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No.09【配布後のよもやま】 子どもにとって本当に大切なことを伝えてくれた人

こんにちは、天野です。
 
気が付けばもう2023年も年の瀬。今年の始めに「あっという間に年末になって、うわぁ1年早過ぎ〜ってビックリするんだろうなぁ」とか言っていた自分の言葉を思い出して、本当にビックリしています。
 
さて、もう随分と時間が経ちましたが、秋に発行した世田谷十八番No.09の『ふじふじ』こと藤田尚子さんのインタビューはお読みいただけましたか?

和光幼稚園の保育者である藤田さんへのインタビューはとても暑い夏の日に行われました。
私は行くことができなかったのですが、参加したメンバーから藤田さんがどれだけ素敵な方なのかを伝え聞いて、さらには我が相棒・よしえ氏の先読み記事(↓)でますます親近感が沸いたので、お会いしたことはないけれど私もふじふじ呼びにて失礼します!

私自身、幼稚園年長の娘がいるので、ふじふじのお話はそれはもう興味深く。もし私にこれから幼稚園に入る年の子どもがいたら、ふじふじのお世話になりたい!と思いました。
 
でも同時に、娘が通う幼稚園の先生たちへ抱く思いにも少し変化がありました。


ふじふじが頭をよぎる

娘が入園したのはコロナ禍だったので、ひたすらマスク生活。入園から2年間は、先生も子どもも親も互いの素顔を知らないし、相手の表情も読みにくい状況でした。そのせいか、無意識に距離を感じていたのかもしれません。

それが今年の春に日常が戻り始め、園の先生から直接お話を聞く機会も増えてきたタイミングで行われたふじふじのインタビュー。
『保育者』という立場の方がどんなことを考え、どんな気持ちで子どもと接しているかという生の声を聞けたからこそ、園の先生にもそれぞれの背景や想いがあるんだなぁと考えるようになったのです。

父母会などで園長先生や担任の先生のお話を聞くたびに、ふじふじのお話が頭をよぎります。
一つひとつの言葉の向こう側にその先生の今までの経験や想いが見えるような気がして、今まで以上に先生の言葉に厚みや深みを感じるようになりました。


娘が通う園のこと

娘の幼稚園は、少人数制ということもありますが、和光幼稚園のように子どもが走り回れる森がないどころか、園庭さえもとても小さい。
私自身は地方出身、だだっ広い園庭のある幼稚園で育ったこともあり、最初はその小ささを勝手に気にしてしまっていたこともありました。

でも、子どもにとっては取るに足らないこと。小さな園庭でも工夫してとても楽しそうに遊びます。

園舎の中には教具がたくさんあるので、世界地図のパズルをしたり、世界中の国旗を調べて色を塗ったり、図鑑で虫や魚、動物や植物のことを学んだり。年長になると園外保育の時間が増えて、プラネタリウムへ行き、電車に乗って海洋博物館や科学博物館へ行って生物や化石を見て、冬が近づくと近所の緑道でマラソンもしています。
常日頃から思いきり自然と触れ合うということはできないけれど、それとはまた違った様々な経験をさせてくれます。
 
娘が天体に興味を持ったり、「パパとママとも博物館に行きたい!」とほくほく顔で言ったりするのを見るたびに、あぁなんて良い経験をさせてもらっているんだと、ものすごくありがたい気持ちになりました。

もちろん今もふじふじの教育には興味があるし、直接お会いしたら「やっぱりふじふじにお世話になってみたい!」と感じると思います。
でもその一方でふじふじは、どの先生もそれぞれに素晴らしい考えや経験をもっているんだよ、ということを『保育者』という大きな枠で捉え、伝えてくれたようにも感じました。


子どもにとって本当に大切なのは

親としては『子どもにとって何がいいのか?』を懸命に考えがちだけど、実は子どもって親が思うよりもずっと強いし、親の心配をよそにちゃんと育つ。そう考えると、子どものためにと考えていることもただの私の自己満足かもしれないな、とも思います。

幼稚園と保育園のどちらがいいとか、どんな教育方針の園がいいとか、習い事は何をすべきとか。色んな意見を見聞きするからついそれに気を取られてしまうけど、きっと子どもにとって大切なことはもっと他にある。
笑顔で楽しく過ごせる場所があって、無条件にこの人好きって思える大人がそこにいてくれる、そういう安心感こそが何より大切な気がしています。

紙面を通じてふじふじと出会い、他の園を知ることで娘の園について改めて考えたり、身近な先生や保育者の皆様への敬意が今まで以上に深まったことは、私にとってとても大きな出来事でした。


今年もお世話になりました!

ちなみに我らが十八番メンバー、結婚している人もいればしていない人もいて、子どもがいる人もいない人もいるけれど、皆とても優しく接してくれます。娘も皆のことが大好きで、なんなら自分も十八番メンバーだと勘違いしているんじゃないかと思うほどの立ち振る舞いをします。

保育者という立場の人に限らずとも、ただただ温かい目線で接してくれる大人が周りにいるというのは子どもにとってはすごく幸せなこと。私も誰かにとってそんな存在でありたいし、ふじふじのインタビューをきっかけに周りの人への感謝がさらに生まれた年の瀬でした。
 
来年もかっこいい先達や素敵な人にたくさん出会い、たくさんのお話を聞いて、それを自分の糧にしていけますように!
 
世田谷十八番の紙面やnoteを読んでくださった皆様、様々な場面で私たちに出会ってくださった皆様、今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
 
次回はいよいよ記念すべきNo.10!お楽しみに。

世田谷十八番

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