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自分ならではの理想から探した部屋で、アップデートが続く暮らし〈インタビュー no.3〉

職業は映像クリエイター。日によって撮影が深夜にまで及ぶ生活スタイル、在宅での作業も多く、生活空間の切り替えや機材の搬入・保管を考えた理想の住まいは、賃貸ではなかなか無いと思いながらようやく見つけたお部屋。3部屋を使い分け、さらに機材スペースを作ったこだわりの部屋づくりと、街を楽しむりょうのすけさんから暮らしのヒントをもらいました。

ひとり暮らし|松陰神社前|47㎡
訪れた人|〈せたがやクラソン〉さいとう・やました

アイデア溢れる部屋づくり

さっそくお部屋を見せていただきました

さいとう:お邪魔します。今日はよろしくお願いします!

りょうのすけさん:お願いします。

さいとう:わ〜すごい! 素敵なお部屋だ〜。

りょうのすけさん:今、棚を作ろうと思っていて。ちょうど柱を塗ったので、バルコニーで乾かしている最中なんですよね。

やました:本当だ。ツーバイ材ですね!

りょうのすけさん:この機材庫もそれで作りました。友達がアイディアを出してくれて、これだ! と思って。物件を探す時も、機材が置けるっていうのが第一で。

3部屋を繋ぐ通路がある、めずらしい間取り

さいとう:実はこのお部屋の募集記事を書く時、この通路の使い道についてどう表現するかスタッフのみんなで相談したんです。でも、内見の時にお話を聞いてその手があった! って思いました。収納にしちゃうんだって。

りょうのすけさん:友達とか、来る人みんな元から機材庫だと思ってるんで、実は通路らしいよって言うとみんな驚いていましたね。笑

さいとう:本当にちょうど良い機材庫になりましたよね。

通路を機材スペースに。ベストアイデア!

りょうのすけさん:他にも、結構色んなところをツーバイ材で作ってます。

やました:一番奥の部屋は、通路の扉を潰して本棚にしたんですね。ツーバイ材使いこなしてますね〜!

やました:収まるところに収まるなぁ。元々ここにあったみたい。ダイニングとキッチンもすごいですよね。大きなテーブルだ。衝撃を受けましたよ。

りょうのすけさん:確かに。普通ひとり暮らしって、小さいテーブルとかですもんね。ここにはプロジェクターと小さいスピーカーが2個あって、夜ご飯食べながらドラマでも見ようかなと。あと、奥の部屋にもホームシアターを作ろうかなと考えています。

大きなカウンターテーブルがメインのダイニング

やました:あれでも、お引っ越しされたのっていつ頃でしたっけ?

りょうのすけさん:去年の8月頃ですね。

やました:お引越しから半年以上経っているのに、絶えずアップデートされているんですね。

りょうのすけさん:こうしたらいいんじゃないかっていうのが、なんか止まらないですね、ずっと。

さいとう:部屋ごとに、しっかり使い分けもされてますよね。

りょうのすけさん:そうですね。寝室、仕事、ご飯みたいになってます。現場以外は一日中部屋にいるので、切り替えができないとキツイというか。なので、ふらっと神社の周りを歩いたり、自転車でいろいろ回ってみたり、ランニングで街見たり、外に行くのもいい気分転換になります。

お仕事のデスクはスッキリと


「安心材料みたいなところ」

ガーデニングも趣味。窓辺のガジュマルが日を浴びて伸びのび。

さいとう:今回のインタビューをお願いした時、引っ越した後でもせたがやクラソンのサイトやインスタをチェックしてくれていることを聞いて、驚きました! クラソンは、基本お部屋を探している人のためのメディアだったりするので、引っ越したばかりの人とかって興味が薄れたりしちゃうものなのかなと思っていたんです。でも、過去インタビューの記事をお送りした時「もうチェックしてます」ってお返事来て、えー! って思って。

りょうのすけさん:結構みてます。笑 
なんだろう……せたがやクラソンっていう同じところを通じて部屋を探した人ってどんな人なんだろうとか、どうやって使っているんだろう、どういう風に暮らしてるんだろうってところに興味があって。借りる時は一対一だし、他にどんな人がいるのかって見えないじゃないですか。だからこのインタビューはすごくおもしろいなと思って。

やました:まさにクラソンを利用したことがない人にも、「ちょっとこの感じ自分と似てる」って思ってもらったり、ここだったら話しやすいなってなんとなくでも感じてもらえたらいいなと思っていて。

りょうのすけさん:そう、安心材料みたいなところになるんだろうなとは思いました。作り手目線で見ちゃってはいるんですけど、さっきおっしゃっていたように、自分と同じような人がいると安心するじゃないですか。

やました:僕らとしても、インタビューは楽しいし、いろんな発見もあって! お部屋の状態って内見の時の空っぽの形しか見てないから、インテリアが入った姿を初めてみたり、人によって雑貨ひとつとっても好みがあったり、部屋の使い方も全然違くて。サッとそこに置いてある何気ないものとかも、すごく新鮮に感じるんですよ。ここに棚付けるのか、こういう使い方するのかって。

りょうのすけさん:なるほど。ビフォーアフターって確かにおもしろいですよね。

使い込まれて味の出た調理器具は、毎食自炊のたまもの
無添加こだわりの調味料も常備

さいとう:クラソンを知ったきっかけは、確かお知り合いの紹介っておっしゃってましたよね。

りょうのすけさん:そうです。うちの代表が事務所を探している時に見つけたらしくて。2〜3年前くらいかな? それ以降、継続的に見ていたんですよ。引っ越す気はなかったですけど。笑

やました:へえ〜!それはコンテンツとしてって感じですか?

りょうのすけさん:そうです。おもしろいなと思って。借りるなら相談してみようかなとは思っていたんです。内見の時にもお伝えしたかと思うんですけど、あんまりガツガツ来なそうだなって。笑
たぶん、サイトの雰囲気とか、みなさん顔出しされてるところとか、そういったところで安心したんだと思います。それが僕的には結構大事で。

やました:うれしい!じゃあ、問い合わせいただく前から、雰囲気とかなんとなく感じてくださっていたんですね。

りょうのすけさん:そうですね。

DIYや棚を駆使した部屋づくりは参考になるところがたくさん

さいとう:最初の内見は、こことは別の梅ヶ丘の物件を見ましたよね。確かこのお部屋を見る3ヶ月前くらいで。そこは間取りとかは良かったんですけど、車が止められなかったんですよね。

りょうのすけさん:そうでした。梅ヶ丘の1件を見た以降、条件に合う物件があんまりなかったんですけど、そんな時にここがポッと出てきて。

さいとう:引越しにあたって、世田谷が良いなっていうのは元々あったんですか?

りょうのすけさん:正直、特別世田谷が良いとかはなかったんです。渋谷まで、車で20分以内くらいで通えればいいなとは思っていて。場所にそんなにこだわりはなかったんですけど、一度だけ3年くらい前に松陰神社前に遊びにきたことがあって、おもしろい街だなとは思っていました。で、この物件を見つけた時に松陰神社前って書いてあって、あっ良いかもしれないって思って。

さいとう:この物件の記事上げた次の日とかには、もう問い合わせくださいましたよね!

りょうのすけさん:本当にずっと見てはいたんですよ。笑
ちょうど借りようって気持ちに半分くらいになった時で。その時住んでいた実家から、会社や現場まで車で朝は3時間くらい、帰りは1時間くらいかかっていて。頻度的に通えないこともなかったけど…。

さいとう:3時間⁉︎

りょうのすけさん:埼玉は、朝の渋滞がすごいので。

やました:いや〜そんなにかかるんですね…。

りょうのすけさん:だから深夜になっちゃうと結構キツイというか。仕事が遅くなったりすると苦しくなるし、事故起こしたら危ないよとかまわりの人が心配してくれつつも、やっぱり賃貸だと機材入れられるところがだと少なさそうだなとか、条件的にも予算的にも自分と合う物件がないだろうなと思いながら探してはいました。

やました:この物件の記事を見た時にビビッときたんですか?

りょうのすけさん:そうですね。間取り的にいけそうかな、これならどうにかなりそうかなって思いました。機材をひとりで持ち出すってなると結構キツイんですよ。すごく重くて。
間取りの他にも、段差が少ないとかエレベーターがあるとか機材運びができるかが条件で、広さと金額とか全部含めて合ったのがここだったんですよね。実質3部屋に区切れるっていうのがポイント。3部屋だけっていうのもダメで、3部屋プラス機材の倉庫、それが大事でした。

大きな窓のある部屋は、寝室とくつろぎの場所


360度、どこにでも行ける

松陰神社前の商店街でよく行く場所を一緒に巡りました

さいとう:内見の後「商店街の方に行ってきます」って歩いて行かれたと思うんですけど、その時見たところとか、3年くらい前に遊びに来た時と今で、この街の印象は変わったりしました?

りょうのすけさん:昔来たのが夜だったので、昼間だとまたちょっとイメージが違いましたね。自分が住むとして考えた時に想像して歩いて、スーパー行ったり。あと、印象としてはカフェが多いなと思いました。その雰囲気とかが良かったかな。うちの代表が前に住んでたのが三軒茶屋の栄通りの近くだったんですよ。ちょっと外に出ただけですごく人が多いし、車が入るのも大変で。ここは違って、のんびりしてて良いなぁと思いました。

さいとう:静かですもんね、この辺りは。

りょうのすけさん:そうですね。実家と変わらないくらい。プラス下町なのに渋谷までも電車で20分くらいだし、桜新町、二子玉川とかも20分圏内。下北沢とかもランニングで行くと往復20分くらいで、360度どこにでも行けます。この辺はおもしろいなと思いますよ。

新宿も自転車を使えば30分くらいで行けちゃうそう

さいとう:ランニングでいろんな街に行かれるって言ってましたもんね。

りょうのすけさん:いつもは駒沢公園で走ってるんですけど、ゆっくり走りたい時は夜の下北沢とか行って人の観察とかしながら走ったり。結構長い距離を走る時もあって、30kmくらい走る時もあるんですけど。

やました:ええ、30km⁉︎

りょうのすけさん:走る時は、大井町線の方まで行ったりとか、そのまま戸越行って、レインボーブリッジの方まわって帰ってきたり。

さいとう:レインボーブリッジの方をまわって帰ってくる…。世田谷区民からすると、もう観光じゃないですか…! すごい。ランニングし始めたのは、引っ越してきてからなんですか?

りょうのすけさん:僕、元々高校で駅伝部だったんです。走る場所はあったら良いなと思ってましたけど、実際引っ越して来るまでわからないじゃないですか。そこまで見切れないというか。
でも住んでみてから、この辺いいなと思いました。他の街だと住宅街を走らざるを得ないところもあるけど、ここは駒沢公園も近いし、走りやすい街並みだし良いなって。

さいとう:なんか新鮮ですね。普段、お客さんとは飲み屋とかご飯屋さんの話が多いので、走ったりランニングコースや公園っていうのが新しくて。

りょうのすけさん:でも、それこそインタビュー記事で居酒屋のお話を見たみた時、行ってみようかなと思いました! 二人目の方かな。「おすすめされて行ってみたんですよ」ってあったじゃないですか。僕も今後行ってみようと思いましたね。もっと色んな人のそういう話があったら、おもしろいなと思いました。

色々な場所を一緒に旅したランニングシューズ


さいとう:
りょうのすけさんの個人のホームページがあるじゃないですか。松陰神社前のブログ書かれていたのを見まして! りょうのすけさんの目線で撮ると、街が絵になりますよね。

りょうのすけさん:あはは。笑
結構絵になるなとは思いますよ、この辺りは。人の生活の営みが見えるというか。三茶とかだと遊んでる人が多いイメージですけど、ここは子供とか犬とかいて、暮らしが溢れている街だなって思います。


やました:
意外と世田谷線あたりって、それこそ三茶に住んでいる人とかでも来たことないっていう人が多くて。何があるの? って言われた時にチェーン店は少ないけど、お菓子屋さんだったり、コーヒー屋さんだったり、飲み屋さんも個人店が多くて、そこが魅力ですよね。

りょうのすけさん:確かにそうですよね。ここに来て、初めて多少高くても個人店で買おうかなという気になったんです。特にスーパーって少し無機質じゃないですか。売ってる人の感情が見えないというか、少ない感じがして。お肉屋さん(肉の染谷)は一番良く行くんですけど、おばちゃんと立ち話とかするんですよ。

やました:この人から買うっていう感覚が、なんとなくありますよね。

りょうのすけさん:うん。それがやっぱ良いなと思って。野菜だけはコンビニで買うんですけど。

やました:あ! ローソンですね。

りょうのすけさん:そう! あそこ良いですよね。革命的な安さ。笑   
調味料とかはスーパーを使うんですけど、月に2〜3回くらいしか行かないですね。全部この辺で済んじゃう。パンもすぐそこで。(ふぁんぱん)

天然酵母で身体にやさしいパン屋、食パンがおいしいとのこと。

さいとう:そういう暮らし方も、ここにきてからですか?

りょうのすけさん:そうですね。今まで住んだのが実家と宮崎とミャンマーで、家のまわりにお店なんて無いから、スーパー以外で買うっていうのは想像してなかった。使ってみると意外と安いし美味しいし。そういうメリットもあれば、お店の人と話すってのも良かった。お肉屋さんは良いですよね。卵とかうどんとかも売ってるし。

やました:うどん売ってるんですか。知らなかった。

りょうのすけさん:そう。不思議なお店ですよね。カブトムシとかも一時期売ってましたよね。

さいとう:え、そうなんですか⁉︎

以前は幼虫が売っていたそうですが
かつて幼虫だったカブトムシも今や成虫に…!

りょうのすけさん:意味が分からないですよね。笑
でも気に入ってます。あと、お米屋さん(桜井米店)も。昔からのお米農家さんから買い付けしてるとか、このササニシキどうのとか話聞くんですよね。やっぱりスーパーに比べると値段は高いけど、そういうところにお金を落としたいというか。

やました:うんうん。自分のこのお金がどこに行くのかわかる、みたいな感じですよね。商店街でご飯食べに行かれたりもしますか?

りょうのすけさん:普段はあんまり行かないですけど、友達が来た時に行ったりします。以前夜に行ったのは、近くの焼き鳥屋さん(すみび屋 泰)。

やました:ああ! まだ行ったことないんですよね。ずっと気になってはいて。

りょうのすけさん:すごく美味しかったです。予約しないと金曜日とかは入れないかも。あそこは要チェックだと思いますよ。あれだけおいしい焼き鳥屋さんは珍しいんじゃないかなと思います。毎日基本は自炊しながらも、忙しい時とか違うものが食べたい時はちょこちょこ行ったりしますね。
パン屋さん、お肉屋さん、コンビニとか半径100mくらいで全部揃う不思議な街だなって。しかもそれぞれが安かろう悪かろうじゃ全然ないし、良いものをちゃんとしたプライスでっていう。そこも良いと思います。

さいとう:こういう小さな商店街って、そういう良さがあるかもしれないですね。

りょうのすけさん:商店街も減ってきてますもんね。そういう良さに触れる体験はありますね。


〈あとがき〉
今回、僕自身初めてインタビューをしたのですが、まるで前から友達同士だったのかのように話してしまいました! お部屋のすみ分けや、ツーバイ材の使い方、ランニングのことなど新鮮で、りょうのすけさんのように『好きな街でいかに自分らしく暮らしていけるか』を僕自身生活の中でもっと意識しつつ、自分らしい暮らしに近づけるようなお手伝いを今後もクラソンでしていきたいなと思いました。まずはレインボーブリッジまで走ります!
さいとう

商店街で写真を撮っていただきました。嬉しい…!


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