「真実の愛」とはどのような事象なのか
昔から たまに「一目惚れ」に近い事をしたりされたりしてきた事がありますが なんというか、自分が一目惚れされた相手について最初からどこか冷めた感覚があり、最終的になかなか乗り切れなかった理由のようなものがやっと年齢を経てはっきりしてきました (私は別に蛙化現象を起こすような性格では無いし好かれて尽くされる事自体は居心地が悪いわけではないです 貰えるものは貰う主義)
はっきりした理由の一因は奇妙で面白い映画を撮ること(?)では定評のあるパク・チャヌク監督の有名な映画「お嬢さん」です
この映画、評判通り基本的には「変態とエロてんこもり映画」で
童話のような浮世離れしたお洒落な風景をバックにとんでもない
変態朗読会や変態おじさん博覧会が行われるので、最初は正直(ついていけないよ!!変態過ぎて)と思いましたが主題が見えてくるにつれどんどん引き込まれて最後まで楽しく観てしまいました
実は王道の「純愛ロマンスストーリー」なんですね
美男美女ではなくて美女美女で、男性はハ・ジョンウ以外は見られたもんじゃありませんが(この映画のハ・ジョンウはカッコいいです)エロシーンが綺麗で下品な感じや汚れた感じが一切しないのに過激という絶妙な撮り方だけでも見る価値はあります 女優さんがよくぞここまでやってくれたなと思いますが、本当この映画に関しては脱いで損なしというかキム・テリさんは何をしても持ち前の清潔感を全く失わないので凄すぎます
この映画の中で(※ネタばれ含む)主人公であるお嬢様に二人の人間が恋します 一人はハ・ジョンウ演じる藤原伯爵 一人はキム・テリ演じるスッキ(珠子) 二人とも二人なりにお嬢様を大事に扱うのですが藤原伯爵の恋はあくまで性的な対象としての熱愛と執着 偶像化(アイドル)して愛するので丁重に扱い、あくまで紳士的ではあるものの 目が血走り興奮し 彼女の内面にまでは心が及びません 対してスッキもお嬢様にひとめ惚れして
性的にも関心多ですが、彼女は「女性としてお嬢様が置かれている苦境」に
気が付き一緒に怒り、危険を顧みず破壊してから一緒に逃げます
そしてもちろんお嬢様が愛したのは・・・・。はっきりと対照的な二人(どちらも魅力的)ではあるものの、やはり
「その人の置かれた環境にまで理解が及ぶ」かどうかはすごく大事なんだな
と思いました
普通の容姿の私でもたまに非常に外見や所作を気に入ってもらえて熱烈に迫られたり 別れようと切り出しても執着されたりということは長い人生の中で数回はありましたが
結局「相手の立場を考えずに追い回してくる相手って、社会人になってからの話だとするとますます相当おかしな奴が多いし 相手が別れたいと言っているのに別れてくれない相手は 結局は自己中なのでは?」
とふと気が付いた時から そういう人にめちゃくちゃに冷めるようになってしまいました
「私の事が好きな自分が好きというか、私といるときの思い出にしがみついたり私といる時の自分を愛しているだけではないのか」
と気が付かれたらもう終わりですね
自分自身も気を付けるようになりましたが、「本当に好き」って「相手の立場や気持ちを思いやれる」ことが最低条件なんだと思います
それ以外は本当に好きでも何でもない
なので正直言って別れたいと言われて納得できない側が「本当に好きなのに
どうしてわかってくれないのか」と暴れても、それは全然相手の事をほんとうに好きではないのだろうと私はいつも思っています
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