰かのきっかけになりたいと教えてくれましたよね!一貫して気持ちを持てているのは尊敬します。

一貫しているというより今までのやってみたい、という気持ちがどんどん整理されているという感覚かな。いわぷろをはじめて、自分ってこういうことがやりたいんだ、こうなりたいんだってクリアになってきている。今ここで頑張っているのは、こうなりたいからと理想があるからだなって

▷なるほど、もともとぼんやりとあった気持ちが磨かれてきたんですね。やりたいことがまとまってくるのは嬉しいですよね。

そうなんです。あとは、今までいわぷろをやってきて思ったことのひとつとして、私たち大学生側もマイプロジェクトをやらせてもらっている感覚があるかな。本当はサポートする側なのですが、私たちの中には答えがあるわけではないので、これはどう?と一緒に考えていくスタンスで関わっています。たからこそ、私も楽しめている。ただ純粋に、その子のマイプロジェクトを考えることが心から楽しいんです。
もちろん最終決断は高校生のみんなに託しているし、わたしが出したアイデアも、それを押し付けるっていうのは絶対にやらないけれど。一緒に何かをやろうとしているっていう意欲は見せていきたいです。

レラと高校生

<今、頑張りたいこと>

▷レラが頑張りたいと思っていることを聞きたいです!

将来的には、誰かの心の拠り所、居場所になってあげる人になりたいです。近い将来は、学校や家庭家族以外の場所、サードプレイスという第三の居場所を作っていきたい。そのために直近で今やっているいわぷろの活動は最後まで頑張ってやっていきたいと思うし、今向き合っている高校生のみんなのために、最後の発表会までどれだけその子のことを引き出してあげたり、その子がいわぷろでこの期間やりきったことでこれからの将来の何かのきっかけにしてほしいと思う。今は目の前のことを、一つひとつ大事にしていきたいな

▷頑張っているのがすごく伝わってきます。レラがこんな気持ちを持ってやっていることが分かったら、高校生の皆さんもすごく嬉しいと思います!

<最後に>

▷最後にあなたにとってSETとは、を教えてください。

やりたいことが叶う場所。自分がやりたいと思ったこと聞いてくれる人がいて、それを「一緒にやるか!」と言ってくれる人がいる。応援してくれる人もいる。本当に、自分がつくられていった場所だと思います。SET挑戦していなかったら絶対こんな風になっていなかったなって思うんだ。

3人で机を囲む姿

▷絶対だったんですね笑!気になるのでもう少し聞かせてください。

ここまで具体的にはなっていなかったはず!教育関連のお仕事はしたいなと思っていたから、なんとなくは進んでいたのかな。でも、いわぷろを進めるなかで、内省や、様々な経験をした人と話す時間があって、深く考えた。こういうのをやりたいんじゃない?と引き出してくれる人もいた。もちろん、これがどんな結果になっていくのかは私次第だけど、人生がつくられている感じがしています

▷ありがとうございます!これからの活動もとっても楽しみです!

★ライターあとがき
お久しぶりです、角田です!
今回は、教育に対する想いをたっぷりと聞かせてもらいました。
情熱をもって語るレラからもっといわぷろのことを知ってもらいたい、活動を広めたいという気持ちが伝わってきました。素敵です✨
インタビューをさせてもらった際、「きっかけ」「原動力」という言葉がたくさん出てきたのですが、本当に心から思っていることなのでしょう、私も応援したい気持ちが大きくなりました。
最近急に寒くなってきましたね、みなさんもあたたかくしてお過ごしください。それでは次回もお楽しみに。
ライター:角田
北海道育ちだけど寒がり。年中お鍋を作っているが、凍えながら食べるアイスも好き。
CMSPをきっかけに2019年よりSETに関わりはじめる。社会人1年目。
SETに関わるすべての方の声をお届けしたいと思い、ライターに挑戦中。

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