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第17回 itSMF Japanコンファレンスメモ(Day2)

2022年2月9日、10日の2日間で「第17回 itSMF Japanコンファレンス」が開催されました。いくつか視聴したので簡単な感想(メモ程度ですが)を共有します。

足元を固めてダイナミックな変化を実現 データ駆動型カイゼン -(トヨタシステムズ)

TPSで作りすぎの無駄をなくすためのデータアプローチの概要説明です。アプローチは、データモデリング+データプロファイリングの2つを活用されているようです。

その中でも、データプロファイリングについて具体的な説明がありました。(7の分析観点として、定義ナッシング、定義アンマッチ、定義アンユース、ダブルミーニング、イリーガル定義、仕様アンマッチ、不要データ)

詳細は述べられてなかったのですが、とても愚直な取り組みで、定量的な効果も示されており、とても興味を持つ内容でした。(やれそうでなかなかやれない)

クラウドネットワークにおける運用の自動化(NEC)

NECクラウドで運用されている、キャパシティの自動化、構築の自動化、手配の自動化、障害対応の自動化、そしてそれらのマネジメントについてそれぞれ具体例を説明されていました。

それ以上は特にないのですが、プレゼンターが楽しそうにお話されているのが印象的でした。やはり楽しく話されている方が聞いてて気持ちいいですね。笑

ポストコロナ、DX時代に対応した効果的なITILⓇ教育研修(IT&ストラテジーコンサルティング)

ITIL4の資格取得に対するIT&ストラテジーコンサルティングの考え方を説明する動画でした。(相変わらずの吉田節!!)

海外大手ITアウトソーサーの最近の動向からみたマネージドサービスのトレンド(アウトロジック)

私が関わっている業務に関連性が強いということで、競合他社も含めた最新アウトソーサーの動向が整理されており、とても参考になりました。

TCSの高い営業利益率(25%)には正直驚きましたが、徹底したグローバルデリバリの活用、商材のオファリング化、オペレーション標準化・自働化が推進されている結果だと理解しました。

各社人を中心に添えつつ、独自のフレームワークを確立したうえで、テクノロジーを活用したフルスタックソリューションを提供するという戦略は、似通っています。

自治体システムの統一標準化について(総務省地域情報化アドバイザー)

残念ながら参加できず。

T IL = IT in Love ? … or … IL IT = I Love IT(PeopleCert – Axelos)

「IT提供側はITを愛しているかもしれないが、利用者は満足しているとは限らない」「ITが愛されるためには、価値の共創が必要であり、愛はアウトカム(成果)の1つである」というITIL4の重要なコンセプト説明から始まり、なぜITIL4が必要なのか、失われたモチベーションをどう取り戻すか、陥りやすい5つの罠、キーとなるアクションなどがそれぞれ紹介されていました。

価値の共創、コラボレーション、継続的改善、ユーザ体験というキーワードとして頻繁に出てきて強調されていましたね。また内容としては、ITIL4の従うべき原則を強く意識されていた印象です。

ITIL 4 全容紹介(ITプレナーズ,日本クイント)

ITIL4のコアとなる「サービスバリューシステム(SVS)」「サービスバリューチェーン(SVC)」「4つの側面」を全体観として紹介したうえで、それぞれの書籍についてポイントが説明されていました。

サービスドミナントロジック、バリューストリーム、エコシステム、カスタマージャーニー、ベロシティ、イニシアティブ単位でのビジネスケース、ヒューリスティックアプローチあたりがキーワードとして印象に残りました。

PinkVERIFY認定取得から見たITIL®4のポイント(NRI)

NRIのITSMツール(Senju)でPinkVERIFY認定(Pink Elephant社)を取得する際に得られた気づきをベースにITIL4のポイントを説明されていました。

多様なステークホルダーへの考慮ナビゲーション機能外部ツールとの連携(コラボレーション機能)、外部情報との自動連係(判断支援)、手動と自動のハイブリッド化、ワークフローの自動化、セルフサービス、コスト・リスク管理などが審査員から指摘されたようなポイント(つまりITIL4の考えが適用されている)として紹介されていました。

(機能だけ見れば大した話ではないのですが)ツール視点で考えるという目線が新鮮で、あらためて勉強になりました。

コスト削減は自動化によって実現できるのか?!~運用サービス自動化への挑戦~(DXコンサルティング)

サービスデスクの自動化について、「人でやることが当たり前」と思われている業務を自動化する具体的なソリューションを紹介されていました。

正直新しい情報は何もないのですが、まだまだ初期レベルの業務改善ができてない企業が多いということなのかもしれません。

なお、分科会発表は今回はサマリのみとなったため、別途分科会合同セミナが開催される予定です。お時間ある方はぜひご参加ください。

開催日時・場所・プログラム

開催日時2022年3月4日(金)10:00~16:00開催場所Zoomによるプログラム9:50 開場(Zoom開始)
10:00-10:15 オープニング
10:15-11:00 分科会講演 「サービスインテグレーション研究分科会」
11:15-12:00 分科会講演 「サービスオペレーションの原則研究分科会」
13:00-13:45 分科会講演 「ITIL🄬の組織適用分科会」
14:00-14:45 分科会講演 「High Velocity ITとAgile,DevOps研究分科会」
15:00-15:45 分科会講演 「デザイン思考実践分科会」
15:45-16:00 クロージング

本日は以上です。ありがとうございました。


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