平均の性質:なぜ平均は頼りになるのか?
前回、相場の動きは確率的だというお話をさせていただきました。
テクニカル分析でも「平均」が大活躍していました。
では、なぜ平均がここまで信頼されるのでしょうか?
それを知るためには、まず平均の性質から考える必要がありそうです。
今回は、その辺りについて少し調べてみたいと思います。
平均の性質
まずは、話を単純にするために、
平均値が時間の経過で変動する場合は、考えないようにしたいと思います。
つまり、今のところは、移動平均を必要とするケースについては
考えないようにしたいと思います。
すると、平均は時間が経っても一定ということになります。
つまり、↓の図①ような波を
①
↓の図②のようにします。
②
赤線が価格(値動きまたはロウソク)、黒線が平均を示すラインです。
図①の平均は(単調に)直線的に増加している場合ですが、
実際にはもっと複雑に波打った曲線で変動します。
③
そういった変動もすべてまとめて取っ払ってしまいます。
単純なレンジ相場について考えます。
改めて、図②をもう一度よく観察してみましょう。
図②は平均値の周辺で動いて、ある程度離れたら
「必ず」平均値に戻ります。
これが平均が平均である所以です。
この「必ず平均に戻る」というのが重要なポイントです。
なぜなら、不確実な確率の世界で、数少ない確実なことの一つだからです。
価格は平均から離れて、あっちへいったり、こっちへいったりします。
時には遠出をして、なかなか戻ってこないこともあるでしょう。
でもそんな時でも平均は、動揺することなく
いつでもズッシリと構えて、価格の帰りを待っているのです。
だからこそ、様々なところで平均が頼りにされるのだと言えるでしょう。
※ただし、移動平均になると平均が迎えに行く場合もでてきます。
ですが平均に戻る性質には変わりありません。
少し実践的なお話
ここからは、もう少し実践に近い平均の話にしたいと思います。
平均に関連した話題として、移動平均乖離率とグランビルの法則に触れたいと思います。
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