蚤の市に行こう

海外の蚤の市が好きである。コロナに打ち勝った後、私は海外旅行先で蚤の市に行きたい。

と言っても、語れるほどに買い物を楽しんだのはまだ3か所しかない。
イタリア・ボルゲットフラミニオ
フランス・サンポール村
ウィーン・ナッシュマルクト

中でも一番面白いものがあったのはフランスのサンポール村で、そこで買ったデミ・カップと鏡がとても気に入っている。イタリアでは銀製のお盆を買った。どれも我が家で日々活躍中である。ウィーンでの楽しいつまみ食いは、今旅行しても経験できないのだろうか。

サンポール村はこんなところ

村とはいうが、オシャレなモールという印象だった。小さな建物がつながって出来上がった中庭のような空間にある青空市だ。建物内に店を持ちながら、屋外に商品を持ち出している店もある。建物の内外を行ったり来たり、ちょっとした探検だ。加えて、建物隣接なのでちゃんとしたカフェやトイレが使えるのもありがたい。寒空の下で数々のブロカントを吟味したあと、冷えた体で飲んだホットチョコレートは……めちゃくちゃ濃かった!

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蚤の市の何が好きか

自分でも買える掘り出し物を自分で見つけるのが楽しい。ブロカント市に出てくる商品は、ソーサ―なしなど難あり商品も含めてやや廉価でもあるし、青空市場に運んできている時点で高級品ということはめったにない。

言葉の問題は?

少なくとも上にあげた3か所では、英語がかなり通じる。イタリアがやや通じにくかったが、上記3か国語ではイタリア語が一番簡単である。カタカナ発音で通じるし、なんならボディランゲージと日本語とノリでも通じるのがイタリアである。基本的に、下手くそな外国語を喋る人間に対して、ヨーロッパの観光地にいる人々は日本人より親切だ。

値引き交渉も現地語で

値引き交渉ができるのも蚤の市のいいところである。「安くして」と覚えていくのもいいが、小芝居すると簡単だ。買いたいものを指さして、
「これとこれで、いくら?」
「15ユーロだよ」
「え? 10ユーロ?」
「いや15よw」
「おー! 12!」
「12でええわw」
笑ってもらえるような芝居ができればうまくいく。(ほどほどにね!)

ブロカント=中古品 の何に魅かれるのか?

中古品といってしまうとやや色気に欠けるが、一旦、誰かに愛されたものは魅力的である。より古いアンティーク品も同じくだ。
誰かが大事に使った。大事に保存していた。だから今ここにある。
更に、私が日本から遊びにきたのがたまたま今日で、この人がお店を出していたのもこの品物がここに並べられたのもたまたま今日。結構な偶然が重なっての出会いだ。
宝石エッセイでも書いたとおり、かつてそれを使っていた人に思いを馳せるのもまた面白い。


コロナに勝ったら、蚤の市に行こう。

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