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一人旅をするような、観劇体験を:明後日の方向『赤目』『長い墓標の列』

旅する演出家、黒澤世莉です。1月11日から18日の演劇公演が、あなたにとってかけがえのない体験になるかもしれないから、観に来てね!という記事です。


公演の概要

明後日の方向
行き先を探すための公演#3
『赤目』『長い墓標の列』
(二作品上演)
2024年1月11日(木)-18日(木)
座・高円寺1

さくっとチケットのご予約のことを知りたい方はこちら

🐰『赤目』『墓標』どっちも観たい → セット券 7,500円

🦀『赤目』『墓標』片方だけ観たい → 一般前売 4,500円

👩25歳以下で、『赤目』『墓標』片方だけ観たい → U25 2,500円

👧学生、高校生、専門学校生で、『赤目』『墓標』片方だけ観たい → U25 2,500円

👵『赤目』『墓標』を、他の誰かが無料で観られるチケット → カルチベートチケット 4,500円

プレイガイド
 カンフェティ(一般・U25・学生)

 こりっち(セット券のみ)

 カルテット

https://quartet-online.net/ticket/asatte3

黒澤世莉からのメッセージ

私にとって、明後日の方向『赤目』『長い墓標の列』の演劇づくりは、ディズニーリゾートみたいなものです。こんなに楽しい遊びは他にない。もちろん、あなたは私ではないので、あなたがそう感じてくれるとは思っていません。ただ、とても素敵なものだって伝えたい。(その例えがディズニーっていうのが、資本主義的だし文化植民地主義的だし、どうなのって思いもありますが、分かりやすいからね。閑話休題)

あなたにとって、明後日の方向『赤目』『長い墓標の列』の演劇は、一人旅のような体験になると思います。
このところ「観客の孤独」について考えています。演劇は同時にたくさんの人が体験するものです。たくさんの人が、一人ひとりの胸の中で、目の前の俳優たちの一挙手一投足に目を凝らし、戯曲の一言一句に耳をそばだてています。すると、全く同じ演劇を同じ時間に体験していても、100人いれば100人の、一人ひとりの記憶と経験に紐づいた「体験」が残ります。
私にとって良い演劇は、記憶と経験に紐づいた「体験」を邪魔しないよう「観客の孤独」が大事にされている場なんだな、と考えています。(その割に囲み舞台だったりするんだけど、観客の孤独は、観客が近かったりお互いを借景にしていても成り立つと考えているの)

『赤目』『長い墓標の列』のチケット代金は、学生1000円、U25は2500円、一般は4500円です。ソシャゲや映画に比べたら、決して安くはありません。
時間は、2時間10分から2時間40分です。youtubeやTikTokに比べたら、とっても長いです。

でも、一人旅に比べたら、どうでしょうか。旅にでたいけど、なかなかお金が貯められない方や、お金はあってもまとまった休みが取れない方。そういう方々が、一人旅の代わりに観劇をしてみる。『赤目』『長い墓標の列』を観ていただけたら、一人旅に出たような、でも一人旅とは全く違う体験が出来るんじゃないかと思うんです。

一人旅の醍醐味は、一人で移動している時間にあると思います。電車でも船でも飛行機でもバスでもいい。何時間も狭い場所にいて、流れる景色や持ってきた文庫本にも飽きて、ふと考えるでもなく、これからの人生について考えてしまう。いままで悩みだと思っていたことが、とつぜんちっぽけだったことに気づく。

そんな瞬間が「強制的にスマホの電源を切らされて、移動を制限されて、目の前に起こる出来事にただただ意識を傾けざるを得ない」劇場には、演劇には、あると思います。

あなたが孤独と向かい合う一人旅の時間の代わりに、明後日の方向の観劇を候補にいれていただければうれしいです。

明後日の方向についても、『赤目』についても、『長い墓標の列』についても、今回のキャストについても、スタッフについても、書きたいことは山程ありますが、文字数も長くなってきたので、今回はこの辺で。

最後に。今回のキャストについてちょっとだけ。
メチャメチャ素敵な俳優しかいません。いままでのキャリアや地域を問わず、すっごくいいです。この一人ひとりが再発見されて(だっていままでも活動してるからねみんな)、今後10年で日本の演劇界の宝物になっていくと思います。ぜひ、目撃して
🐻「あの〇〇は、わたしが推してここまできたのよ」
って気持ちになるように応援していただければ嬉しいです。

チケット、まだまだ売るほど、なんなら私がちょっと泣いちゃうほどあります。ご予約のお名前が増えるたびに、俳優たちも励みになるので、おはやめにご予約いただければうれしいです。

では、座・高円寺でお待ちしてます。私は開演前と終演後、かならずロビーに立つので、一言でも感想をいただけたらうれしいです。あなたがどんな旅をしたのか、聞かせてください。

旅する演出家 黒澤世莉

公演情報

『赤目』

2024年1月11日(木)~17日(水)
作:斎藤憐
演出:黒澤世莉
出演:蔭山ひさ枝(from静岡)/上条拳斗(from福岡)/國松卓/高田遼太郎/寺村恵理加/富田文子(from福岡)/直江里美/野村亮太
演奏:藤田奏/後藤浩明(予定)

戦後まもない東京。画家を目指している三郎は、紙芝居を生業にしていた。テレビの登場で子どもたちが紙芝居から離れていく中、三郎は時代劇を書き始める。やがて紙芝居を廃業し、漫画家として大成功を収める三郎のもとに、テレビアニメの依頼が舞い込む。漫画家・白土三平とその作品『赤目』をモチーフに、本当のことが描きたい三郎と周囲の人間たちと、漫画の世界が重なり交錯する、斎藤憐の名作。

『長い墓標の列』

2024年1月12日(金)~18日(木)
作:福田善之
演出:黒澤世莉
出演:小川結子/蔭山ひさ枝(from静岡)/加古みなみ/上条拳斗(from福岡)/小松有彩/富田文子(from福岡)/野崎詩乃/ばばゆりな/ヒザイミズキ/ホリユウキ/三浦葵
演奏:藤田奏/後藤浩明(予定)

太平洋戦争前夜の東京。大学教授の山名は、日本中で勢力を伸ばす全体主義にあらがっていた。辞職に追い込まれた山名の元に、共に辞表を提出した弟子の城崎が訪れ、自分は大学に戻ることにしたと告げる。「人間の努力は無限大」と語る山名と「人間は弱くだらしないもの」と語る城崎が激しく対立するクライマックスを経て、日本は戦争に突入する。「河合栄治郎事件」と言われる実際の事件をモチーフにした、福田善之の傑作。

タイムテーブル

チケット情報

🐰『赤目』『墓標』どっちも観たい → セット券 7,500円

🦀『赤目』『墓標』片方だけ観たい → 一般前売 4,500円

👩25歳以下で、『赤目』『墓標』片方だけ観たい → U25 2,500円

👧学生、高校生、専門学校生で、『赤目』『墓標』片方だけ観たい → U25 2,500円

👵『赤目』『墓標』を、他の誰かが無料で観られるチケット → カルチベートチケット 4,500円

プレイガイド
 カンフェティ(一般・U25・学生)

 こりっち(セット券のみ)

 カルテット(カルチベートチケットのみ)

https://quartet-online.net/ticket/asatte3

スタッフ

美術:原田愛/音楽:後藤浩明/ムーブメント:小林真梨恵/
照明:小林愛子/音響:宮﨑裕之/衣裳:とわづくり株式会社/舞台監督:藤田有紀彦/
演出助手:濱吉清太朗・小林葉月/演出助手補佐:植田望裕/
宣伝美術:デザイン太陽と雲/WEBサイト制作:ブラン・ニュー・トーン/
宣伝協力:ほたかける/
当日運営:飯塚なな子/制作:三國谷花・松本一歩/
提携:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺/
主催:合同会社Level19/
協力:avenir’e、植吉、株式会社eimatsumoto、シアターユニットQD、趣向、ハーモニック、人宿町やどりぎ座、平泳ぎ本店、Fantasista?ish.、PATCH-WORKS、まばたき、Reco、waqu:iraz(五十音順)

連絡先

メール:info@level19.net
TEL:090-9085-2875(合同会社Level19制作チーム)

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