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みかんの思い出

愛媛県に住む義母からみかんが届きました。毎年この時期に送ってくれて、家族一同おいしく食べています。

私自身はみかんの産地に住んだことはないのですが、幼い頃から冬場はみかんをよく食べました。学校の給食にもよく出ましたし、母もよく買ってきたように思います。

40年近く前、母はいつもSサイズのみかんを買っていました。子どもとしてはMとかLの方が大きくて魅力的だったのですが、提案してもいつも却下でした。理由を聞いたところ、「小さい方が甘くておいしい」という回答でした。

確かに、今となれば小さい方がおいしいという考えは理解できます。それに、子どもが多かったので母としては数が多い方がありがたかったのでしょう。

私も大人になってからは、スーパーなどでみかんを見かけると、袋に入っている数を確認して1個あたりの値段を計算するようになりました。考え方としては母と似ているのかもしれません。

ちなみに、幼き日の我々兄弟が大きなみかんを食べられたのが、和歌山県にある父方の祖父母の家でした。年末に帰省すると大小さまざまなみかんが詰まった段ボール箱があり、いつでも自由に食べられたのです。当然、大きいものを選んで食べるわけですが、味に関しては記憶が残っていません。きっと舌が肥えておらず、大きいというだけで満足したのでしょう。

その後、20代の頃はあまりみかんを食べなかった私ですが、31歳で結婚してからは再びよく食べるようになりました。言うまでもなく、愛媛県に実家がある人と結婚したからです。質の良いみかんをたくさん、それも無料で食べられるのは想定外の幸運でした。

余談ですが、義母は私の実家には毎年紅まどんなを送っています。この年末は1人で帰省するので、1個くらい残っていないかなと私は密かに期待しています。

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